SMAPコラム「Map of SMAP」

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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス【Blu-ray】
ミュージックビデオを大幅に追加収録。
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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス
収録曲:シングル55作品の両A面曲を含む全63曲の映像を収録予定
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 世界に一つだけの花
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世界に一つだけの花
TV:CX系ドラマ『僕の生きる道』(2003年1月〜)主題歌収録のシングル。
2016.3.25更新

海の涙、空の肌、草剛の味──『Okiraku2 豪華特装版』感想文


3月24日午前。

 待っていたものがやっと届いた。
 箱を開けると、デニムがプリントされたキレイなボックスがあり、その中にはデニムが印刷されたハードカバーの本があり、さらにその下に、ほんもののデニムのクラッチバックが敷かれてあった。
 四色のボーダーがななめに視界を横切り、ふぞろいなグラデーションをつくりあげている。
 あ、波だ、涙だ、海の涙だと思った。
 クラッチバックのボタンをはずす。
 なかには、宇宙の闇のような藍色がひろがっていて、それが、デニムの水色を、際立たせている。
 あ、宙だ、空だ、ソラの肌ざわりだと思った。
 こんなふうにして、デニムの生地に辿り着かせることが、このひとの魂なのだと思った。
 そして、その魂は、藍色の部分に設えられている、四つのポケットに収納されているのだと思った。
 なにを入れたらいいんだろう、そう思う間もなく、この本を、このバッグの中に入れていた。
 きっと、このひとは、こうされることを望んでいたのではないか。
 デニムの装丁のハードカバーを、デニムの生地のクラッチバッグに入れて、抱えて、家のなかを少し歩いてみる。
 デニムって、海の色なんだ、空の色なんだ、手が、そう感じてる。


 以前、香取慎吾さんのことを、風呂敷みたいだと書いたことがあったけど、このひとはクラッチバッグなのかもしれない。
 本のなかで、その香取さんとの対談で、このひとはこんなことを言ってる。
「慎吾はちゃんとしてるよ。だから、逆だね、イメージが。世間の人は、自由奔放の慎吾ちゃんで、僕のほうが几帳面みたいな感じかもしれないけど」
 ここ、クスッとしてしまった。
 なぜなら、このひとのことを「几帳面」だなんて思ったことがなかったから。
 ただ、このひとのお芝居はとてもきめ細やかだから、だから、そんなふうに捉えるひともいるのかもしれない。
 ぼくは、このひと自身が、決して几帳面じゃないからこそ、その演技表現は几帳面になるんじゃないかと考えてる。
 表現者と表現との関係は、そうであってほしいと思っているからかもしれない。
 同じく、香取さんとの対談で、香取さんが、SMAPのコンサート演出で煮詰まっているとき、このひとが、その部屋に顔を出して「行き詰まってる空気を一回壊して」くれたことに感謝し、その才能を誉め称えたとき、こんなふうに応えたのには、声を出して笑ってしまった。
「ムードメーカーだな、俺は」
 この感じが、この本の基になっている連載タイトル、そして、この本のタイトルそのものだなと思った。


 巻末のロングインタビューも、すごく示唆に富んでいた。
 『山のあなた〜徳市の恋〜』や『日本沈没』のころは真面目だったと回想していて、驚いた。
 そして、いまは、楽しみ方が違う、昔は自分なりのこだわりがあることが楽しかったけど、いまはよりシンプルに考える、と述べてる。
 自分じゃなくて、相手なんだと、作品をもっと大きく柔軟に捉えるようになったと。
 つまり、俳優としてのこのひとは、細部から全体へと、その歩みを進めているのだ。
 このひとは、ぼくにとって、ずっと、作品全体に貢献する演じ手のひとりで、その貢献が几帳面で信頼していたのだけど、どうやら、彼自身は、そのことには無自覚だったのだ。
 そのことを、『任侠ヘルパー』以後、自覚するようになったみたいで、演技者としてのこのひとは、さらに、ひとまわりも、ふたまわりも、進化していくのだと確信した。
 あと、昨年の紅白のことを振り返っていたのもうれしかった。
 あの「Triangle」について、SMAPがSMAPのマジックにかかっていると、リリー・フランキーさんの言葉を引用しながら語っているのだけど、それを目の当たりにして、こう思った。
 SMAP自身は、SMAPのことがわからない。
 これまでも、うすうす感じていたことだけど、このひとが「自分たちは気付いていない」と口にすることで、はっきりイメージすることができた。
 SMAPが、SMAPのことがわからないなら、ぼくたちがすべきことは。
 ふいに、谷川俊太郎さんの、自身の詩についての言葉を思い出す。

 感情では書かないようにしています。感動で書くようにしています。

 ぼくたちも、感情ではなく、感動で、言葉を紡ぐべきなのだと思う。


 ふたつ、印象に残った言葉がある。

 どんな役でもいい。自分がやれば自分だけの役になる。

 あと、演技の期間中は、一日三回歯を磨くという話のなかで。

 お芝居してるときは、口の中をキレイにしてたいのね。
 口の中がキレイだとキレイな言葉になる気がするんですよ。

 これだ、これが、このひとの魂のドアなんだと思った。



相田★冬二

※このコラムは、楽天ブックスのオリジナル企画です。


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