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SMAPコラム「Map of SMAP」

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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス【Blu-ray】
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 世界に一つだけの花
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収録曲:シングル55作品の両A面曲を含む全63曲の映像を収録予定
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 世界に一つだけの花
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世界に一つだけの花
TV:CX系ドラマ『僕の生きる道』(2003年1月〜)主題歌収録のシングル。
2016.11.30更新

ずっとこのまま、と香取慎吾は言った。


『Sma STATION!!』を観て思い出したこと

 香取慎吾さんに初めてインタビューしたのは、1995年のことでした。
 当時、ある雑誌の編集者だったわたしは、《拝啓、SMAP様。》というタイトルの特集記事を企画、名古屋のライブを観に行ったり、『SMAPのがんばりましょう』のドラマ収録を見学したりしていました。
 6人全員は難しいので、だれかひとり、メンバーから話がききたい。やはり、中居正広さんがいいと考え、そのように打診、当初はお引き受けいただいたのですが、中居さんのスケジュールの都合で、直前で変更になりました。先方からの提案は「慎吾はどう?」でした。
 末っ子が、SMAPを語る。これは素晴らしいアイデアだと思いました。逆に、自分がいかに、グループをリーダーに語らせるという紋切り型に取り込まれていたかに気づかされました。
 インタビューは、ある番組の収録の合間に、楽屋でおこなわれました。明るいけれど、とても落ち着いた男の子でした。少年でもなく、青年でもなく、男の子。
 最後に、わたしはたずねました。

 SMAPはこれからどうなっていくと思いますか?

 香取さんは、こう答えました。

 即答でもなく、熟考でもなく。自然に生まれた笑顔とともに。

「ずっとこのまんまなんじゃないですか? だって、ぼくらは、もう8年も、こんなふうにやってきたんです。だから、これからも、ずっとこのままですよ」

 翌年、森且行さんが脱退しました。しかし、あのとき、香取さんが発したことばのニュアンスは、自分のなかでまったく変わりませんでした。あれから21年が過ぎましたが、あのときの香取さんの、微炭酸なスマイルはあざやかなままです。

 たぶん、そのとき、わたしは知ったのだと思います。香取さんだけが知っているSMAPが存在していることを。いや、メンバーだけが知っているSMAPが存在していることを。わたしたちオーディエンスが知ることのできないSMAPが存在していて、それは6人にとって、ずっとこのまま、と呼びうる存在なのだと。

 わたしたちは、わたしたちの想いのまま、SMAPを語ろうとします。わたしたちの一方的なイメージのなかにSMAPを閉じこめようとします。多かれ少なかれ、オーディエンスとはそういうものなのかもしれません。ただ、そうしたフィクションとしてのSMAPとは別に、リアルなSMAPというものがたしかに存在していて、そのSMAPについて、香取さんは、末っ子メンバーとして、ずっとこのまま、と言っているのだと感じられました。

 そのとき、わたしは思いました。

 SMAPとは、単なるグループ名ではない。

 SMAPという、独立した、ひとつの人格が存在するのだと。

 6人でつくりあげる人格。

 それは、なんびとにも、おかされないもの。

 わたしは、そこに、聖なるものを感じました。そして、そこを決しておかすことがないように、でも、さぐっていきたい、見つめていきたいと思ったのです。

 あのとき、香取さんは、まったくかしこまった答え方をしていませんでした。

 とてもカジュアルに、とても当たり前のことを話すように、でも、とてもたいせつに、そのことばを口にしていたのです。

 ずっとこのまま。

 香取慎吾さんが、あのとき、このことばを授けてくれなければ、わたしは、こんなに長いあいだ、SMAPと付き合うことにはなっていなかったと思います。もちろん、このコラムをスタートする機会にも恵まれてはいなかったでしょう。

 その日、わたしは、丘の上にあるラーメン屋さんを初めて訪れ、醤油ラーメンを食べました。とても美味しいラーメンでした。スープは濃いのに、すっきりしていて、麺はしゃっきりしているのに、やさしかった。チャーシューは、レアなのに、落ち着いていました。

 からだになじむラーメンでした。

 その夜、『Sma STATION??』ではラーメン屋さんの店員さんが選んだラーメン屋さんベストテンを発表していました。
 上川隆也さんが、いくつかのラーメンを試食し、香取さんはうらやましそうにそれを見ていました。

 SMAPは、わたしにとって、国民的アイドルというようなものではありません。そんな大げさに遠くにあるものではなく、すぐそばにあって、親しみが抱けて、でも、決して手に入れることのできない、聖なるなにか。だから、たいせつ。だから、いとおしい。

 からだになじむラーメンに出逢ったとき、いつもSMAPを思い出します。

 これまでも。
 これからも。
 ずっと。
 このまま。





相田★冬二

※このコラムは、楽天エンタメナビのオリジナル企画です。
※「Map of Smap」は、8月24日より毎週水曜更新に変更となりました。


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