SMAPコラム「Map of SMAP」

楽天ブックスが、SMAPやSMAPメンバーの旬な情報を、コラム形式でお届け!
Infomation
 世界に一つだけの花
MUSIC
Clip! Smap! コンプリートシングルス【Blu-ray】
ミュージックビデオを大幅に追加収録。
Infomation
 世界に一つだけの花
MUSIC
Clip! Smap! コンプリートシングルス
収録曲:シングル55作品の両A面曲を含む全63曲の映像を収録予定
Infomation
 世界に一つだけの花
MUSIC
世界に一つだけの花
TV:CX系ドラマ『僕の生きる道』(2003年1月〜)主題歌収録のシングル。
2014.2.4更新

『服バカ至福本』から伝わってくる、香取慎吾の核のかたち


これは「至福」論、つまり「しあわせ」論である。
  これ、すごくイイ本だね。写真集でもないし、ムックでもない。強いて言えば、画集みたいな感じ。
 美術館行くじゃん。画家の個展、やってるじゃん。で、展覧会のカタログだけじゃなくて、ミュージアムショップでそのひとの過去の画集とか売ってるじゃん。で、感動したりしてると勢いで買っちゃうじゃん。輸入本だったりして、ちょっと高いけど、うれしくなるじゃん。で、帰って読むじゃん。カタログは、美術館のスーベニール、つまりお土産みたいなものだけど、画集は違うじゃん。なんか、その画家の核に、ちょっとだけ、そっと、ふれることができたみたいな、ゆったりとした、豊かな時間が、自分のこころのなかに流れたりするじゃん。そういう感じがある本だよね。
 あ、別に、香取くんが絵を描くひとだから、美的センスが服を通して、どばーっと出てる、って感じではないんだ。もちろん、そういうふうに捉えることもできるかもしれないけど、どちらかといえばシックなの。いや、かなり。長いお付き合いの祐真朋樹さんにスタイリングやディレクションをお任せした結果、浮き彫りになった本質、みたいなものがあるのね。
 セルフプロデュースじゃないっていうところは重要だと思う。香取くんがモデルで、香取くんの私服を着まくってはいるんだけど、ぼくのクローゼットお見せします的なものではないし、コレクションを一望できるよというカタログ感に向かってるわけでもない。本のタイトルは『服バカ至福本』だけど、「服」か「バカ」か「至福」かといったら、「至福」に重点を置いてるのね。もちろん「至福」と「私服」は掛け言葉なわけだけど、香取くんが「私服」のことをどんなふうに想ってるか、その想いが伝わってくるのがイイ。自己主張じゃないんだ。ぼくは「服」がこんなに好きなんです、ね? 「バカ」でしょ? ってムードの書名だけど、それはあくまでも照れ隠しであって、この本が素敵なのは、ぼくは自分の「私服」を大切だと想ってます、ってあくまでもシックに語りかけてくるところなんだ。もちろん、ふたりの対談にもそれはあふれているけど、写真だけでそれが伝わってくる。それは、香取くんが「私服」をとても大切に着ているからだと思う。そして、ひとの本音って、ほんとは、こんなふうに間接的に、つまりシックに伝わるものなんじゃないかな。本音――香取くんの「しあわせ」のかたちが、ここには映っていて、だから、好きな画家の画集を開いたときみたいな感覚になるんだ。

「好き」だから着る、「コラボ」としての愛。
 読むひとによって、それぞれファッションの記憶が呼び起こされる本でもあるよね。ぼくの場合だと、そうだな、ぼくにも、ファッションに入れ込んでいた時期があってね、若い頃は、コム・デ・ギャルソンかヨージ・ヤマモトしか着ないぞって思ってたこともあるの。で、その頃の友達が、ヨージのレディスのコート、着てたのね。身長は高かったけど、スリムな男でね。だから、レディスも見事に着こなしてた。ぼくも当時は痩せてたけど、レディスなんて絶対無理。だから、自分のなかで憧れのお洒落さんのイメージって、いまでも、男なのにレディスのコートが着こなせるひとなのね。そしたら、この本で、香取くんがシャネルのレディスのコート着てて。かなり想い出のコートみたいで、着れちゃったから買っちゃった、いまでも生地確かめながらレディスも一点一点チェックするって、話してて。ああ、このひとはホンモノだな、って思った。
 このひとの「好き」って、そういう「好き」なんだなって。ほんとうに「好き」だから、ちゃんと飛び込んでいける。自分をカッコよく見せるとか、自分の所有欲を満足させるとか、そういう自己本位な付き合い方じゃないのね、服に対して。
 この本のなかでは、何度か「コラボ」ってことばが出てくるんだけど、香取くんは、服というものとコラボしようとしてるんじゃないかと思った。自分の好きなデザイナーさん同士が仲良かったということをあとで知ったりすると「つながり」を感じてうれしくなる、って彼は話してるんだけど、そういうことなんじゃないかって。自分に「ふれる」ものがあれば、それはレディスであってもかまわない、っていう。そういう「愛し方」をしてるんだなって。
 マニアックな印象はないのね。やさしく、服を抱きしめてる、しかも指先で、そんな感じがする。で、それが、香取くんのセンスなんだと思う。

主観と客観が向き合って、「告白」が「提案」になる。
 この前ね、あるひとが、すごくいいこと言ってたの。「自分を魅力的に見せる方法は、自分で見つけるしかない」って。この本、眺めてると、そのひとのことばが身に沁みてくるんだ。ほんと、そうなんだよなあって。
 わー、香取くん、かっこいいなあ、さすがだなあ、っていう話じゃなくてね。このひとは、仕事じゃないときに着る服が、こんなふうに「好き」で、こんなふうに「付き合ってきた」、それは自分を「見つける」ってことだったんじゃないかって、思うんだ。だから「魅力的に見える」んじゃないかって。つまり、香取くんには、香取くんだけの、服の「愛し方」があって、それは同時に、彼の「魅力」でもあるんだなあって。それは「しあわせ」なことだよなあって、すごく思ったの。ああ、だから、これはイイ本なんだなって。
 これは、たぶん、だれでも思うことだと思うけど、この本の白眉はアイウェアを徹底的にフィーチャーしてるところだよね。それらのページは、ほんと、ファッション的には完全に香取くんと祐真さんのコラボなの。アイウェアを軸に、価値観のフュージョンがおこなわれていて、服という「愉しみ」の告白であり提案になっている。真心のプレゼント、みたいな感じ。主観と客観が愛し合ってるの。ちゃんと。
 あと、香取くんの目を隠すと、こんなふうに可能性がひろがる、って感じもした。見たことのなかった、感じたことのなかった表情が発見できる。これは、すごい収穫だったな。
 自分のこと、こんなに話したことなかった、って対談では言ってるけど、その「好き」に理由を与えてない感じが、とても香取くんらしいなって。
 これから、どのスペシャルプレゼントに応募するかゆっくり決めたいから、そろそろ帰るね。え? ぼく? やっぱり5番かなあ。ぼくも、ズッカ、けっこう好きで買ってたからね。ああ、そうそう、88ページで彼が、このブランドのこと、もっと知りたいけど、以後出会えてない、って言ってたブランドのシャツ、たまたま持ってるんだ。このブランドが好き、って、すごくうれしかったなあ。
 じゃあね、今度逢うときは、この本の付録のオリジナルコラボTシャツ着てくからね。ばいばい。



文:相田★冬二

※このコラムは、楽天ブックスのオリジナル企画です。
前週のコラムを読む
翌週のコラムを読む
服バカ至福本
服バカ至福本

香取慎吾の膨大な数の私服アーカイブをすべて紹介する、豪華ファッションブック。3大特典も超豪華!

「Map of Smap」バックナンバー

2017.1.5更新
2016.12.21更新
「Map of SMAP」TOPにもどる

オススメのキャンペーン&特集

もっと見る