SMAPコラム「Map of SMAP」

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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス【Blu-ray】
ミュージックビデオを大幅に追加収録。
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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス
収録曲:シングル55作品の両A面曲を含む全63曲の映像を収録予定
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 世界に一つだけの花
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世界に一つだけの花
TV:CX系ドラマ『僕の生きる道』(2003年1月〜)主題歌収録のシングル。
2014.4.15更新

「Yes we are」「ココカラ」「Silence」SMAPは世界を肯定する。


ファーストアンサーは「Yes」
「通常盤の話をしようよ」
「3曲入りだけど、これってシングルっていうより……」
「ほとんどミニアルバムだよね」
「そのぐらい充実してる」
「ちょっとハンパない出来だと思う」
「両A面だから、『Yes we are』と『ココカラ』が甲乙つけがたい完成度なのはわかるんだけど……」
「『Silence』がたった1曲で、両A面のB面の役割を果たしてる」
「1曲で、2曲を受けとめてて、すごいと思う。B面のよさがすごくある曲だし」
「練りに練られた構成だよ、これは。『Joy!!』ってSMAP史における革命だったと思うんだけど、はやくも決定版が出てしまった気がするね」
「2010年にSMAP SHOP限定で出た『Are You Smap?』っていう曲あったでしょ?」
「♪みんなSMAPだよね? SMAPでよかった〜♪ っていうあの曲ね。中居さんの声が印象に残ってる」
「『Yes we are』って、あの曲のアンサーソングなのかと思ってた」
「違ってたね(笑)。まあ、ある種のアンサーソングではあるけど」
「何に対する『答え』なんだろう?」
「たぶん、この世界に対する『答え』だろうね」
「だから『Yes』なのかな」
「オノ・ヨーコとジョン・レノンがどんなふうに出逢ったか知ってる? ジョンはヨーコの個展に行った。1966年、ロンドンのギャラリーでのことだった。”CEILING PAINTING”(天井画)と題された作品は、お客さんがハシゴに登って天井を虫眼鏡で見るというインスタレーションで。そこには、ものすごく小さな文字で『YES』って書いてあって、ジョンは、その作品にすごく救われたんだって。彼はちょうどバッシングされてた頃だったからね」
「落ち込んでるときに『Yes』って、だれかに伝えてもらえたら、それはかけがえのない経験になるだろうなあ」
「この曲はさ、すごい曲だよ。ぼくには、答えは『Yes』しかないんだ、そう歌ってるように聞こえる」
「主人公はキミでしょ僕でしょ、って、でも、単なる自己肯定じゃないんだよね」
「肯定というものを拡大解釈してる。嫌いなあいつも別れたあのコも『Yes』なんだ、ってことだから。夜空に笑われた気がした、という表現は、世界を肯定することがこそが自分を肯定することなんだということを、ものすごくシンプルに提示していると思う」

最新の普遍を伝えるために
「わたし、SMAPのうたって、説明がないところが好きなの。ずーっと同じことだけを歌ってるような気がするけど、でも、その都度、こころに響く。響いた分だけ、自分の傷を知るんだけど、だけど、響いた分だけ、救われるの。で、思うんだ。人生って、フィフティフィフティなんだなって」
「SMAPのうたの説明のなさって、勝った、とか、負けた、というニュアンスが一切ないことだと思うんだ。人生の『極』みたいなところに向かわない。ぼくたちが生きている時間の大部分は真ん中らへんをウロウロしている状態で、そこだけをSMAPは歌ってると思う」
「日常、ってことだよね。日常に『かたち』を与えるのがSMAPのうたなんだと思う」
「その都度その都度、響くっていうのは、『いま』というものを直視してるからだろうね。SMAPのうたはとても普遍的だけど、最新の『かたち』を日常に与えている。つまり、最新の普遍を伝えるために、現代を見据えているんだと思うよ。逆に言えば、同じことを歌いつづけるためには、変わりつづける世界を感じていなければいけない」
「あ、そっか。だからアンサーソングなんだ。世界、つまり『質問』はコロコロ変わりつづけるけど、『答え』は同じっていうか」
「『いま』にふさわしい『答え』を出すってことだよね。1994年の暮れ、つまり1995年にSMAPが放ったのは『たぶんオーライ』ということばだった。2006年は『ありがとう』だった。2014年は『Yes we are』だっていうことなんじゃないか。それぞれ違うことばだけど、実は同じだと思う。そのときどきにふさわしい肯定の『かたち』があるというだけで」
「きれいごとかもしれないね、だけど……というフレーズがあるでしょ。あの距離感がSMAPだと思うの。うたって、そもそも、きれいごとだけど、そのことを一旦、飲み込んだ上で、ことばを紡いでいる。一方的じゃないの。反芻があるし、思いやりがある。正義を叫ぶのがメッセージソングだとすれば、ぼそっとつぶやくSMAPのうたはやっぱりアンサーソングなんだと思う。『相手』の存在が感じられるから」
「きれいごとかもしれないね、と歌う稲垣さんの声は、ほんとうに素晴らしいな。これは、ぼくだけかもしれないけど、この曲は全員で歌っているときも、どこか稲垣さんの声に聞こえる」
「そう? わたしは、ひとりひとりの声が聞こえるけど」
「うまくいえないんだけど、稲垣さんの歌い方が、この曲のストライクゾーンっていうか。逆に言うと、そのゾーンに、他の4人もベクトルを向けてる気がするんだ。きれいごとかもしれないね、という稲垣さんの発声を耳にしたとき、すごくそれを思った」
「でも、稲垣さん的な優しさってあるよね。5人ひとりひとり、優しさの質は違うけど、『Yes we are』の優しさの基準は稲垣さん的なものだった、ってこと?」
「そう。SMAPはラップもやるけど、シングルときはやっぱりコーラス(合唱)を重要視してるよね。それもユニゾン(斉唱)。それぞれパートにわかれず、同じメロディを一斉に歌う。そのとき、基盤みたいなものが必要になると思う。SMAPのうたは、どんなふうに優しくなれるか、どれだけ優しくなれるか、そのことを追求している気がする。楽曲単位で、優しさの基準、優しさの目標値みたいなものが、無意識のうちに設定されてるんじゃないかな」

ひとりでコーラスすること
「わたしね、『ココカラ』で泣いちゃったんだ。あのコーラスに」
「あのコーラスワークは、SMAP史においても最高峰だと思う」
「あれは誰の声に聞こえる?」
「誰でもないと思う。もはやSMAPというもうひとつの人格だね」
「5つの優しさが集結した結果、たったひとつの別の優しさが生まれてる。しかも、強くないし、大きくない。もともとSMAPは押しつけがましさがないグループだけど、5人が合体することで、すごく繊細な何かが生まれてると思う」
「ココロガ鼓動を止めるまで、とか、君と歌えるCのコード、とかグッとくるフレーズのときほど、優しく響く。あれはSMAPという集合体でなければなしえないことだね」
「ソロ(独唱)もすごくいいよね。ソロとコーラスの関係性が素敵。ソロが次のソロに手渡される感じとか、ソロからコーラスに流れ込んでいくタイミングとか、もうそれだけで涙が流れちゃって」
「この曲のソロは、構成も含めて特別なものだと思うよ。ぼくには、ソロがコーラスに聞こえる」
「ひとりでコーラスしてるってこと?」
「うん。他の4人はそのとき歌ってないけど、歌ってるひとは5人一緒に歌ってる感覚で歌ってる、っていうのかな。ひょっとしたら、SMAPはずっとずっと昔からそんなふうに歌っていたのかもしれない。押しつけがましさがない、思いやりが感じられる、というのは、つまりそういうことなのかもしれないね。でも、ぼくはこの曲で初めてそのことに気づいた」
「やっぱりSMAPのなかには、ちゃんと『相手』が存在してる、ってことなんじゃないかな。メンバー同士が互いを思いやるのは当然のことなんだろうけど、ひとりひとりがSMAPというものを思いやることができてる。でなきゃ、コーラスがソロになったり、ソロがコーラスになったりはしないと思う。5人で歌ってもひとりになれるし、ひとりで歌っても5人になれる。そのことをここまでの優しさを表現したことはかつてなかったと思うな」
「そのこと自体が、SMAPとしての『アンサー』かもしれないね」

2014年という日常のスピード
「しかし、こんなにファンキーでセクシーな曲なのにタイトルが『Silence』っていうがカッコいいよね」
「この曲は『ココカラ』とは逆で、各メンバー VS SMAP、みたいな構造になってると思う」
「そう言えば、アルバム『super.modern.artist.peformance』収録の『ひとつだけの愛〜アベ・マリア』って、木村さん VS SMAP、みたいな作りだった」
「すごくシアトリカルな曲だったよね。木村さんがあえてヒール(悪役)を演じてるみたいな構造で」
「だから、『Silence』はドキドキするんだ」
「対比によって浮き彫りになるものがあるっていうことだよね。 ゆらゆらと光惑わせる、という木村さんの歌声は当然のようにセクシーなんだけど、絡まる、潤んだ、と迫る中居さんの詰め寄り方も相当セクシーだよね」
「抱きしめて熱を感じ合う、という香取さんの声もめちゃめちゃ色気ある。汚れた幻想が愛を蝕む、っていうくだりも香取さんだよね。あれ、すごく難しいフレーズだと思うんだけど、洋楽みたいな感覚で乗りこなしてる。酔わせるよね」
「『シャレオツ』で切り開いたSMAPとしてのオトナ路線が次の段階に入ったことを感じさせる」
「この曲のコーラス部分は、誰が基準だと思うの?」
「この曲はボーカルが加工されてるから難しいところなんだけど……草さんだと思う。踊る君の眼差しは、のところと、酔いしれた二人深く溺れてく、のところの草さんの声が、この曲の通奏低音になっていると思う。これがSMAPらしいセクシャルさだなあって」
「うれしいのが、3曲ともミディアムテンポなんだよね」
「どの曲も、『シャレオツ』よりテンポ落としてるくらいだよね。よりアダルトな世界観のなか、3曲それぞれの幅を持たせてるあたりに余裕を感じるな」
「これが、いまのSMAPにとって、日常を奏でるのにふさわしいスピードなんだろうね。すごくしっくりくる」
「きっと、『Yes』と口にできる速度がひとにはあって、いまSMAPはそれを見つめていると思うんだ。ジャケットの5人のまなざしも、まさにそういう感じだよね」



文:相田★冬二

※このコラムは、楽天ブックスのオリジナル企画です。
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SMAP AID
Yes we are/ココカラ

SMAP通算52枚目となる両A面シングル!

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