SMAPコラム「Map of SMAP」

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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス【Blu-ray】
ミュージックビデオを大幅に追加収録。
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収録曲:シングル55作品の両A面曲を含む全63曲の映像を収録予定
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 世界に一つだけの花
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世界に一つだけの花
TV:CX系ドラマ『僕の生きる道』(2003年1月〜)主題歌収録のシングル。
2014.12.24更新

上っ面に血を通わせること──『さんま&SMAP!』を観て。


どれだけガツガツしないでいられるか
 今年で20周年だそうで。この番組がスタートした1995年というのは言うまでもなく地震とオウムの年でして。冒頭の振り返り映像にもちゃんと映ってますし、さんまさんも言及されてましたが、この頃のSMAPはまだ6人だったわけなんですね。で、翌年から『SMAP×SMAP』が始まり、そして間もなくSMAPは5人になりました。♪あれから僕たちは何かを……などとつい歌い出したくもなるクリスマスイヴの朝ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
 『さんま&SMAP! 美女と野獣のクリスマスSP 2014』と題されていたように思いますが、「美女」感や「クリスマス」感はすこぶる薄く、「黒い噂SP」がしっくりくる内容でしたね。例年のような華やかさや艶っぽさがなかったことは意外でしたが、個人的にはワンテーマでぐいぐい押していく作りが好きなので、ほぼ「黒い噂」で終始した内容は、すごく面白かったです。まあ、超大物ゲストTさんのくだりはアレですね、番組全体(ライヴも含めて)に統一感がありすぎたので、「これは生放送なんだぞ」という主張といいますか、なんといいますか。長い長い、賑やかしのエピローグであって、あれはあれで必要だったのではないかと愚考しております。いや、わたし自身、途中まで、これ、ほんとは録画じゃないの? と思ってたクチなんですよ。Tさんがね、いろいろやらかしてくれたんで、ああ、そうか、生なんだ、ほんとに、と思った次第でして。Tさんはある種の気付け薬だったなあと。
 ただね、真面目なことを言えば、この番組が生放送なのか、録画なのかは、実はどうでもいいといいますか、本質はそこにはないと思うんですね。
 さんまさんが、大竹しのぶさんとの復縁説を否定したときに、「上っ面の会話をしているだけだ」と、自分たち=元夫婦について語るわけなんですが、この「上っ面」というフレーズが、この番組の核心を、ぐいっとついていたと思うんですよ。そもそも「黒い噂」を検証する、という企画自体が、決していい言葉ではありませんが「上っ面」だと思うんです。わたしたちは、それなりに長い間、テレビというものを観てきて、こうした「暴露」もののバラエティにも接してきているわけで、テレビに映し出されているものをそのまま鵜呑みにするほど単純ではないはずなんですね。
 再現ドラマ(のようなもの)が用意されているということはですよ、いきなり抜き打ちで、「黒い噂」が各メンバーに突きつけられているわけではないということです。つまり、テレビのなかで扱っていい「噂」を扱っているわけなんですね。つまり、OKが出た「噂」だけが、ここには登場しているんです。わたしたちは、そうした事情をもはや無意識に受け入れて、その上で、番組をどのように楽しめばいいかを、その都度、言ってみれば反射的に選択しているし、そもそもバラエティってそういうものだと思うんです。簡単に言えば、お腹を満たしていくというよりは、心の余白を作っていく、逆の言い方をすれば、視聴者は常に「余裕」を試されてもいると思います。余裕がなければ、余白は生まれませんから。ハングリーだったり、サースティだったりしてはいけないわけですね。どれだけガツガツしないでいられるか。それがバラエティを楽しむコツなのではないでしょうか。日本語ならではの表現をすれば「鷹揚になる」必要があるわけです。
 では、そのとき、SMAPのみなさんは、そのために、どのように対応したのか。


「否定」も「引き延ばし」もしないひとたち
 もちろん、それぞれに、処し方は違うわけですが、とりあえず、全員「噂」を肯定したんですね。正確に言えば「否定しなかった」ということになるかと思います。否定しない。これがSMAPだという気がしました。
 まあ、中居さんはローラさんとの疑惑を肯定してはいません。ただ、気持ちはあるから、騒がないでくれ、というようなニュアンスのことを言いますし、かなり態度で示してもいます。あれがどこまで本当なのか? と考えること自体、野暮な話で、たとえば、あのときの中居さんの表情とか素振りとか、そうしたもののなかに、物事を「否定しない」元素のようなものがあって、わたしはそれがうつくしいなと思いました。
 稲垣さんは、もうほとんど全面肯定ですから。どんどん、つっこんでください的な。むしろ、際限なく可能性をひろげていくようなところもあって。「黒い噂」というキーワード自体を転覆させるような問答にしちゃってましたね。
 木村さんは、「否定しない」派ですね。さんまさんやゲストのみなさんにしゃべらせる、しゃべらせる。で、「噂」の相手が登場したあとは、びしっと、あえて「アイドル」として仕事を全うする。つまり、結果的に、この企画も、また、テレビというメディアも肯定していたと思います。
 草さんに至っては、もう「黒い噂」でもなんでもないというか。別な企画になっていた感もあります。あまりに「黒くない」ので、ごく自然に稲垣さんの「黒い噂」になだれ込んでいったくらいでした。困ったときは稲垣さん。頼りになる男です。
 このなかでは香取さんがいちばん「黒い噂」だったと思いますね。しかし、それも、全面肯定。「噂」の相手が登場したあとは、そのひともろとも「黒く塗る!」ってな感じで、非常に潔かったと思います。
 「黒い噂」を否定しないというノリには、それなりに技術が求められます。なぜなら、否定したほうが、場はもつからです。SMAPは、そういう意味では、意図的な緩急はつけないグループという気がします。意図的っていうのは、段取りのこと。たとえば、否定して、否定して、逆ギレして、でも最後は認める、みたいな流れは時間が稼げると思うのですが、そういう「引き延ばし」はしない。これは一事が万事で、SMAPはバラエティの場に限らず、そうではないやり方で、「上っ面」にどうにか血を通わせる方法をさがしている印象があります。
 ちなみに、中居さんと木村さんの背中合わせでの歌唱の再現をリクエストするという企画も、予定調和という意味では「上っ面」だと思うのですが、こうした無理難題にも、さり気なく血を通わせようとしていたことが心に残っています。
 生放送なのか録画なのかがどうでもいいように、ノンフィクションかフィクションかもどうでもいいことです。それらはすべて「器」に過ぎません。そこに「注がれているもの」にぬくもりがあるかどうかが大切なわけです。
 それでは素敵な聖夜をお迎えください。チャオ。



相田“Mr.M”冬二

※このコラムは、楽天ブックスのオリジナル企画です。
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