ページトップへ戻る
  • フェイスブックでシェアする
  • ツイッターでシェアする

日本財団 『これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~』

柳沢教授みたいな人、います

山内 今回の「科学・学習」ジャンルのマンガはご覧になっていかがでした?

橋本宇宙兄弟』がやっぱり好き。宇宙飛行士をとても身近に感じられますよね。宇宙飛行士になるための訓練の様子が非常に詳細に描かれているところなんか、食い入るように読んでしまいます。宇宙飛行士って最初からなれないものって思っちゃいますよね。でも、小さい頃はみんななりたいなって思っていたわけで。『宇宙兄弟』は地に足の着いた追体験できそうなところから、非常に高いところまで連れていってくれる。やっぱりすごいですよね。

山内ハルロック』はどうでしたか?女性が主人公の電子工学マンガです。

橋本こういう人が増えてきたら面白いですよね。女性にとって科学は敷居がものすごく高い。例えば、科学モノ…SFなんかは大抵主人公が男性ですよね。

山内昔は男性向けマンガの主人公は男性、女性向けマンガの主人公は女性という傾向がありました。でも今は変わってきていて、男性向けで主人公が女性というのもアリになってきています。

橋本それはいいですね。『ハルロック』を読む前は主人公が女性だから感情移入できないんじゃないかと思っていたんですが、実際に読んだら結構面白くて。日本は他国と比べて女性の研究者のパーセンテージが低いんですよ。高校で理系クラスを女の子が選ぶのは抵抗があるとも聞きます。これってマンガの影響が大きいかもしれないですね。SFとか科学が好きなのって男の子でしょっていう先入観ってあると思うんですよ。

山内たしかにそうですね。少女マンガでは科学やSFはそれほど多くないですからね。

橋本女性が『ハルロック』を読むことで、「私以外にも女性で科学に熱中する人がいるんだ」と分かってそれが理系に進む後押しになれば面白いですよね。

山内理系マンガだと他には『もやしもん』も選出しています。菌を擬人化しちゃっているマンガです。

橋本これも面白いですよね。擬人化は人じゃないものの視点が得られるので物語に入り込みやすいですよね。高エネルギー加速器研究機構(KEK)が出している『カソクキッズ』という科学マンガがあるんですが。KEKは素粒子を高速でぶつけて実験しているんですけど、実験のために税金がものすごく投入されているんです。でもそれを使って世の中の暮らしが直接すぐ良くなるかっていうと、そうはならない。重力波もそうですが、世の中の役に立つのは100年後かもしれないわけです。でも、税金を投じているのだから社会に説明する義務がありますよね。マンガはそういうのを広く知ってもらうにはすごく良い媒体だと思うんです。内容も擬人化されていたり、ギャグマンガ調になっていたりで親しみやすい。僕の娘もすごく楽しんで読んでいますね。

山内擬人化したキャラクターに感情移入できるのって、日本独自の感性かもしれないですよね。マンガやアニメを浴びるように楽しんでいくことで培われてきた読解力のような気がします。『ドラえもん』を見て育った人はくまもんにも感情移入することに違和感がないと思うんです。『もやしもん』では菌が擬人化されていますよね。菌って漠然と汚いイメージがあるけれど、それが擬人化によって覆る。「ビフィズス菌ってかわいい」とかですね(笑)汚いよりかわいいほうが興味を持ちやすいですよね。

橋本他には『天才柳沢教授の生活』ですね。これ僕大好きなんですよ。実際、教授の生活って謎なんですよね。そもそも生活を見せないようにしているというか。だから、登校途中に先生にばったり会うとすっごい悪いところを見たような気がする(笑)実際に柳沢教授みたいな人、いますよ。

山内本当ですか(笑)道の角を直角に曲がる人とか?

橋本例えば、廊下が曲がっていたりしますよね。柳沢教授は直角に歩いていますけども、このカーブをどういう曲線を描いて歩くと一番距離が短いかを計算しながら歩くとかいうのは、理系の先生は結構当てはまると思いますよ。

  • フェイスブックでシェアする
  • ツイッターでシェアする
このページをお友達に教える
  • ツイート
現在地
トップ > 特集 > スペシャル特集vol.06:ジャンル別インタビューシリーズ「科学・学習」

オススメのキャンペーン&特集

もっと見る

  • 買い物かご
  • お気に入り
  • 閲覧履歴
  • 購入履歴
  • クーポン