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日本財団 『これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~』

「マイこれも学習マンガだ!」をやりたい

山内工藤さんの選書、とても面白かったです。

工藤「これも学習マンガだ!」というテーマは「これじゃないでしょう」「いえいえこっちですよ」って自分なりの意見を持っている人たちが思わず参加したくなるような企画だと思います。座右のマンガっておそらくほとんどの人が持っていると思うんです。「学習マンガ」というテーマと照らし合わせて座右のマンガをとらえなおしてみると、そのマンガの中にある自分にとって大切な何かが浮き彫りになるというか。だから僕、実は「マイこれも学習マンガだ!」を作りたいなと思っていて(笑)。

山内いいですね。実際に発表後そういう声はたくさん上がっていてブログで「オレの学習マンガはこれだ」って自分で挙げていく人が出てきたり、Twitterで「私ならこれも入れたい」というような声もたくさん聞きました。自分が好きなマンガについて「これも学習マンガだ!」という切り口で、改めて振り返る機会になっていたら嬉しいですね。

工藤そうですよね。自分で考えてみる機会というのはポイントですよね。大事なのは、マンガであろうが有名な本であろうが、それに対して自分の意見や感想を表現することなんじゃないかと思うんです。例えば夏休みの宿題の読書感想文って別にマンガの感想文でもいいじゃないですか。「マンガ読書感想文」をやれば、本は得意ではないけれどマンガはたくさん読んでるっていう子がマンガを通じて何を学んでいるのかということが分かって、先生にとっても勉強になると思うんですよね。感想が寄せられたマンガの世界を通じてその子が考えている世界を見ることはできるはずですよね。

山内ですね。「これも学習マンガだ!」をきっかけに今後そういう動きも生み出せたらと考えています。ではここからは改めて今回選ばれた「職業」ジャンルのマンガについて伺いたいと思います。

工藤まず『山賊ダイアリー』ですね。生きていくための知恵が描かれています。今年マンガ大賞をとった『ゴールデンカムイ』もこれに近いでしょうか。何かが起こった時に知っておけば生き延びられる術。水をどう作るかとか、狩猟した動物の血はどうやって抜くのかとか。職業として考えても面白いですけれども、生きていくうえでのリスクヘッジにもなるという。無人島に1冊だけ持っていくならこういう作品ですね(笑)

山内医療現場を舞台にした作品はどうでしょう。『ブラック・ジャック』『ブラックジャックによろしく』『JIN-仁-』の3作品が今回は選ばれています。

工藤医療モノは選ぶのが大変だったんじゃないでしょうか。『医龍-Team Medical Dragon-』は入れないのかとか。僕だったら『ムショ医』を入れたいのですけれど(笑)。

山内迷いに迷った末の3作です(笑)。もちろん1つ1つの作品それぞれに素晴らしいんですが、3作を読み比べながらいろんな角度で医療や医者の仕事について発見があるようなラインナップを意識して選びました。

工藤ブラックジャックによろしく』もそうですが、医療マンガで僕が好きだなと思うのはマンガだから表現できる極端なことや奇跡があまり起きないもの。例えば『Dr.コトー診療所』や『コウノドリ』は非常に好きです。死は避け得ないものですから、医療マンガを複数読むだけでも随分自分の生活に役立っていると思います。

山内「職業」ジャンル全体を見渡してみてどのように感じましたか。

工藤公的資格が必要な職業とそうでない職業に分けてみることもできますよね。資格が必要なのは、さっきの医療マンガ。『ブラック・ジャック』は無資格ですが。他に『家栽の人』『神の雫』あたりでしょうか。他の作品は資格ではなくむしろ訓練や経験が効いてくる職業かな。経済的に苦しい子にとっては何でもかんでも大卒じゃなきゃっていうのは厳しいものです。例えば題材となっている職業ごとの資格の要・不要や、資格が必要ならばそれがどんな資格なのかといったことが分かるとより子どもたちにとって具体的な学びになるのかなと思います。資格不要の職業マンガでいうとボクサーがマンガ編集者に転身して活躍する『編集王』は面白かったですね。

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