2019-04-09
【2019年本屋大賞発表!】『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ)に決定!親たちとの複雑で優しい関係
「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」をテーマにした、2019年本屋大賞が4月9日に発表となり、『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ/文藝春秋)が選ばれました! 大賞・ノミネート作品と順位、翻訳部門大賞は以下です。
目次
2019年本屋大賞『そして、バトンは渡された』/瀬尾まいこ
『そして、バトンは渡された』主人公・優子の実の母親は幼くして亡くなります。その後父の再婚→海外赴任にともなう別離→再婚した母の再婚(?)→と数奇な運命をたどり、高校生にして4回も姓が変わる境遇に。
複雑な家庭の高校生、と書くと「かわいそうに…」という方向に読み手の感情はわずかでも向かうかもしれません。
しかし、作中の優子の周囲は愛に満ちています。親と子の間だけではなく、高校生活をともにする友人、先生、恋の相手すべてに愛があります。
愛にあふれた世界で親たちにリレーされてきた優子の、新しい人生の決断に、晴れ晴れとした気分にさせてくれる話です。
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