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2019-05-14

地雷女&粘着男に追い詰められる! “不倫の真のヤバさ”を描く『蜜と毒~逆恨みの復讐』が怖すぎる……

地雷女&粘着男に追い詰められる! “不倫の真のヤバさ”を描く『蜜と毒~逆恨みの復讐』が怖すぎる……

大人になって、いくつかわかったことがあります。そのうちのひとつは、世の中、ホントに「ごめん」で済んだら警察はいらないということ。そして、おおっぴらに人に言えない行いは簡単に、警察でも解決できない事態に発展してしまうのだということです……!

ダ・ヴィンチニュース

冷え切った夫婦関係。心を癒してくれる存在との甘い蜜のような不倫。しかしーーその愛は、重すぎる。痛すぎる。ーーマチコは可愛い娘と息子、そして夫の四人暮らし。ある日突然、幸せであるはずの毎日に少しずつゆがみが生まれ始めた。自宅の前に放置された女性用生理用品や避妊具。マチコに対する職場でのいじめ、夫の不倫相手の来訪…。怒りと寂しさに震えるマチコは、優しさと好意をまっすぐ向けてくる職場の若手社員・大塚と一晩を共に過ごしてしまう。自然体の大塚の優しさに甘え、現実から逃避するマチコだったが、それが思いもよらない事態へと発展していく…愛がゆえの狂気が家族を襲う!!マチコたち、家族の運命は…?

電子コミックで爆発的にヒット中の本作、『蜜と毒~逆恨みの復讐』(柏屋コッコ/双葉社)の主人公・小坂マチコも、そんな事態とは縁遠い、普通の主婦──のはずでした。

マチコは、愛する夫・亮平と、ふたりの子どもと幸せに暮らしています。子どもたちに手がかからなくなったころ、かつての職場からお呼びがかかり、仕事に復帰することに。ですが、そんなマチコの身辺に、小さな異変が起こりはじめます。

蜜と毒~逆恨みの復讐

蜜と毒~逆恨みの復讐

蜜と毒~逆恨みの復讐

朝から不快な思いをするマチコですが、職場に行ったところで状況はあまり変わりません。古参の女性社員たちに陰湿なイジメを受け、心が休まることはありませんでした。そんな職場での唯一の癒しは、年下の同僚・大塚の存在です。

蜜と毒~逆恨みの復讐

蜜と毒~逆恨みの復讐

蜜と毒~逆恨みの復讐

蜜と毒~逆恨みの復讐

若く美しい彼女、優梨子の身体から香るのは、男子が女子につけてほしいと人気の香水。そして、あろうことか、その夜帰宅した亮平の身体からは、同じ香りがしました……。

亮平の浮気を確信したマチコは、嫉妬に狂いそうな心を必死でなだめます。自分ももう38歳です、女であることを忘れて何年も経ちます。亮平とも、恋人時代のような甘い雰囲気はまるでなく、すっかり家族になってしまいました。ですが、その亮平に裏切られたのです。“家族”とは、いったいなんなのでしょう──?

蜜と毒~逆恨みの復讐

蜜と毒~逆恨みの復讐

はい、W不倫成立です。これまでの不倫モノなら、ここからしっとり道ならぬ恋の行く末を描くところですが、このマンガの味はここから!

夫婦は改心、家族としての愛を再確認します。けれど、そんな都合のいい展開を、元不倫相手たちが許すはずありません!

蜜と毒~逆恨みの復讐

マチコと亮平の絆が深まるほどに、大塚と優梨子の病みっぷりは加速。別れ話を切り出そうにも、リストカットにオーバードーズ常習犯の“地雷女”優梨子は、亮平の取引先の社長令嬢です。会社にバレたら、一家で路頭に迷ってしまいます。一方の大塚も、普段は温厚で忍耐強いぶん、キレるとしつこい“粘着男”。下手に刺激できたものではありません。

1巻ではまだ、当事者間、生活圏内で起こっていた後始末の駆け引きも、2巻では周囲を巻き込み、旅先まで拡大します。振っても逃げても冷たくしても、憎しみに変わった愛は止められません。どうするマチコ、どうする亮平? 愛する伴侶を、子どもたちを守り切ることができるのでしょうか? 不倫の恋に身を堕とすなら、恐ろしいのは慰謝料請求なんかではありません。どす黒く煮詰まった、みずからの撒いた愛の残滓です──!

既婚者ながら、ちょっとイイ感じの彼/彼女がいるというアナタ、本作を一読してからでも、決断は遅くありません。一線を越えるならそれなりの覚悟が必要だということ、身にしみて理解できると思いますよ。

文=三田ゆき

©柏屋コッコ/双葉社

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