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2019-08-20

野球部の彼女特集・少女漫画編

野球部の彼女特集・少女漫画編

女子マネージャー、応援席のあの子、はたまた吹奏楽部のあの子。女の子だって野球は好きですし、野球部のあいつが気になることもあります。そんな少女たちの夏を題材にした漫画をご紹介します。

マンガペディア

『ああ!青春の甲子園』/やまさき十三,あだち充

『タッチ』のあだち充と、『釣りバカ日誌』の原作者やまさき十三が送る、甲子園を舞台にした青春野球漫画。さまざまな学校で繰り広げられる野球少年と少女たちとの恋愛と、夏の甲子園の奮闘をオムニバス形式で送る、爽やかな野球漫画。本作を原作にしたドラマも放映された。

あだち充が少女漫画を描いていたと聞いて驚く人もいるのではないでしょうか。作者ならではの夏のグラウンドの茹だるような熱気と、時折吹く涼しい風の描写が、意外なほど少女漫画にマッチしています。「あだちヒロインは好きだけど試合の描写が多くてちょっと苦手。もう少しヒロインにスポットを当ててほしい」というファンにはぜひともおすすめしたいです。日常を描いたちょっとしたコメディ要素も当時から健在。それでいて野球要素も充実しているぜいたくな作品です。2019年には『MIX』がテレビアニメ化。多くの野球漫画を世に送り出してきた作者のルーツを振り返ってみるのも一興かも知れません。

『太田川純情ラバーズ』/尾崎あきら

主人公の山田ひろのは、野球部のエース・緒方に一目惚れ。何度もアタックをかけるが、野球一筋の緒方に11連敗中。”「諦める」という言葉はやれることを全部やりきった人が使うもの”。ひろのはそんな信念を胸に押しかけマネージャーになり、緒方のため、いつの間にか野球部のために奔走する青春ラブストーリー。

主人公のひろのの前向きさがとにかく素敵です。物語開始当初ですでに11連敗。作中でもどんどん連敗記録を重ねて、カーネルおじさんの呪いもかくやという有様。それでも諦めない姿はストーカースレスレと揶揄されるのですが、「集中したい」と言われればしばらく会いに行くのを控えるという健気な一面もあります。木訥な野球バカ・緒方もそんな彼女の態度に少しずつ心を開いていくのです。不器用でまっすぐな二人の恋模様は、もし自分がクラスにいたなら応援したくなること請け合い。「諦めるなら全部やりきってから」というひろのの気持ちが、やがて緒方にも力を与えてくれます。二人の関係は本当に爽やかな青春そのものと言えるでしょう。

『太陽が呼んでいる!』/しばの結花

「野球なんて大っキライ」と公言してはばからない主人公・室星理乃は、うっかり野球部の部室の窓ガラスを割ってしまったところを部員である日々谷に見られ、口止め料としてマネージャーをやる羽目になる。しかし理乃の野球嫌いには事情があり――。

気が強い主人公・理乃は冒頭から「野球なんて大っキライ」と断言。甲子園出場確実と言われている野球部にも嫌悪丸出しですが、うっかりガラスを割ってしまうドジな一面も。それを野球部のエース・日々谷に見られて、強制的にマネージャーとして野球に関わることになります。理乃の野球嫌いには、兄にまつわる深い理由がありました。日々谷が兄を知っていたことをきっかけに少しずつ理乃が心を開いていく過程が、ていねいに描かれています。野球が嫌いと言いながら、本当はそうではない本心を抱えて、日々谷と共に甲子園を目指していく理乃。果たして彼女の気持ちは救われるのでしょうか。日々谷との関係はどうなるのでしょうか。ぜひその目で確かめてほしいです。

『うすべにの嵐』/矢沢あい

リトルリーグの監督を務めていた亡父の夢は、息子2人を野球選手にすること。父が死んで6度目の春、順調にセンバツに駒を進める兄・高と裏腹に、スランプに陥り野球から離れてしまった弟・清。気になる幼馴染みの久美子は兄に夢中。『NANA』の作者が送る、野球への思いが交錯する青春ストーリー。

弟の清が兄へ抱くコンプレックスが切ないです。スランプに陥り、大好きだった野球を諦め、想いを寄せる久美子も兄ばかり見ています。最早グレる直前で、気持ちとは裏腹のことばかりして久美子や母を傷つけてしまう清。そんな状態を一番嫌っているのは自分自身です。しかし、勝利が確実だと思っていた兄の敗退が思わぬ転機になります。肩を故障してボロ負けだったのに、すっきりした顔をしている兄やそのチームメイトたち。そんな彼らの姿を見てもう一度全力を出したいという気持ちが芽生えていく、再起の物語です。気の持ちようが少し変わることで、久美子との関係も変化していきます。一度諦めた夢を取り戻す少年の姿に、胸が熱くなる一作です。

『青空エール』/河原和音

吹奏楽部の名門・白翔高校に入学した主人公・小野つばさ。気弱な性格ですぐに下を向いてしまう。スパルタな吹奏楽部の練習についていけない中、野球部で甲子園を目指す同級生・山田と出会う。ブラスバンドと野球、夏の青空を彩る二つの部活をめぐる青春ラブストーリー。

自分に自信がなくてすぐに下を向いてしまうつばさと、あり得ないくらいにポジティブで前向きな山田の組み合わせが好対照です。「試合のときは応援してもらうんだから」とめいっぱいつばさを応援する山田の明るさが、物語全体の雰囲気を上向かせています。また、体育会系と言っても過言ではない吹奏楽部の厳しい練習風景がリアルです。距離が縮まることで、ポジティブ超人に見えた山田も、悩みを抱えている自分と変わらない同い年の少年だと実感するつばさ。だんだんと山田を意識するようになっていくつばさの心境もていねいに描かれています。お互いに励まし合いながら成長していく姿にエールを送りたくなる作品です。

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