2019-09-20
【BLコミック】気づいてあげて!受けの細かい「健気ポイント」に泣く作品
目次
なぜかここ1年ほど、公私問わず寄ると触ると「健気受けとは」という話で盛り上がっています。
最終的に
「お前が健気受けと言っているものは、『健気が受け』なのではなく『受けが健気』なのだ」
という友人の説教に蒙を啓かれた思いがしました。今回は、そんな受けの健気さに溢れた良作品を集めてみました。
運命のキスを何度でも繰り返す!タイムリープBL『因果性のベゼ』
転入生の泣き顔はいつかの記憶?白昼夢?
黒髪眼鏡の転入生・皆本たまきに、梶原は既視感を抱きます。
5歳ごろまでは地元にいたという話に納得しかけたものの、強い帯電体質を持つたまきの唇にトラブルで触れた時、たまきとの見知らぬ記憶が断片的に呼び起こされます。
それと同時に時間が巻き戻り、たまきを含む自分以外の人の記憶も消えていて!?
キスがトリガー!?巻き戻る時間と流れ込む謎の記憶!
梶原自身はタイムリープ前の記憶があり、それゆえ怪我や事件を避けることができたものの、現れる記憶の中には、絵的に刺激の強いたまきのイメージも。
この記憶がいつどんな状況のものなのか、避けられる未来の悲劇はないかを梶原が探りつつも、たまきへの愛しさは高まって…
キスをしたら時が戻ってしまう。キスをしないと目の前のたまきが哀しむ…切ないジレンマ!
『因果性のベゼ』の健気ポイント「はにかみ」
君は笑顔がいちばん…!
と月並かつ気持ち悪い感じにまとめてしまいましたが、ご覧ください!(命の危険と時間のいたずらから)守ってあげたい、この笑顔!
『因果性のベゼ』は腕時計、眼鏡、携帯電話、そしてたまきの帯電体質をサポートする手袋と小道具の使い方がたいへん印象に残る作品ですが、それら小道具を扱うたまきの繊細な表情の数々も魅力です。
眼鏡越しのテレ顔もいいですね!
なお、眼鏡オフした裸眼の状態だと、だいぶ視力的にポンコツになるところも本当にかわいいです!
©阿仁谷ユイジ/リブレ
タイトルだけでもう健気泣き!『好きでごめん。』
恋する幼なじみはモテ男子。
同性で幼なじみの陽翔が女の子にたいへんモテるところも、かなり遊んでいるところも、誰よりも近くで見てきた晃太。
自分が陽翔の恋愛対象にはならない、この恋が実ることはない。そう思いながら6年も片思いをしています。
「だったらよかったのに」で過ごす片思いの青春。苦しい…!
と、もうこの時点で健気泣き(造語)の涙で画面が滲みますが、モテ男子の陽翔は晃太の前でも、普通にとっかえひっかえしている彼女の話をしちゃうのです。
罪つくりな陽翔!晃太はそれでも好きなんでしょ!知ってる!(泣)
『好きでごめん。』の健気ポイント「眉毛」
「目は口ほどに物を言う」といいますが、晃太の眉は非常に表情豊かです。
太めの眉、三白眼。陽翔が告白で呼び出されるのを一緒の下校のため待っている姿。
正直、「泣かせてみたい」という、今までの人生で敢えて触れないようにしてきた良からぬ感情が呼び起こされます。
陽翔の壁ドンを自然にしのいでみせた(と晃太は思っている)テレ顔の眉!
良からぬ感情を抱いたのは幸い(?)私だけではなく、陽翔も少し意地悪なところを見せてしまいます。
6年片思いしている相手に「好きな人って俺?」と聞かれる地獄!(天国?)と!この困り眉ぅ!!!
『好きでごめん。』というタイトルがすでに健気というか、「謝らないで。好きなことは悪いことでもなんでもないよ」という気持ちでいっぱいになりますが、
ネガティブ男子のいじらしい恋を、陽翔はどう受け止めるのでしょうか。
©オカモト優/リブレ
いかがでしたか。
健気が受けか、受けか健気か。いずれにしても受けの健気なところ、見ていてキュンとしますよね。
それでは、今日も素敵な読書のお時間を!