2021-09-10
『痴情の接吻』完結!執着で、予知能力で、筋肉で!?一点突破スキルのヒーローが活躍する注目マンガ
「●●なら誰にも負けません!」 そんなアピールをしたことがある方もいるのではないでしょうか。 何かに特化した力で生き抜くというのは、バランス型のそれより不器用で、でもひたむきな印象を与えます。 それがどんなジャンルの「力」であってもーー というわけで、今回は「何か」に特化したヒーローを集めてみました。
身をゆだねたくなる執着愛!『痴情の接吻』
▼『痴情の接吻』全8巻発売中!
『痴情の接吻』のヒーロー
上条忍(かみじょう・しのぶ)
ドイツ帰りの理系研究者。高校時代から好意を寄せていた柏木和華と、以前住んでいた曙市で偶然(?)再会。
絡め取られるように愛される!極上の男の執着
いきなり企画の前提崩壊ですが、忍は顔良し収入良し頭良しのうえ料理も完璧なハイスペック型イケメン。
一点突破スキルというより全方向に"""強い"""タイプのキャラクターです。
しかしそんな忍の中で特に突き抜けた部分、それが主人公の図書館司書・柏木和華への強めの愛。
たとえば1話の高校以来の再会シーン。
「やー偶然!」
「曙市に転勤になってさ」
と実に自然に後に同居実現の布石となる発言がつづきますが、1)転勤は忍自身の強い希望 2)図書館でもわざわざ和華を探して声をかけた ことが後に判明。
ついでに再会時に名札や指輪をチェックし、まだ和華が独身であることも秒で把握です!
強い!思いが!
「恋愛する気になってもらう」攻めに転じたイケメン、強い!
同居を始めたものの、和華は仕事と趣味、つまり「本」に没頭し、忍の好意に目もくれません。
が、むしろそれで忍に火が着いたのか「柏木がそのつもりなら 恋愛する気になってもらう」と攻めの姿勢に転じます。
ご覧ください!
有名になったとはいえ結局イケメンにしか許されない難易度高めの技!「壁ドン」です!
一途で長く温めてきた恋なんです!
己のストロングポイントに自覚的な忍の、甘く強引で、ときどきかわいい愛の攻撃に揺れる和華。
現在のスペックが高すぎて見失いがちですが、忍の和華への思いは高校時代から一途のひとことで、当時の思いを今まで大事にしつづけているんですね。
「正攻法でダメなら 僕の使えるものは全部使わないと」
と全力で和華を落としにかかる忍との関係はどう進展するのでしょうか!
©如月ひいろ/小学館
▼『痴情の接吻』全8巻発売中!
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禁断の恋を描く切ないラブストーリー『4分間のマリーゴールド』
『4分間のマリーゴールド』のヒーロー
花巻みこと(はなまき・みこと)
救命救急士。兄・姉・弟は父の再婚でできた義兄弟。義姉の沙羅に恋心を抱いている。人の最期が見えてしまう。
手を重ねると視える死の運命。恋する義姉は…
10月ドラマ化が決定している『4分間のマリーゴールド』。みことは福士蒼汰、みことが恋する義姉・沙羅は菜々緒が演じる豪華キャスティングです。
みことは手を重ねた人の「死の運命」が視えてしまう特殊な能力の持ち主。視えた結果は必ず現実になり、どれだけ手を尽くしても変わりません。
救命救急士という職業柄、みことは能力により多くの人の死の運命を垣間見て、そして実際にその死にも立ち会ってきました。
「人の最期がわかっても、助けられないなら意味がない」と苦悩しながらも職務に邁進するみことですが、最愛の義姉・沙羅の最期をすでに「視て」知っていました。
27歳を祝うバースデーケーキ。誕生日にいつもみことが贈っている、マリーゴールドの花束。
沙羅の余命は1年後に迫っていたのです。
変えられない残酷な運命に、思いは溢れて…
愛する人の死期を知っていながら日々を過ごす気持ちは、どのようなものでしょう。
沙羅の幸せを心から願い、どうにかして命を救いたいと必死に考えながらも、今まで変えられなかった人の最期の運命を思い絶望を感じるみことに、胸が締めつけられます。
みことが沙羅の誕生日に贈るマリーゴールドの花言葉は「絶望」「別れの悲しみ」。
美しく鮮やかな花には意外なくらいの花言葉ですが、それだけではないと沙羅はみことに教えてくれます。
全3巻、最後まで読み終わるとその花言葉とタイトルが、また別の意味で胸に迫ることでしょう。
©キリエ/小学館
▼『4分間のマリーゴールド』全3巻発売中!
やっぱり筋肉は裏切らない!『ダンベル何キロ持てる?』
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『ダンベル何キロ持てる?』のヒーロー
街雄鳴造(まちお・なるぞう)
ジムのトレーナー。爽やかイケメンの笑顔に入会をキメる女子多数(?)。弾ける笑顔と広背筋!膨らむ期待と大胸筋!
痩せたい?ならば筋トレだ!
アニメ化され「読む(見る)プロテイン」の名をほしいままにした、というかそんなパンチの効いた名乗りができるのはこの作品だけと思われる『ダンベル何キロ持てる?』。
ダイエットを決意した女子高生・紗倉ひびき(160cm/55kg)たちが、ジム仲間や友人とさまざまな筋トレ、試練、騒動などを経験していく、お役立ち系マッスルコメディです。
ボディメイクの知識もつきますよ!
\キレてる!/ \デカい!/ \仕上がってる!/
鳴造はひびきたちが通うジムのトレーナー。
豊富な知識でひびきたちを導き、マシンや器具の使い方では解説役として活躍する爽やかイケメンです。
しかし特定のワードを連想させることばを聞くと反応してしまうのです…
はいッッッ!!!!
サイドチェスト!!!!!
鳴造は「爽やかイケメンフェイスからの合成写真みたいなゴリマッチョボディ」(ひびき談)だったのでした…
やはりジムのトレーナー、一筋縄ではいかない筋肉の持ち主ですね。
作中ではかなり頻繁に筋肉を余すところなく見せてくれますが、筋トレ初心者にはかれのスイッチが入るポイントが8巻になっても正直まったく読めません。
予測不可能系筋肉!
でも指導は丁寧で、笑顔は爽やかさキープです!
©サンドロビッチ・ヤバ子 ・MAAM/小学館
いかがでしたか。
三者三様の突出したスキル持ちのヒーローたちでしたが、持っている力で困難や障害を突破していくところは意外と共通しています。
運命を切り開くかれらの姿から力を感じられれば幸いです。
それでは、今日も素敵な読書のお時間を!