2020-03-30
社会人は必読!新入社員との共通の話題にどうぞ!【1997年】ってどんな年?
4月といえば新生活がスタートする季節です!さて、今年2020年4月から晴れて新社会人になる人たちの生まれは1997年。「新入社員と何を話せばいいか分からない」「新入社員が生まれたとき私は何していたっけ?」など不安や疑問に感じる方も多いはず!1997年について、新入社員と当時を振り返り、仲を深めてみてはいかがでしょうか。一方で新社会人の方は、自己紹介で「私の生まれた年はこんなことがありました!」というエピソードにも使えます!!
今年の新入社員が生まれた1997年は一体どのような年だったのでしょうか?テーマ別に見ていきましょう!
ニュース編
1997年は平成8年、この年の総理大臣は橋本龍太郎でした。「この年にこのことがあったから、今がある!」そう思わさられる出来事ばかりです。
■消費税UP 3%→5%(1997年4月)
2019年10月1日から消費税率が10%に引き上げられた。最近の経済情勢から、世界的に今、景気は「踊り場」にあり、しかも将来、景気がさらに悪化するリスクが世界中至るところにある。わざわざこのタイミングで消費税率の引き上げを行う意味はどれほどあるのかという根強い批判が識者だけではなく、多くの国民から寄せられた。これまでの増税不可避論は、「財政破綻」の危機がいつ到来してもおかしくないと言われる日本の財政状況を危ぶみ、できるだけ早いタイミングでの財政再建を訴えるものであった。しかし、今回の消費税率引き上げは主に「社会保障の充実を目的としたもの」という建前になっている。このような状況の中で、われわれが真剣に考えるべきことは、これから本格化するであろう「増税時代」をどう生き抜くかであるが、重要なのは「自分の頭で考える」ということになってくる。そこで本書では、読者自身が来たるべき増税時代の中をどのように生きていけばいいのかを「自分の頭で考える」ため、公表されている経済データを用いて、(1)現在の日本経済の現状を客観的に記述する。(2)特に、前回(2014年4月から)の消費税率引き上げに際して、家計、および家計に関連する産業の業況がどのように変わったのかを検証し、その背景にどのような経済原理が隠されているのかを考える。これらの作業を通じて、安倍政権での2回目の消費税率引き上げで、日本経済にどのような変化が起きるかを展望、解説する一冊となっている。プロの着眼点を通して、公開された経済指標や統計資料から、いかにこれからの経済動向を予測し、ストーリーを想起できるかを正しく理解できるのが本書の魅力である。
1997年は消費税導入の1989年以降初めての税率引き上げとなりました。2019年には10%に税率が引き上がりましたね。消費税の動乱の中で育った新入社員と一緒に、もう一度勉強し直してみてはいかがでしょうか。
■山一證券破綻(1997年11月)
負け戦のときに、最後列で敵を迎え撃つ者たちを「しんがり」と言います。戦場に最後まで残って味方の退却を助けるのです。四大証券の一角を占める山一證券が自主廃業を発表したのは、1997年11月のことでした。店頭には「カネを、株券を返せ」と顧客が殺到し、社員たちは雪崩を打って再就職へと走り始めます。その中で、会社に踏み留まって経営破綻の原因を追究し、清算業務に就いた一群の社員がいました。彼らの一部は給与も出ないまま、「しんがり」を買って出て、無一文に近い状態になっています。この中心にいたのは、会社幹部に裏切られながら業務の監査をしていた人間たちで、証券会社では「カネを稼がない、場末の連中」と陰口を叩かれていた人々でした。・・・山一證券の破綻を、記者会見で号泣した社長の姿とともに記憶している方も多いことでしょう。「社員は悪くありませんから!」という絶叫でした。社長までが泣く、その大混乱にあって、「しんがり」の彼らはなぜ筋を通そうとしたのでしょうか。逆襲なのでしょうか、意地でしょうか、優しさなのでしょうか。山一が消えたあとも、彼らは不器用な人生を送っています。しかし、決して不幸ではないと言います。「会社の破綻なんて人生の通過点に過ぎないよ」「潰れたって、何とかなるんだ」と。一生懸命生きていれば、きっと誰かが見ていてくれる。ーーそんな彼らのメッセージは、どんな会社が潰れても不思議のない、リスク多き時代を生きる人々の励ましとなるのではないでしょうか。
「野村・大和・日興・山一」の四大証券の一角として圧倒的な存在感を誇った山一證券。自主廃業を発表した記者会見では、当時の野澤正平代表取締役社長が社員を庇って号泣した姿が大きな話題を呼びました。そんな破綻した大企業の後始末に奮闘した社員を描いたのが『しんがり 山一證券最後の12人』です。しかし今の新入社員は、この会社の存在すら知らないという方も多いのではないでしょうか。自分の信念や、会社への忠誠心など様々な考え方が描かれたこの作品。1年目の社会勉強にはぴったりの一冊です。『しんがり 山一證券最後の12人』は第36回講談社ノンフィクション賞を受賞し、2015年にはドラマ化もされた小説です。
▼同作者の関連作『空あかり 山一證券"しんがり"百人の言葉』はこちら
■ジョホールバルの歓喜(1997年11月)
愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人(あおいアシト)。
粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、
まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することにーーー
そんなアシトの前に、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」の
ユースチーム監督・福田達也(ふくだたつや)が現れる。
アシトの無限の可能性を見抜いた福田は、
東京で開催される自チームのセレクションを受けるよう勧めて!?
将来、日本のサッカーに革命を起こすことになる少年の運命は、
ここから急速に回り始める!!
サッカー日本代表は1998年フランス大会で初めてFIFAワールドカップ出場を果たしました。そんな初出場を決めた、日本サッカーファンの間では伝説の一戦イラン戦の勝利・通称「ジョホールバルの歓喜」があったのが1997年でした。あれから20数年を経て、急速な成長を遂げている日本サッカー界。サッカーマンガにも新たな風が吹いています。「今一番来ている」と言ってもいいほどの人気を誇るサッカーマンガ『アオアシ』!サッカーやマンガ好きな新入社員と会話を合わせるのにピッタリの一冊です。
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流行・ブーム編
1997年の流行をまとめました。ちなみに2019年の流行語大賞は「ONE TEAM」です。1997年と2019年を比較すると時代の違いを感じ、驚かされます。
■流行語大賞:「失楽園(する)」
凛子と久木はお互いに家庭を持つ身でありながら、真剣に深く愛し合ってゆく。己れの心に従い、育んだ"絶対愛"を純粋に貫こうとする2人。その行きつく先にあるものは……。人間が「楽園」から追放された理由である"性愛=エロス"を徹底的に求め合う男女を描き、人間とは何かを問うた、渡辺文学の最高傑作!
渡辺淳一のベストセラー小説『失楽園(上)(下)』。1997年に役所広司&黒木瞳で映画化すると邦画2位に、同年に古谷一行&川島なお美でもTVドラマ化すると平均視聴率20%超えなど、まさに空前の失楽園ブームだった1997年。この年の流行語大賞にも選ばれました。内容が内容なので共通の話題としては話しにくいですが、新入社員との距離感が近くなってからどうぞ!
■ポケモンブーム
●あらすじ●マサラタウンの超元気少年、レッドは町いちばんのポケモントレーナーだ。ひょんなことからオーキド博士に気にいられたレッドはポケモン図鑑をもらい、図鑑の完成をめざして旅に出る。同じくポケモン図鑑の完成をめざすグリーンや、カスミとの出会いをとおして、少しずつ成長していくレッド。そして、かれらの前に立ちはだかる悪の秘密結社ロケット団。レッドの行く手には、なにが待ちかまえているのだろうか!? 超人気ゲーム『ポケットモンスター』の冒険と感動をまんが化! ポケモンの息づかいが聞こえてくるぜ!!
1997年にアニメが放送開始された『ポケットモンスター 』。1996年にゲームが発売されて以来、爆発的に人気を拡大しました。今では毎年のように映画が公開され、ゲームは世界中で飛ぶように売れています。今の新入社員は子供時代、誰しもが通ったポケモンの道。自分の子供のプレゼントに、ポケモンのゲームを検討中のあなた!新入社員は良き相談相手となるかもしれません!!
コミック編
1997年にはあの人気作が連載開始・終了しました。2020年は『鬼滅の刃』フィーバーですが、この年は「日本マンガ界の絶対王者」ともいえるあの作品誕生の年でした。
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■『ONE PIECE』連載開始
時は大海賊時代。いまや伝説の海賊王G・ロジャーの遺した『ひとつなぎの大秘宝』を巡って、幾人もの海賊達が戦っていた。そんな海賊に憧れる少年ルフィは、海賊王目指して大いなる旅に出る!!
尾田栄一郎のコミック『ONE PIECE』。そんな伝説の作品は『週刊少年ジャンプ』1997年34号から始まりました。連載当初からその面白さは話題に!今やアニメ・映画だけでなく、歌舞伎にまで枠を広げ、勢いがとどまることを知りません。2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録にも登録され、名実共に世界一のマンガと言っても過言ではないでしょう。
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■『快感・フレーズ』連載開始
『少女コミック』(現在:Sho-Comi)で1997年3月号から連載が始まった少女マンガ『快感・フレーズ』。作文や作詞の才能に長けている女子高生が、人気バンドの作詞家として活躍していくラブストーリーです。この作品は、今までの少女マンガにはなかった過激な表現が当時大きな話題を呼びました。現在の少女マンガにも大きな影響を与えた作品です。
■『ろくでなしBLUES』完結
『週刊少年ジャンプ』で1997年10号にて完結した『ろくでなしBLUES』。1997年に生まれた若者には縁のないマンガと思いきや実はそうでもないのです。テレビ朝日のバラエティ番組『アメトーーク!』では「ろくでなしBLUES芸人」として特集。さらに作者の森田まさのりは『ROOKIES』や『べしゃり暮らし』など、若者にも根強い人気を誇る作品を排出しています。特に2018年では「漫画家」というコンビを組み、『M-1グランプリ2018』に出場するなどアクティブに活動しています。「森田まさのりトーーク」で新入社員とも盛り上がること間違いなしです。
ドラマ編
1997年にはこんなドラマが放送されていました。今の新入社員にはほとんど記憶にない話題ですが、タイトルだけは知ってるかもしれません。「この俳優ってこのときから活躍してたの!?」となること間違いなしです。また、月9ドラマ『バージンロード』の主題歌、安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」は1997年のヒット曲にもなりました!
■『ガラスの仮面』
美内すずえの演劇少女マンガ『ガラスの仮面』。安達祐実主演で放送されました。大女優・月影千草役、野際陽子の演技を今もなお鮮明に覚えている方も多いのではないでしょうか。
■『いいひと。』
高橋しんのコミック『いいひと。』。草なぎ剛主演で放送されました。平均視聴率は20%超え!作者の高橋しんの新作『髪を切りに来ました。』は2020年3月から発売されています。離島での父子の暮らしを描いた、『いいひと。』同様にとてもあたたかな物語となっています。
▼最新作『髪を切りに来ました。』はこちら
アニメ編
1997年は、今ではおなじみとなったこんなアニメが放送開始しました。アニメやマンガは全世代で親しめる、話しやすい話題ですね。
■『ドクタースランプ』
1981年4月開始のアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』は視聴率36.9%のアニメ視聴率歴代3位を記録する大ブームを巻き起こしました。そのアニメからスタッフ・キャストなどを一新、現代を意識して時代設定を変更し、鳥山明がキャラクターデザインを再設定するなどしたのが、1997年に放送のアニメ『ドクタースランプ』です。原作となった『Dr.スランプ』は2020年で連載開始から40周年を迎えました。天才・鳥山明のこれからにまだ目が離せません!
■『金田一少年の事件簿』
『ジッチャンの名にかけて!』というセリフが印象的な、天樹征丸,金成陽三郎のコミック『金田一少年の事件簿』。TVアニメが1997年に放送されました。ジャニーズのタレントによってドラマ化も複数回されるなど、幅広い世代に愛されている推理コミックです。現在は、続編の『金田一少年の事件簿R』、37歳と大人になった金田一一が主人公の『金田一37歳の事件簿』、犯人視点で描かれたスピンオフ作品『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』、犯人・金田一視点それぞれがまとめられた『金田一少年の事件簿と犯人たちの事件簿 一つにまとめちゃいました。』など様々な作品が展開されています。
映画編
1997年にはこんな映画が公開されました。この年は『タイタニック』が公開されましたが、日本映画も歴史に残る大ヒットアニメ映画が誕生しました。
■『もののけ姫』
スタジオジブリの長編アニメーション『もののけ姫』は1997年に公開されました。この年の映画興行収入では堂々の1位を取るなど、まさに日本中を席巻したこの作品。コミック化もされているので、手軽に振り返りたいという方はぜひチェックを!
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■『名探偵コナン』
今や春の風物詩ともなっている映画『名探偵コナン』。そんなコナン映画第一作となる『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』が公開されたのが1997年でした。もちろん今年の春も映画は公開予定です。コナン映画最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』は2020年4月17日公開!!お見逃しなく!
いかがでしたか。新入社員の方と話せそうな話題はありましたか?新入社員にとっては生まれた年なので、全く知らない出来事ばかりです。ぜひ豆知識として披露してみてください!