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2020-03-23

本好きが集う図書館のほのぼの漫画!オススメ5選

本好きが集う図書館のほのぼの漫画!オススメ5選

図書館には膨大な数の本が並んでいますが、図書館によって取り扱う図書は様々で、それらについて熟知している司書は、利用者にとって頼れる存在です。今回は、図書館を舞台に、その司書や館長を通して図書館の魅力が描かれている漫画作品を紹介しましょう。

マンガペディア

『空に想う』/尾形和也

図書館を舞台に高校生の男女が物語を創作し始めたことをきっかけに、ファンタスティックな世界と現実が交差していく青春漫画。主人公の高校生・佐久良空太(さくらこうた)は、文字が大嫌いだったが、祖父の代理で図書館の館長を一週間だけ務めることになった。その期間を利用し、同級生の相持心結(あいもちみゆ)の提案で、共に自分たちで架空の物語を作り始める。しかし、ただの空想であったはずの二人の創作が、絵本という形で現実に現れるようになるのだった。

本作の主人公の空太は、祖父の代理で図書館館長を務めていますが、本が好きなわけではなく、むしろ苦手です。そんな空太と対照的に、本好きなのが同級生で幼馴染の相持。読書感想文のために始めた創作活動を通じて、二人が心を通わせていく姿が描かれています。まずは物語の舞台を決めることになりますが、空太は水族館、相持は図書館を提案。二人の意見はバラバラでしたが、どちらかに統一せず、「海の図書館」という異なる二つの舞台を一緒にするなど、二人のアイデアを混ぜていくことで、相乗効果を生む。二人で考えた物語は空想上のもののはずでしたが、絵本として現実に現れたことによりリアルと空想が入り混じり、不思議な世界観が美しく広がっていくのです。

『夜明けの図書館』/埜納タオ

新米司書が人と本を繋げるために奮闘するハートウォーミングな物語。葵ひなこは3年間就職浪人として彷徨っていたが、奇跡的に高倍率の司書専任職員として暁月(あかつき)市立図書館に就職が決まった。幼い頃から文字や本に親しみを持っていたひなこにとって司書は正に天職。業務の中でも、「レファレンス・サービス」にやりがいを感じているひなこ。壁にぶつかりながらも、少しずつ前に進み、周りにいる素敵な先輩たちに近付けるよう成長していく。

図書館での仕事は利用者への本の貸し出し、返却の受付のみならず、館内にある書物を把握して管理し、読書活動の促進も行うなど、多岐にわたります。作中で軸となるのは「レファレンス・サービス」。利用者が求める情報や資料について適切なものを提供するもので、言わば、調べもののお手伝いのようなもの。人と本を繋ぐ大事な業務です。主人公のひなこはまだ新米ですが、時には他の職員に協力してもらいながら、自分を頼ってくれる一人一人に寄り添い、全力で司書の仕事に向き合っていきます。求めていた情報や作品に出合えるだけでなく、時にはその先に広がっている世界にも連れて行ってくれる――図書館にある、そんな魅力がひなこの頑張りを通じて伝わってきます。

『図書館の主』/篠原ウミハル

児童書を担当している司書が、図書館を訪れる人の心の琴線に触れるような書物を紹介していくヒューマンドラマ。公園の片隅にあるタチアオイ児童図書館には、子供たちから「きのこさん」と呼ばれ親しまれている司書の御子柴貴生がいた。サラリーマンの宮本光一は酔っぱらっていたある夜、偶然訪れたこの図書館で御子柴に「うた時計」という本を薦められる。父親と、父親がくれた時計に関してわだかまりを抱えたまま過ごしてきた宮本は、読み進める内に作品と自分の心境がシンクロしていく。

本作に登場する図書館は、児童書を専門的に扱っているタチアオイ児童図書館。主人公の図書館司書・御子柴は、ぶっきらぼうで口は悪いですが、本に対する愛情は本物です。本作には、「宝島」「うた時計」「あしながおじさん」など、実在する様々な児童書が登場します。御子柴は、自分たち司書のことをコンパスにたとえ、人が求める本の方向を示すことが司書の役割だと語ります。児童書は、年を重ねれば重ねるほど読む機会が減っていくもの。しかし、むしろ大人になってから読むと、子供の頃には気付けなかった作品の本質や深みにはっとさせられることも沢山あるはずです。児童書を通じて御子柴ら司書たちとタチアオイ児童図書館を訪れる人々の人間ドラマが繰り広げられ、優しい気持ちになれる作品です。

『青色図書館』/林みかせ

図書館を舞台に女子高生と図書館館長との触れ合いを描いた恋愛漫画。朝比奈麻衣はワンピース欲しさに私設図書館でバイトを始めた15歳の高校生。最初はお金目的で始めたバイトだったが、「先生」と呼ばれている館長の下籠谷(しもこもりや)のことが気になり始め、下籠谷に会いたくてバイトを続けるようになる。麻衣はバイトを始めた時は本があまり好きではなかったが、バイトを続けていく内に本や下籠谷に対する想いに変化が生じるのだった。

本作に登場する青空図書館は、周囲から「先生」と呼ばれる青年が館長を務めている私設図書館。彼が館長になったのは、この青空図書館を設立したのが彼の祖父だったことが関係しています。祖父が2年前に亡くなったことにより、下籠谷がこの青空図書館を引き継ぐ形となりました。下籠谷はただの館長ではなく、作家という別の顔も持っていました。22歳の若さでありながら、過去には自作の小説で賞を取ったこともあり、その実力は本物です。館長として書物を管理するだけでなく、物語を生みだす側の人間でもあることから、本に対して人並み以上の愛情を持って接しています。そんな下籠谷のもとでアルバイトをしている内に、恋心が芽生えていく麻衣の心情の揺れ動く様が微笑ましく思える一冊です。

『鞄図書館』/芳崎せいむ

言葉を話し、中が無限大に広がっている不思議な図書館である鞄と、その鞄の持ち主であり、世界を渡り歩いている司書の旅を描いたハートフルストーリー。がま口の古風なボストンバッグの中は、宇宙のような無限の世界が広がり、ありとあらゆる書物を所蔵している。宇宙のような空間から元の世界へ戻ってこられるように、利用者は命綱をつけ、本を探す。寡黙な司書とおしゃべりな鞄が寄り添い合いながら世界中を旅して回り、本を通じて人々と交流していく。

本作に登場する鞄図書館は、建物という形を取っておらず、司書が持ち歩いているボストンバッグの中が図書館になっています。見た目は決して大きくはないボストンバッグ。しかし、がま口を開くと、宇宙空間のような世界が広がっているのです。この鞄には自我が存在し、人の言葉を話し、時にはオススメの本を自ら紹介することもあります。寡黙な司書とは良いコンビと言えるでしょう。展開が進むにつれ、旅の道中で出会う人々との交流だけでなく、鞄図書館と司書自体の謎についても少しずつ触れられていきます。多くの書物が存在する中で、運命の一冊を見つけることは、宇宙の中からたったひとつの星を見つけるような、奇跡のようなものなのかも知れません。本作を読めば、改めて本との出合いを大切にしたくなることでしょう。

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