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2020-07-31

「手紙」が物語を大きく動かす!オススメ漫画5選

「手紙」が物語を大きく動かす!オススメ漫画5選

SNSでのやり取りが定着した現代人は、自ら手紙を書くことも書かれた手紙を受け取ることも少ないです。それだけに、誰かのためにつづられた手紙を受け取ることの重みを感じることができるのかもしれません。手紙がひとの運命や心を大きく変えていく、そんな物語をご紹介しましょう。

マンガペディア

『ある日 犬の国から手紙が来て』/竜山さゆり, 田中マルコ, 松井雄功

飼い主と亡くなった犬とが紡いだ絆を描く感動ストーリー。本作の世界では、犬ならみな行くことができる「犬の国」があり、亡くなった犬たちはそこで幸せに暮らしているという。そして、犬たちは大好きな人の幸せを祈って一度だけ手紙を出すのだった。インターネット上にある「犬の国 ピタワン」に寄せられた犬と飼い主たちの交流のエピソードをもとに、一話完結方式で描かれる。田中マルコが文、松井雄功がイラストを担当した同タイトルの絵本が原作。

本作で手紙を送るのは人間ではなく、「犬の国」に暮らしている犬です。「犬の国」では、亡くなった犬が好きな仕事について自由に生活をしているのです。生前の病気や怪我も消えた幸福な暮らしの中で、彼らは生前に関わった大切な人との思い出を反芻し、一度だけ手紙を送ります。本作では亡くなった犬から飼い主へのメッセージという形で、共に生きた時間で紡がれた絆が描かれていきます。転校がきっかけで孤独な学校生活に苦しむ小学生、獣医になる夢への道半ばで難病を患った女子高校生、進路で対立する母と娘など、人々の人生の様々な場面に立ちあってきた犬たち。彼らはどんな思いで人間たちを見つめていたのでしょうか。人から犬へ、犬から人へむけられた細やかな想いが物語になっていきます。

『テガミバチ』/浅田弘幸

危険をかいくぐり「テガミ」に託された「ココロ」を運ぶ郵便配達員、テガミバチとなった少年の成長と冒険を描く異世界ファンタジー。主人公は夜があけることのない世界、アンバーグラウンドに暮らす少年ラグ・シーイング。ある日、彼のもとに、国家公務郵便配達員BEEであるゴーシュ・スエードが現れる。ゴーシュはラグをテガミとして配達先まで送り届けるためにやってきたというのだ。2009年にテレビアニメ化。

本作タイトルの『テガミバチ』は、人々にテガミを届ける国家公務郵便配達員BEEの通称です。テガミバチが運ぶのは、いわゆる手紙や小包といった郵便物だけではありません。依頼があれば人間をも運びます。ゴーシュは、行方不明となっているはずのラグの母からの配達依頼を受けて、ラグをテガミとして配達することに。しかし、アンバーグラウンドにおいて、テガミバチの仕事は大きな危険を伴います。町と町の狭間には、人々の「ココロ」に反応して襲ってくる巨大な生物・鎧虫(がいちゅう)が出没。テガミバチは自身のココロを弾として打ち込む心弾銃で闘うのです。配達の道中、ラグはゴーシュへの信頼と尊敬を深め、自身もテガミバチとなることを目指すようになります。ココロとテガミが鍵を握る冒険物語です。

『orange』/高野苺

10年後の自分からの手紙を受け取った高校生が、同級生の死を食い止めようと奔走するSFラブストーリー。高宮菜穂(なほ)は長野県松本市に住む高校2年生。ある朝、菜穂は10年後の未来の自分からと書かれた手紙を受け取る。手紙は未来におこることを次々と的中させ、その先には手紙が届いた日にやってきた転校生・成瀬翔(かける)が亡くなってしまうことが書かれていた。菜穂は翔を救うために、少しずつ行動をおこしはじめる。2015年には実写映画化、2016年にテレビアニメ化。

本作では手紙が、主人公の菜穂をはじめとする登場人物たちの行動を大きく変えることになります。ごく普通の手紙として郵便受けにあったそれは、しかし本来なら届くはずのない「10年後の自分」からの手紙。最初は信じなかった菜穂ですが、自分と同じ筆跡に、手紙の内容とあまりにぴたりと一致する日々の出来事に、その手紙が語ることが真実であると確信します。さらに、手紙は菜穂に残酷すぎる未来を伝えてきます。自分がこれから少しずつ想いを寄せていくことになる転校生・翔が自殺してしまうというのです。そして手紙は、未来を変えるために行動することを促すのでした。読み進めるほどに、手紙の送り主が、手紙にこめた本当の想いの重みを感じるはずです。

『スタンドバイミー・ラブレター』/増田里穂

同じ学校の男子高校生からラブレターを受け取った女子高校生の恋の始まりを描く青春ラブストーリー。高校1年生の相川葉月は、夏休み直前の学校で、泉周平からラブレターを受け取る。それまで顔も名前も知らなかった男子からの告白に戸惑った葉月は、断りの返事をしてしまう。しかし、そのまま夏休みに入ってしばらく会うこともないと思っていたら、それぞれが補講や部活で登校し、顔を合わせることに。泉を意識してしまい、葉月はぎこちない態度をとってしまう。

一通のラブレターから始まる恋を描いた、甘酸っぱいことこの上ないラブストーリーです。主人公の葉月は、高校1年生らしく恋愛にもそれなりの憧れがあります。しかし、いざ自分が告白されてみると、不安や戸惑いが先だってしまい断ってしまいます。それでも、手元に残された手紙を何度も読み返しては赤面してしまうのでした。複雑な乙女心を抱えて夏休みの補講のために登校すると、部活動のために登校していた泉と遭遇してしまいます。それまで名前も知らなった男の子だったのに、葉月は泉を意識するようになった自分に気づいていきます。ふられたとはいえ、まだ葉月を好きな泉と、泉を意識してむずむずとした感情を覚えてしまう葉月の、初々しい恋愛の始まりが夏休みの浮き立つような雰囲気と共に描かれます。

『手紙渡りのサカナ』/カイコユキ

手紙にまつわるものなら何でも揃う店「文香屋金魚」が舞台の伝奇ファンタジー。大正8年の帝都東京、「文香屋金魚」は、美しいが少々変わり者の女主人・金魚が営む店だ。便箋、封筒、絵葉書、手紙に香りをそえる文香まで手紙を彩るものなら見つからないものはない。特に、文香は店の看板商品で、桜や薔薇、梔子(くちなし)の香りをはじめとして、あらゆる種類を取り揃えている。しかし、ある文香は変わり種のとっておきとして、限られた客にしか出すことができないという。

「文香屋金魚」の看板商品である文香は、手紙にそえる専用のお香です。その品揃えは幅広く、商品をおさめた引き出しは天井近くまであり、壁いっぱいに並んでいます。春には桜、夏には梔子、秋には金木犀、冬には蝋梅、と季節に合わせて香りを変えたり、手紙にこめた想いに合わせて香りを選ぶこともできます。しかし、店主の金魚にいわせると、その片隅にある「0」番の棚だけは、特別なお客にしか出せないといいます。どうしても伝えたい思いを抱えた客が訪れたとき、金魚はその文香を手渡すのです。実は店主の金魚は、不思議な力を有した存在。差出人が手紙にこめた想いを、文香を介して受け取り手に夢のような幻として見せることができるのでした。そして、金魚はその対価としてあるものを受け取ります。

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