2021-10-12
【最新3巻発売!】『わたしの幸せな結婚』ほか紅葉に似合う!ちょっと昔が舞台の恋まんが特集
秋が深まる季節となり、気分も落ち着きますね。天気のいい日は紅葉を見に行くのはいかがでしょうか? 今回紹介する恋まんがたちは、そんな紅葉シーズンにじっくりと読みたくなるものを選びました。情緒ある世界観が楽しめます。 読むときっとあなたも、作品の魅力に引き込まれてしまうはず…! では、さっそく『紅葉に似合う!ちょっと昔が舞台の恋まんが』の見どころを紹介したいと思います。
目次
辛く苦しい境遇を乗り越え掴む幸せ:『わたしの幸せな結婚』
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『わたしの幸せな結婚』は小説投稿サイト発表作品から書籍化、さらにコミック化された作品です。
主人公の斎森美世(さいもりみよ)は歴史ある名家の長女として生まれました。特殊な”異能者”の家系であり、生まれた頃は両親にかわいがられていたのですが、幼い頃に母を亡くし、父が再婚すると彼女の人生が大きく変わることになるのでした…
『わたしの幸せな結婚』の見どころ:悲劇的な境遇
両親は、俗に言う政略結婚でした。決して愛し合っていたわけではなく、婚約する前、父には大事な恋人がいました。母が亡くなると父とその元恋人は再婚することに。美世の継母となった彼女は「父との仲を引き裂いた女の娘」として壮絶ないじめをしてきます。じきに生まれた異母妹は、”異能の才”に恵まれなかった美世とは違い、とても才能に恵まれていました。
継母と異母妹からの壮絶ないじめを受け、さらには父にまで見捨てられてしまった美世は、まるで下僕のような生活を強いられるのでした。
家族からの不当な扱いを受ける日々を送る美世は精神的に追い込まれていきます。
そんな中で唯一、美世の味方であったのが、斎森家と同じく古くから異能を受け継ぐ辰石家の次男坊の幸次でした。
美世は、優しく自分を包み込む幸次のことを慕い、密かに彼との結婚を思い描いていました。
しかし、現実は残酷です。名家の息子である彼との縁談で、父が選んだのは異母妹の香耶でした。唯一の救いであった幸次まで香耶に奪われてしまった美世は打ちひしがれます。
絶望と半ばあきらめの美世にも父が嫁ぎ先を言い渡しました。それが久堂家当主の久堂清霞(くどうきよか)です。
清霞は美男ですが、良くない噂がありました。冷酷無慈悲で、過去に多くの良家の女性と婚約をしましたが、どの女性も3日もたたずに逃げ出す、というのです。
美世もこの噂を耳にしており、自分の暗い将来を案じます。
しかし、他に道がありません。こうして、美世と清霞の結婚生活がスタートしました。
『わたしの幸せな結婚』の見どころ2:久堂清霞の人物像
イケメンだけど冷酷無慈悲だと噂される”久堂清霞”。一体どんな人なのでしょうか?ここで彼の人物像を少し覗いてみましょう。
年齢は27歳。帝大出身で職業は軍人です。若くして少佐になり、多くの部下を従えていました。
容姿端麗で頭脳明晰な彼にも1つ苦手なものがあります。
幼少期に植え付けられた女性への苦手意識が拭えず、特に母のような人を嫌悪していました。
そんな中で現れた美世はこれまで接してきた女性とは明らかに異なっており、自分の言いつけをすべて守るだけでなく、すぐ謝ったり泣いてしまったりとなにかに怯えている様子に困惑を隠しきれません。
美世の過去を知らなった清霞は、はじめは彼女のことを警戒し、今までの女性と同じように接していました。
しかし、だんだんと美世の素直で丁寧な人柄に興味を持ちはじめます。
一方の美世も噂とは違う清香の優しい一面を目に気づきはじめ、段々と一緒にいたいという気持ちが芽生えていきます。
幼少期に辛い境遇を経験し、久堂清香と出会いをきっかけに徐々に幸せを掴んでいく美世の姿に心が温まります。
2人の結婚生活はどうなっていくのでしょうか…?『わたしの幸せな結婚』の今後の展開をお楽しみください。
『わたしの幸せな結婚』©Akumi Agitogi Licensed by KADOKAWA CORPORATION©RK/SQEX
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年の差許嫁のほのぼの恋物語『煙と蜜』
お次は少々テイストを変えた作品を紹介します。
舞台は大正時代です。主人公の12歳花塚姫子と30歳土屋文治の恋の物語です。
ヒロインのほうが若すぎるし…恋愛なんて成立するの?大丈夫かな?と思った皆様、ご安心ください。『煙と蜜』はピュアで一生懸命な少女と強面だけど優しいギャップのある紳士のほのぼの恋物語です。
また、この作品は当時の生活の様子が詳細に描写されているのも魅力の1つです。
『煙と蜜』の見どころ:超強面だけど優しい土屋文治さん
主人公の花塚姫子はとある良家の娘さん。普段はお姉さんのように接してくれるたくさんの女中さんに囲まれて生活しています。
そこに許嫁としてやってきたのが土屋文治(ぶんじ)さん。
目の下のくまが特徴的で独特な雰囲気を醸し出し、見た目はかなり強面で年齢は30歳。
職業は軍人で約700人を部下に従える大隊長を務めています。
親の意向で勝手に許嫁とされた少女を「姫子さん」と呼びながら、忙しい仕事の合間を縫っては会いに行く殊勝な一面を持っています。
ここで文治さんの強面軍人なのに女性の心を掴む、そんなギャップイケメンなところを少しご紹介します。
ギャップポイント1:雨を凌ぐ文治さん
ひどい台風があった日に姫子さんと女中さんを心配して家に駆けつけてきた場面。大きな背中で守ってくれるのはとても頼もしいです。
ギャップポイント2:薪割りのコツを教える文治さん
薪割りの練習中の姫子ちゃん。後ろから両手を添えて支えてあげる姿はちょっとドキッとしますが、とてもかっこいいです。
ギャップポイント3:怪我の手当てをする文治さん
転んで怪我してしまった姫子ちゃんの足を優しく手当できる女子力が高い一面もあります。
ギャップポイント4:ご飯を気持ちよく食べる文治さん
作りすぎてしまった食事を文治さんは美しい姿勢で、気持ちよく平らげました。自分の作った料理をこんなふうに食べてくれたら嬉しいですね。
姫子は文治さんのことがとにかく大好き。2人が結婚することになる”3年後”までに一人前のお嫁さんになるために奮闘します。その姿は見ていてとても微笑ましいです。
そして、それを大きな背中でそっと見守り続ける文治さんの魅力に読者の皆様のつい引き込まてしまうかもしれません。
たまにドキッとするような描写もありますが超年の差許嫁の2人の愛が育まれていく様子をぜひご覧ください。
いかがでしたか?”紅葉に似合う!ちょっと昔が舞台の恋まんが”気になる作品が見つかりましたら幸いです。両作品もとてもおもしろいものばかりです。
読書の秋、ぜひいろいろな作品を楽しんでください。
©長蔵 ヒロコ/KADOKAWA