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2020-12-01

ひきこもり、巣ごもりも悪くないじゃない!オススメ漫画5選

ひきこもり、巣ごもりも悪くないじゃない!オススメ漫画5選

仕事や学校に行かず、家から一歩も出ずに日々を過ごすひきこもり。誰もが少しだけ憧れる生活でしたが、強要されると辛い面も見えてくるから不思議です。ひきこもり、巣ごもりの極意は経験者に聞くべし、存外悪くないかもしれないひきこもりライフ漫画を紹介します。

マンガペディア

『アマテラスさんはひきこもりたい!』/白野 アキヒロ

八百万(やおよろず)の神々が住む高天原(たかまがはら)を舞台に、ひきこもり癖のある最高神と側近の日常をコミカルに描いた、ドタバタ神様コメディ。天上には八百万の神が住む世界、高天原があった。天照大神(あまてらすおおみかみ)は最高神として高天原を統治している。神々からの圧倒的支持を得ているが、私生活では天岩戸にひきこもって自堕落な生活を送っていた。側近の倭(やまと)が天岩戸を訪ねると、ソーシャルゲームのガチャ結果が思わしくないと、仕事を拒否しようとする。倭は言葉巧みにやる気を出させ、何とか仕事をさせようと奮闘するのだった。

日本では古来、ありとあらゆるものに神が宿ると考えられてきました。八百万の神は数の多さを表す言葉ですが、それほど多くの神を束ねる存在が、天照大神です。太陽を神格化した神で、日本の神話や神道の中では最高神として知られています。日本で一番すごい神様ということになるのですが、何故か常にひきこもっています。仕事をしないでSNSやソーシャルゲーム三昧。ガチャで高レアキャラクターが出ないとき、何もしたくなくなる気持ちはソシャゲ好きとしてはとても共感しやすいです。最高神なのにぐっと親近感がわくのではないでしょうか。しかし、天照のひきこもりは何もガチャだけが原因ではありません。そもそもが少々ネガティブなうえに、人前で話すのも苦手。最高神に求められる役割に、本人の性分が合っていないのです。嫌だと言いながらも、おだてられれば頑張る天照。ひきこもって逃げ回るものの、自身の役割を放棄することはありません。ダメなところが見えるからこそ応援したくなる神様です。

『NHKにようこそ!』/滝本 竜彦, 大岩 ケンヂ

大学を中退して自堕落なひきこもり生活を送っていた主人公が、偶然美少女と出会い、迷走しながらもひきこもり生活から脱却しようと奮闘する、ひきこもりコメディ。佐藤達広は大学を中退し、ひきこもり生活も4年を迎えた。実家からの仕送りは途絶えたがアルバイトに踏み切れず自堕落な生活を送っていたある日、家に宗教の勧誘がやってくる。勧誘者である中原岬は、自身がひきこもりだと暴露した達広に興味を示し、後日、偶然再会した達広をあるプロジェクトに誘うのだった。原作は滝本竜彦の同名小説。2006年7月テレビアニメ化。

本作に登場するNHKは「日本ひきこもり協会」の略称で、公共放送を担っているテレビ局とはまったく関係がありません。しかし、達広は良質なアニメを提供し続けるテレビ局こそ、ひきこもりオタクを量産している元凶ではないか、という妄想をします。たしかにアニメに関するオタクの場合、生活圏が基本テレビとPCの前、手のひらの中で完結するので、趣味だけに限定すればほぼ外に出る必要はありません。あながち見当違いの妄想とは言い切れない、謎の説得力があります。達広はコミュ障をこじらせた結果ひきこもりになり、脱却するために迷走し続けていきます。結果、達広の正気はすでに崩壊していますが、岬や後輩の山崎など、協力者はおり、本人が思っているよりも外部とコミュニケーションは取れています。引きこもっているとはいえ、達広の見ている世界は外界から隔絶された場所ではなく、必ず誰かとつながっているのです。

『め~てるの気持ち』/奥浩哉

15年間ひきこもっていた青年が、父親が再婚をしたことがきっかけで知り合った女性との交流の中で、人間的に成長していくヒューマンストーリー。小泉慎太郎、30歳。父親と2人暮らし。少年漫画とインターネットサーフィンが趣味で、15年間部屋から出たことはなかった。父親の安二郎は何とか息子と交流を図ろうとするが、慎太郎にはどんな言葉も響かない。ある日、慎太郎は父親に彼女ができたら部屋から出ても良いと口にした。そして1週間後、安二郎は同じ会社の部下である吉永はるかを連れてくるのだった。

慎太郎は母親の死をきっかけにひきこもりになりました。ネットを徘徊しながら日々を過ごしていますが、唯一の楽しみは週刊の漫画雑誌。慎太郎は誰もがイメージするひきこもり青年のイメージそのものです。家族に苛立ち、自身の立場に焦燥感を抱いているものの、それを認めることができません。自分がこうなったのは万事家族のせいだからこそ、面倒を見るのは当然であると考えています。慎太郎の時間は、母親が亡くなり部屋にひきこもった15歳で止まったままです。部屋の中にいる限り、慎太郎の時間が進むことはありません。ひきこもるという行為に対して、日々忙しくしている社会人はほのかな憧れを抱いてしまうものですが、ひきこもり続ける人間、それを見守り状況を打開していかなければならない側の人間、双方にとって精神的に厳しいものです。ひきこもりという行為は一見わがままにも見て取れるのですが、本人にしか分からない心の歪みが原因ということもあります。家族だからこそ、分かり合えない問題もあるということでしょう。

『神様のメモ帳』/Tiv, 杉井 光, 岸田 メル

自称「ニート」探偵とその助手である高校生の主人公が、都市部の繁華街と高校を舞台に様々な問題に対峙していく青春ミステリー。16歳の藤島鳴海は、ラーメン屋でアルバイトをしながら、探偵事務所の助手をしている。NEET探偵事務所を運営している紫苑寺有子(しおんじゆうこ)、通称アリスは部屋から一歩も出ないひきこもりで、ニート探偵を自称していた。以前起きた事件で負った心の痛みを抱えながらも日々を過ごしていた鳴海とアリスの前に、2億円の入ったボストンバッグを抱えた少女が現れる。原作は杉井光の同名ライトノベル。2011年テレビアニメ化。

紫苑寺有子はアリスと呼ばれています。身長は130cmほどと小柄で、細身で色白なところからも10歳前後にしか見えません。しかし見た目とは裏腹に、アリスは鋭い洞察力とクラッキングの能力を持っており、自身で探偵事務所を運営していける有能な職業探偵でもあります。探偵としての実力は、作中での活躍を読めばすぐに理解することができるでしょう。身体の時間だけが止まってしまったのではないか、と錯覚するほどの鋭い推理を見せます。また、普段はニート探偵を自称するほどなので全く外に出ません。室内は冷暖房完備で快適。元々食が細く偏食で、食事に特別執着しているわけでもありません。唯一好んで摂取しているのがドクターペッパーなのですが、それも助手の鳴海が買いに行けばよいですし、依頼人は来るまで待っていればよいのです。あれ、探偵って実はかなりインドアでもできる職業なのかと考えれば、世の中には安楽椅子探偵ものなんてジャンルもあります。ひきこもっているという事実こそが、アリスの実力の証明です。

『ロメオがライバル』/秀良子

ひきこもり男子高校生が叔父の経営する牧場で、自然や動物たちと触れ合いながら成長していくハートフルラブコメディ。高校生のアキラは半年ほどひきこもり生活を送っている。ある日母親の大事にしていたDVDを壊してしまったことから、働いたお金で弁償してください、という手紙と共に叔父の経営する牧場に放り込まれてしまった。個人のテレビもネットも自由もない生活から早々に逃げ出そうとするアキラだったが、道に迷ってしまう。足を怪我して万事休すとなったアキラを助けに来たのは、寡黙な少女寿里(じゅり)と馬のロメオだった。

動物は可愛いしもふもふしているし、癒やされる存在です。犬や猫は身近な動物ですが、馬も人間の身近にいる動物です。しかし、普段どのような生活を送り、世話にはどの程度の労力がかかるのか、知っている人は少ないでしょう。端的に言えば、ひきこもりが0秒で逃げ出す程度には身体的にきついです。朝は早くから世話を開始し、決められた回数分の食事に加えて適度な運動量を確保。日々体調の変化を感じ取るためのボディチェックは欠かせませんし、馬の暮らす厩舎の掃除もあります。生き物が相手だけに手を抜けないし、馬は相手をよく観察しています。手抜きをするヤツには手痛い仕返しも待っているのです。どう考えても体力的には底辺になりがちなひきこもりに向いていない職業ですが、おすすめできるポイントもあります。動物たちは嘘をつきません。手をかけただけ、愛情を返してくれます。誰かが必要としてくれるという体験は得難いものでしょう。外に出ようと思ったときに牧場、存外悪い選択肢ではないはずです。

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