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2021-04-27

日本初公開 バーチャル篠田桃紅展

日本初公開 バーチャル篠田桃紅展

世界的な美術家、篠田桃紅さんの最後の本となった『これでおしまい』(講談社刊)にふさわしい、米国のメトロポリタン美術館・ボストン美術館・スミス大学美術館とのコラボが実現しました。日本初公開となる、世界最高の美術館が所蔵する桃紅さんのアート作品と、本書から抜粋した桃紅さんの珠玉の言葉が相見えた、唯一無二のバーチャル空間の誕生です。 

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協力=ザ・トールマン コレクション www.tolmantokyo.com

篠田桃紅 プロフィール

美術家。1913 (大正2)年生まれ。5歳の頃に父に書の手ほどきを受け、桃紅という雅号がつけられた。墨を用いた抽象表現という新たな芸術を切り拓き、1956年、単身渡米。ニューヨークの一流ギャラリーで個展を開き、世界から絶賛される。作品は数十におよぶ海外・国内の美術館、宮内庁、海外王室、政府公共施設などに所蔵されている。

『これでおしまい』掲載作品

《千秋》2002年作

《すさび》2002年作

ボストン美術館収蔵作品(日本初公開)

《Avanti》2008年作 リトグラフ、手彩

《Vermillion Breeze》2008年作 リトグラフ、手彩

《Abundance》2009年作 エッチング

《Exultation》2009年作 エッチング

《Imi》2009年作 エッチング

《Integrity》2009年作 エッチング

《Katachi》2009年作 エッチング

言葉篇①

「人は自由にどのように考えてもいいのです。どのように
考えてもいいどころではありません。どのようにも考え
なくてはいけない。それが自分の人生を生きる鍵です。」


「人生は最初からおしまいまで孤独ですよ。
一人で生まれ、一人で生き、一人で死ぬんです。
誰も一緒にはやってくれません。」


「自分がやりたいようにやってきた。価値観も私流でやっ
てきた。それを一生貫けた。それでご飯を食べることが
できた。それでいいと思っているの。」

「今日は何々をしなければではなく、今日は何をするのか。
その日の風の吹き方によって生きたい。」

『これでおしまい』本文より

メトロポリタン美術館収蔵作品(日本初公開)

《Golden Tablets》2011年作 肉筆絵画

《Words of Gold》2011年作 肉筆絵画

言葉篇②

「人は、ああこれで満足したってことはあり得ないのね。
ああ嬉しい、ああこれでもうこの世に望みはない、ああ
良かったって言っている人、いるかしら。この世は真に
満足なんて得られっこないのよ。」

「世の中が幸福で悩みがなかったら、芸術も文学も何もな
いですよ。不幸だから芸術というものに、人は心を寄せ
ざるを得ないのよ。」

「女の人が一人で生きていたらかわいそうだなんてとんで
もないわよ。日本の男の人って本当に自惚れていると
思った。一人でいることを哀れなこととして見ています
よ。人が人を幸福にし得るなんて無理、幻想です。」

「私に言わせれば、人間は自分っていうものに絶望するた
めに社会をつくったんじゃないかしら。そして絶望して
あきらめることを知って救われるんじゃないかなと。」

「この世に生きて、真理なんていうのは人間の知恵じゃと
ても摑めない。あらゆる生き物が寄ってたかっても、お
そらく会得できないでしょう。」

『これでおしまい』本文より

スミス大学美術館収蔵作品(日本初公開)

《A Glade》1999年作 リトグラフ、手彩

《Attainment》2007年作 リトグラフ、手彩

《Contemplation》1979年作 リトグラフ、手彩

《Drama》1997年作 リトグラフ、手彩

《Esteem》1997年作 リトグラフ、手彩

《Mystic Texts》2007年作 リトグラフ、手彩

《Relativity》2005年作 リトグラフ、手彩

《Rise》1988年作 リトグラフ、手彩

《Setting Forth》2007年作 リトグラフ、手彩

《Spring》1978年作 リトグラフ、手彩

言葉篇③

「私、幾つになっても色んなことを発見しているんですよ。
だから飽きないでやっているのよ。」

「人の生き方には決まりがないんだから、最後までどのよ
うに生きることもできるんです。」

「人間はなんてちっぽけなものだろうと思いますよ。
この風ひとつ止めることも、吹かすこともできないんで
すよ。だけど風は吹くんです。」

「絵というのはつくるものじゃなくてできるものなの。で
きてみて初めて、ああこういう作品ができたって思うの。」

「墨絵はお利口。人の想像力を頼りにしているんだから。
「これはこういう色ですよ」と何も押しつけない。自然
の美しさを知ったとき、私は墨というものの知恵の深さ
を深く感じ取りましたね。」

『これでおしまい』本文より

三月一日に一〇八年の生涯を閉じた篠田桃紅氏最後の著作。

世界で最も尊敬される日本人美術家が届ける「老いの哲学」と「人生の言葉」

こんなに魅力的なに日本人女性がいた!

 

この本の制作途中、「これが最後の本になる」とご本人は繰り返し言っていました。

篠田氏の人生哲学を短い言葉で伝える「ことば編」と、これまでの人生を写真と文章で振り返る「人生編」、二部構成でお届けする、最後にして渾身の著作です。

 

戦後、世界のアートシーンを牽引するニューヨークに単身で渡り、国際的な評価を得た篠田氏は、日本で最初に自由を希求した女性、と言えるかもしれません。その人生は冒険と波乱に満ちていましたが、自分の心のままに道なき道を歩いてきました。

いまより女性の生き方の選択肢がずっと狭く、さらに戦争、結核など、死と背中合わせにあった  昭和の時代に自由を貫くことは並大抵のことではありませんでした。「人生編」で桃紅さんはこう語ります。

「自由というのは、気ままにやりたい放題することではなく、自分というものを立てて、自分の責任で自分を生かしていくこと。やりたいように振る舞って、人にも頼る。それは自由ではありません。自分の行動に責任を持って考え、自分でやる。それが自由で、だから自らに由る(=因る、依る)という字を書くのです」

 

今の時代、自由の大切さを誰もがわかっているけれど、「自らに由って立つ」ことの難しさは変わっていないかもしれません。

本書の桃紅さんの言葉は、自分らしい人生を生きたいすべての人に向けての、エールとアドバイスになるでしょう。

 

《展覧会情報》

そごう美術館にて「篠田桃紅展 とどめ得ぬもの 墨のいろ 心のかたち」開催中

会期は2021年4月3日(土)~5月9日(日) 

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