パン子と呼ばれている、30歳。職場で上司からのセクハラや、同僚からの誘いを断れないのが悩みで、おしとやかな性格。

パン子の自宅近くの自転車屋で働く26歳ヤンキー。見た目はいかつく、コワモテだが、いつもパン子との距離が近く、心配性で、世話焼き。

パン子こと飯野朋子は、毎朝自転車で通勤しています。食パンをくわえながら慌ただしく出勤している様子を、近所の自転車屋さんの高橋遼平が見ていました。
ある日、パン子が自転車のチェーンが外れてしまって困っていると、高橋くんはその場でサッと直し、今度自転車を自分の店に持ってくるように促します。

パン子は、職場でのセクハラや、仲の良い同僚の結婚などもあり、これからの仕事に対しての姿勢を見失っていました。
そんなときに現れたのが、自転車を直してくれた遼平でした。
いろいろと行き詰まっているパン子を見て、自宅である自転車屋に来るよう誘います。

はじめは、遼平に対して不信感を抱いていたパン子でしたが、遼平の自転車屋に訪れたり、食事やデートを重ねるうちに、普段は言えない本当の気持ちも徐々に打ち明けられるようになっていきました。
職場のこと、家のことなど、自分のことを全て受け入れてくれる遼平に、パン子は心を揺れ動かされます。

遼平に対して怖い印象を持っていたパン子が、遼平と次第に打ち解けていく様子、そして2人の関係にも注目です！

恋愛には鈍感なパン子と、パン子のことが放っておけず、世話焼きで素直な遼平。
自転車が出会わせたピュアな恋愛模様から目が離せません。

『自転車屋さんの高橋くん』©松虫あられ／リイド社

65歳。夫が他界し、現在は一人暮らしをしている。映画館へ行くと、映画を見るより、「映画を見ている人」に目がいってしまう。

美大の映像科専攻の学生。手足が長く、その外見から、どことなく中性的な雰囲気が感じられる。

夫が他界し、未亡人となった茅野うみ子は、ある日映画館に足を運びます。
数十年ぶりの映画鑑賞だというのに、うみ子が上映中気になるのは、作品ではなく、見ている人たちでした。

その映画館でうみ子は、美大の映像科専攻の海に出会います。海は、うみ子が作品ではなく、見ている人たちを気にかけている様子から、うみ子に、映画の制作を勧めます。

海からの勧めもあり、うみ子は、本格的に映画の制作に取り掛かります。
まず、うみ子がしたことは、海と同じく、美大の映像科専攻に入ることでした。
入学し、周囲よりも圧倒的に年齢が上であることにギャップを感じながらも、うみ子は他の学生たちと映画作りをともに学んでいきます。

ある日うみ子は、海とともに海岸へ足を運びます。うみ子自身でスマートフォンのカメラを回してみると、そこには儚げな表情をする海が。うみ子は、海の見せる表情や雰囲気に魅了され、海を主演とした映画の制作を決意します。

うみ子は、海とどのような映画を作り上げるのでしょうか。
「このマンガがすごい！2022」オンナ編1位に輝いた『海が走るエンドロール』。
今後の展開から目が離せません。

「海が走るエンドロール」©たらちねジョン（秋田書店）

趣味はソロキャンプで、自由気ままな性格。聖女召喚にまきこまれたあげく、クズスキルと言われ、異世界の荒野に放り出されてしまう。

一見人に見えるが、角と少し鋭い目つきが特徴の鬼竜人(ドラグール)。パーティのリーダーとして、仲間たちと異世界を冒険している。

聖女召喚に巻き込まれ異世界に召喚されたものの、クズスキルだと追放されたリン。その「クズスキル」に野営車両（モーターハウス）があり、キャンピングカー（？）の顕現に成功！
趣味のソロキャンプで大活躍すること間違いなしなこのキャンピングカーとともに、リンは異世界での生活をスタートさせます。

また、リンは道中、冒険者のヴィルと出会います。倒れているところを助け出したリンは、ヴィルに自慢のキャンプ飯を振る舞います。

リンが振る舞ったキャンプ飯はヴィルの胃袋をガッツリ掴みました。異世界で突如出会った2人は、キャンプ飯を通して打ち解けていくこととなります。

そんな中、ヴィルはリンに対して、自分たちのパーティを助けてほしいと申し出ます。リンは驚き戸惑いますが、自分自身のスキルが人の役に立つならばと、ヴィルの率いるパーティに加わることとなりました。
ヴィルのパーティの人たちはどんな人なのか。ハラハラ、ドキドキ、そして食欲を刺激する異世界キャンプ冒険旅でアウトドア気分をお楽しみください！

©米織、仁藤あかね、小神奈々／KADOKAWA

ショートカット、クールビューティーな雰囲気を持つ小説家。作品内で、名前はまだ登場していない。

頭の上に葉っぱが乗っているタヌキだが、犬だと主張している。芸達者で、フリップを使って会話をする。

物語の始まりは、ある雨の日のこと。お姉さんが道端に視線を落とすと、そこには、段ボールに入った捨て犬…いやタヌキ…

フリップを巧みに使い、自分の思っていることを書いてコミュニケーションをとる不思議なタヌキ。
まるで人間かのように、さまざまな感情をフリップ芸で見せてくれます。

お姉さんとタヌキの生活は、ほのぼのとしたものです。一緒にお風呂に入ったり、お昼寝をしたり、海にでかけたり。2人のゆったり感にとても癒やされます。

また、お姉さんの家族、特に父親はタヌキにぞっこん。ご近所さんなどとも和やかな日常が繰り広げられます。

巧みなフリップ芸を操るこのタヌキの正体は一体…
お姉さんとどのような生活を送っていくのか。1人
2025年のTVのアニメ化が決定した、1人と1匹のほのぼのした日常を体感してみてはいかがでしょうか。

©二階堂幸/講談社

鴻蔵家の庶子。母の死をきっかけに、本家である鴻蔵家に引き取られ、三女となる。引き取られる前は貧しい暮らしをしており、10歳に満たないうちから奉公に出されていた苦労人でもある。

鴻蔵家の奥方。一癖も二癖もあるお母様。厳格な性格で、強面な様子から美冶をいじめるように見えるが…？

鴻蔵家の長女。強気で高飛車な話し方だが…？

鴻蔵家の次女。一見おしとやかに見えるが、姉のまりかにはそこそこ毒舌。

美冶は、母の死をきっかけに、本家である鴻蔵家に引き取られることとなりました。
普通このような展開だと、某有名童話のように義母と義姉たちによる執拗ないじめが待ち受けていると考えられます。
しかし、この作品では、その義母と義姉たちの様子がなんだか変わっているのです。

そう、義母と義姉は、新たに家族となった美冶を心から受け入れ、家族全員で可愛がるのでした。
美冶に対して義母であるてるは、親しみを込めた呼び方で呼ぶようにと言い、美冶はこの出会いに混乱してしまいます。

引き取られて新たに家族となった美冶と鴻蔵家の生活がスタートします。
広い蔵の掃除を1人でさせられると思いきや義姉たちも一緒に参加したり、冷たくあしらわれるのではなく、美冶を家族として迎え入れる歓迎会が行われたりなど、想像もつかない展開がなされます。

中でも印象的なのは、引き取られて間もない頃、緊張していて眠れない美冶に対して、姉のまりかとありさが一緒に寝ようと誘うところです。強気な言い方の登場に反して、2人の義姉の優しさと、美冶思いな行動のギャップに驚いてしまいます。

極めつけは、義母であるてるが、眠れない美冶に対して、枕投げや恋バナを提案してくるところです。
普通の義母、義姉の関係では考えられないような、ハートフルな鴻蔵家。美冶は鴻蔵家でどのように暮らしていくのか、少し変わった家族の様子を見守りましょう。

『いびってこない義母と義姉』©おつじ／一迅社

いかがでしたか。
運命の出会いと一言で言っても、さまざまな出会いがありました。あなたのお気に入りの出会い、理想の運命の出会いはありましたか？
新しい生活のスタートに、運命の出会いで人生が変わる体験を味わってみてはいかがでしょうか。