2023-04-17
『風間公親-教場0-』ドラマ放送!原作シリーズの魅力・読む順番のおすすめご紹介
長岡弘樹の警察小説シリーズ『教場』が、2度のスペシャルドラマ放送を経て4月10日(月)より『風間公親-教場0-』として月9連続ドラマ化されます。原作シリーズは130万部を突破し、最新作『新・教場』も好評発売中!『教場』の魅力をまとめました。
『教場』シリーズとは
『教場』は長岡弘樹による、警察学校を主な舞台にしたミステリー小説シリーズです。
2013年に第1作『教場』が出版され、『2013年週刊文春ミステリーベスト10』で1位、『このミステリーがすごい! 2014年版』(宝島社)で国内編2位を獲得しています。
2023年4月現在、既刊6冊が発売中です。
最新作『新・教場』は2023年3月15日(水)発売。待望のシリーズ最新作です!
『教場』シリーズの魅力
taka / PIXTA(ピクスタ)
『教場』シリーズの魅力1:警察学校という特殊な環境が舞台
『教場』シリーズの大きな魅力は、舞台が警察学校であるという点です。
警察を舞台としたミステリー作品は数多くあり、警察特有の組織構造が生む諸問題にフォーカスした群像劇なども人気です。ですが、『教場』のように警察学校を舞台とし、学校内で起きる事件を解決していく作品は例がありませんでした。
ストレスフルな環境下で生活する集団、登場人物は生徒も教官もすべて警察官、にも関わらず起きるトラブルや犯罪の兆候…
警察学校というあまり馴染みのない特殊な環境が舞台ということが『教場』シリーズの特徴のひとつになっています。
akiyoko / PIXTA(ピクスタ)
『教場』シリーズの魅力2:鬼教官・風間公親の洞察力
『教場』が多くの人を惹きつけるもう1つのポイントとして、主人公の風間公親(かざま・きみちか)教官の存在が挙げられます。
風間公親教官は、50代、白髪。
「鬼教官」と書きましたが、かれは体罰を与えるわけでも、強く恫喝するわけでもありません。
底知れなさをたたえた眼光を学生たちに注ぎ、成績不良の学生に退校届を出すことを迫るだけです。(十分こわい!)
「豊かな量を誇る白髪。どこか焦点の定まらない双眸」
(『教場2』第一話・「創傷」より)
風間公親の手に、いえ、目にかかれば、隠しごとなどできません。
警察学校の学生たちは風間教官に日常のささいな行動やミスやごまかしを見抜かれ、自滅したり、一方で警察官としての自分を立て直したりします。
そんな鋭い教官・風間公親には、学校内の花壇でせっせと植物の世話をしているという意外な一面も!
犯人や学生の悪事を追い詰め、時には導き、冷静さを失わない姿は、警察官としてのスタートを切ったばかりの警察学校の学生たちだけではなく、読者の私たちの目にも非常に印象的な存在です。
『教場』の舞台!警察学校について
90 Bantam / PIXTA(ピクスタ)
警察学校は、警察職員を教育・訓練するための施設です。
「学校」と名がつきますが、一般的な学校ではなく、「研修所」に近いかも知れません。
『教場』の舞台となっているT県警察学校 の学生たちは、新人警察官として初任科 短期課程で警察官としてのさまざまな知識や技能を学びます。給料も出ますが全寮制で携帯電話の使用もままならず、厳しい規律のもと、半年を学び暮らすのです。
さらに成績不振・素行不良などが指摘されると退校となることも…?
『教場』どれから読む?
T県警察学校で教官を務める以前の風間公親は、県警本部捜査一課の凄腕刑事として、県警配属の各署から派遣される経験3ヶ月程度の新人刑事のOJT指導にあたっていました。
県警本部捜査一課となれば事件・犯罪捜査の最前線の花形です。風間公親の元で学ぶ新米刑事たちは、「風間の評価しだいで、交番勤務へ戻されてしまうかも…!」と緊張感と恐れを抱きながらも、風間の着眼点や頭脳のキレ、犯罪に向き合う正義感を目の当たりにし、薫陶を受けていきます。
連続ドラマ「風間公親 教場0」は、この通称「風間道場」と呼ばれていた、新人刑事指導期を舞台としています。
原作でいうと『 教場0 刑事指導官・風間公親』『教場X 刑事指導官・風間公親』にあたります。
シリーズ時系列潤
------風間公親・県警本部捜査一課時代------
『 教場0 刑事指導官・風間公親』
↓
『教場X 刑事指導官・風間公親』
『 教場0 刑事指導官・風間公親』で書かれたとある事件の後であることがうかがえる
------風間公親・警察学校教官時代------
↓
『新・教場』
警察学校に新教官として赴任した頃の連作短編集。第九十四期初任科短期課程。
↓
『教場』
第九十八期初任科短期課程。
↓
『教場2』
第百期初任科短期課程。
↓
『風間教場』
第百二期初任科短期課程。
刊行順
シリーズ第1作は『教場』。
以下、
『教場2』
↓
『 教場0 刑事指導官・風間公親』
↓
『風間教場』
↓
『教場X 刑事指導官・風間公親』
↓
『新・教場』
となります。
『新・教場』は、風間公親が教官として赴任してきた年の警察学校が舞台。
教官としては新人の風間の戸惑いを感じる様子が新鮮です。
『教場』は漫画版もすごい!
▼漫画版『教場』の見どころ
見どころは何と言っても、風間公親教官の表情です。
ドラマさながらの険しい表情からは、厳しさと本物の警察官を選び抜くという気持ちが感じられます。
漫画版だからこそ見ることのできる、さまざまな風間公親の表情のカット。
特に、風間公親の鋭い目線には注目です。
教官・風間公親はもちろんですが、警察学校の生徒たちもドラマさながらです。
警察学校の生徒たちが葛藤しながら教場での日々を過ごしていく様子も、表情や描写に鮮明に写し出されています。
風間公親をはじめとする教場にいる人たちの表情とストーリー展開に、ページを捲るたびにドキドキします。
原作小説、ドラマとはまた一味違う、漫画ならではの『教場』をお楽しみください!
『教場』©長岡弘樹, みどりわたる/小学館
▼漫画版『教場』全5巻発売中!
『教場』ドラマ情報
『風間公親-教場0-』2023年4月10日(月)21:00放送開始!(フジテレビ系)
出演:木村拓哉ほか
『教場』キャンペーン情報
『教場』オリジナル賞品当たる!Twitterフォロー&リツイートキャンペーン
本キャンペーンは終了しました。