2024-12-28
どっぷり引き込まれる世界観!20巻以内完結の神漫画
20巻以内に完結した、おすすめ神漫画をご紹介します。ランキング上位作品や、ドラマ・アニメ・映画化した作品、賞レース受賞作品まで、個性豊かなジャンルの作品をご紹介します。まとめて一気読みをして、作品の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
目次
『ダンジョン飯』(全14巻):あの有名モンスターも食材に!?冒険&グルメファンタジー!
九井諒子、初の長編連載。待望の電子化! ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!
『ダンジョン飯』一気読みのおすすめポイント
『ダンジョン飯』は九井諒子の初長期連作作品で、『ハルタ』(KADOKAWA)にて2014年~2023年に連載されました。
2024年1月からTVアニメ連続2クール放送中です。
剣士ライオスの一行は、最深部での戦闘で竜に食べられた(?)ライオスの妹・ファリスを救うため、再び迷宮へ挑みます。
路銀や兵站を圧縮するため、道中の食事は迷宮内の魔物を調理してまかなうという、究極の自給自足スタイルで冒険することに…!?
『ダンジョン飯』の一大魅力は、架空の食材を使った存在しないメニューなのに想像できる一皿一皿の料理です。
架空の食材を使って創り出される、スライム、バジリスクなど、我々が日常で出会うことのないモンスターたちが、見事な料理へと変貌を遂げます。
もちろん、これらの食材は現実には存在しないもの。
ですが、著者・九井諒子の緻密な描写によって、それらがどのように調理され、どんな風味があるのかディティールまで想像することができます。
そして、その想像が読者をより深い物語へ引き込むのです。
一般的な冒険者たちはモンスターとの戦闘を避けることが多いですが、ライオス一行は逆に食材(モンスター)を求め迷宮内を進むことも。
食材のためなら戦闘も辞さないという、目的と手段が入れ替わったような愉快なパーティーメンバーが持つ個性が、この特殊な目的を達成するために活きています。
もちろん『ダンジョン飯』は、ただの料理漫画ではありません。
ダンジョン探索のスリルと冒険の楽しさも存分に味わえます。
各階層ごとに異なるモンスターや罠が待ち受けており、それらを乗り越えながら深淵へと進んでいく様は、まさに冒険者の旅路そのもの。
料理という観点から見たダンジョン探索は、新鮮な驚きと楽しさを提供します。そして、それぞれの階層で得られる新たな食材と出会うたびに、読者も一緒にワクワク感を味わえるのです。
『ダンジョン飯』©Ryoko Kui
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『【推しの子】』(全16巻):芸能界を舞台にしたサスペンス!
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 地方都市で、産婦人科医として働くゴロー。芸能界とは無縁の日々。一方、彼の“推し”のアイドル・星野アイは、スターダムを上り始めていた。そんな二人が“最悪”の出会いを果たし、運命が動き出す…!? “赤坂アカ×横槍メンゴ”の豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作開幕!!
『【推しの子】』一気読みのおすすめポイント
『【推しの子】』は赤坂アカ原作、横槍メンゴ作画の漫画作品です。『ヤングジャンプ』にて2020年21号~2024年50号で連載され、完結巻となる16巻が2024年12月18日(木)発売されました。
主人公たちの死の謎、そして母の死の謎。犯人が見えないスリリングな展開に芸能界のリアルが組み合わさり、大きな話題になりました。物語は芸能界での主人公たちの活躍のフィールド上の分類でいくつかの「●●編」に分かれますが、やはり謎の多い作品は完結まで一気読みがおすすめです!
▼『【推しの子】』全16巻発売中!
『ばらかもん』(全18巻):書道家と島民のハートフルコメディ
とある島に移住生活をすることになった若きイケメン書道家・半田清舟。都会暮らししかしたことのないそのぼっちゃん先生が、(1)トラクターで公道をドライブ (2)自分のうちが中学生のたまり場になる (3)知人が玄関から入ってくれない…などの困難に立ち向かう、ほのぼのアイランドコメディ!!
『ばらかもん』一気読みのおすすめポイント
『ばらかもん』は、「ガンガンコミックスONLINE」(スクウェア・エニックス)にて、2009年から2019年まで更新連載されました。2014年にはTVアニメ化、2023年には杉野遥亮主演で実写ドラマ化もされました。
書道家である半田清舟は、展示会で書道界の重鎮を殴ってしまい、その罰として都会から離れ、島で一人暮らしをすることになります。
田舎の景色に戸惑う清舟の前に現れたのは、天真爛漫な島の少女・なる。
都会育ちの清舟は、はじめは個性豊かな島民の自由奔放さに振り回され、圧倒されます。
ですが島での暮らしを通して、次第に島民たちのあたたかさを感じるようになります。
書家である清舟は、島での暮らしを通して書家として、人として成長を見せます。
清舟が書き上げる迫力満点の書からも、島生活の楽しさが伝わってきます!
都会生まれの書家・清舟と、個性豊かな島民たちが織りなすハートフルコメディ。
島でのスローライフを通して成長する清舟にも注目です!
『ばらかもん』©Satsuki Yoshino/SQUARE ENIX
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『バクマン。』(全20巻):マンガで成り上がる!最強コンビの成功物語
一握りの者にしか得られない栄光を手にするため、険しい“マンガ道”を歩む決意をした二人。高い画力を持つ真城最高と、文才に長ける高木秋人がコンビを組み、新たなマンガ伝説を創る! 新時代成功物語開始!!
『バクマン。』一気読みのおすすめポイント
『バクマン。』は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2008年から2012年まで連載されました。
原作・大場つぐみ、漫画・小畑健のタッグは、『バクマン。』に先んじて『DEATH NOTE』を、さらに『バクマン。』の後には『プラチナエンド』なども手掛けています。
また『バクマン。』は2010年~2013年にかけてTVアニメが放送され、2015年には佐藤健・神木隆之介のダブル主演で実写映画化されました。
ある日、画才がある真城最高(サイコー)が、秀才のクラスメイト・高木秋人(シュージン)に「マンガ家になってくれ」と誘われるところから、2人のサクセスストーリーが始まります。
最高は、はじめマンガを描くことに抵抗感を持ち、葛藤をしますが、あることをきっかけに秋人とともにマンガ界の頂点『週刊少年ジャンプ』への掲載を目指します。
2人が力を合わせ、良いコンビネーションでさまざまなアイデアを導き出す姿はベストコンビそのもの。
互いの才能を認め合いながら、上り詰めていこうという情熱に心が打たれます。
青春をマンガに捧げた最高と秋人。
マンガの情熱に燃える2人のサクセスストーリー、リアルな漫画界の裏側を『バクマン。』でお楽しみください。
©大場つぐみ、小畑健/集英社
▼『バクマン。』全20巻発売中!
▼『バクマン。』カラー版発売中!
『DEATH NOTE』(全12巻):1冊のノートを巡るスリル・サスペンス
このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神 リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!! かつてないスリルとサスペンス!!
『DEATH NOTE』一気読みのおすすめポイント
『DEATH NOTE』は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2003年から2006年まで連載されました。
『バクマン。』でもご紹介した、原作・大場つぐみ、漫画・小畑健コンビが手掛けた最初の作品です。
また2006年にTVアニメ化、2006年に実写映画化、2015年にドラマ化などメディアミックスも数多く行われている作品です。
ある日、名前を書いた人間を死なせることができる死神のノート「デスノート」を拾った夜神月は、犯罪者を抹殺して理想の世界を作り上げようとします。
月は「キラ」と世間から崇められるようになり、デスノートに名前を書いて犯罪者を抹殺していくことを正義としていました。
その中、数々の不審死に世界一の名探偵・Lが調査に入ることになります。
数々の極悪人をデスノートで裁き続ける月に、Lが迫ります。
果たして月は自身の理想とする平和な世界を創ることができるのでしょうか。
月とLの心理戦、頭脳戦が展開され、緊迫感がともらない『DEATH NOTE』。
1冊のノートを巡る、スリリングなサスペンスをお楽しみください。
©大場つぐみ、小畑健/集英社
▼『DEATH NOTE』全12巻発売中!
▼『DEATH NOTE』カラー版発売中!
▼『DEATH NOTE』短篇集発売中!
▼最強コンビで成り上がる!『トリリオンゲーム』ほかコンビ漫画をもっと見る
『薔薇王の葬列』(全17巻):華麗なる一族の壮絶な運命とは…
中世イングランド。白薔薇のヨークと赤薔薇のランカスターの両家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代…。 ヨーク家の三男・リチャードにはある秘密があった。それは、男女両方の性を持つということ。己を呪うリチャードは残酷な運命に導かれ、悪にも手を染めていくが……!? シェイクスピアの史劇「リチャード三世」を原案に描かれる運命のダーク・ファンタジー!!
『薔薇王の葬列』一気読みのおすすめポイント
『薔薇王の葬列』は菅野文による歴史ファンタジー作品です。
『月刊プリンセス』(秋田書店)で、2013年11月号から2022年2月号まで連載されました。
ウィリアム・シェイクスピアの史劇『ヘンリー六世』『リチャード三世』を原案に、白薔薇を徽章としていたヨーク家と、赤薔薇を徽章としてたランカスター家の、イングランド王位を巡る戦い「薔薇戦争」を描いています。
2022年にTVアニメ放送されました。
薔薇戦争とは、百年戦争終結後の王位をめぐる、イングランド内戦です。
『薔薇王の葬列』は、この、ヨーク家とランカスター家の壮絶な王位争奪戦を描きます。
血縁関係の複雑さと周辺貴族それぞれの野心と思惑が、運命の道行きを暗く覆います。
そして主人公のリチャードには、母親に疎まれ自らを呪う元となる、ある秘密が……
リチャードたちが玉座を欲し振り回され、運命という荊棘(いばら)に絡め取られるように破滅へと進んでいく展開ながら、菅野文の繊細な絵と画面構成がとにかく美しく、中世イングランドの宮廷生活の華やかさも感じさせてくれます。
愛と妄執の虜になった登場人物たちには、やはり薔薇が似合う。
そんな美しく残酷な『薔薇王の葬列』を味わうには、やはり一気読みがいちばんです!
『薔薇王の葬列』©菅野文(秋田書店)
▼『薔薇王の葬列』全17巻発売中!
▼『薔薇王の葬列』スピンオフ発売中!
▼『薔薇王の葬列』小説版発売中!
『私たちはどうかしている』(全16巻):どうかしている関係にドキドキが止まらない!
七桜は幼いころ、母が住み込みで働いていた老舗和菓子屋・光月庵で椿と出会う。しかしある事件が起き、殺人の容疑をかけられた七桜の母は逮捕され、七桜も追い出されてしまう。15年がたち、失意の七桜の前に現れた椿。二人は和菓子の腕を競って対決することに。七桜の人生を狂わせた椿。その憎い椿は、あろうことか七桜に自分との結婚を持ちかける。七桜をかつての幼なじみだとは気づいていない椿。思いもよらない言葉に七桜は!?
『私たちはどうかしている』一気読みのおすすめポイント
『私たちはどうかしている』は、和菓子屋を舞台にしたミステリーLOVE作品です。
2016年から2021年に『BE・LOVE』(講談社)で連載されました。
2020年には浜辺美波・横浜流星のW主演でドラマ化されています。
主人公・七桜は幸せな幼少期から一変、母が殺人犯とされ、施設で育つ悲運の人生を歩みます。
15年後、母の汚名を晴らすため、七桜は憎んでやまない高月椿と利害が一致し結婚することに。
しかし、光月庵には一筋縄ではいかない人物たちが待ち構えており、状況は泥沼化。
そのドロドロの愛憎劇の中、事件の真相を解明しようと奮闘する七桜と椿の間に、真実の愛が…?
美しく交錯する憎しみと愛、謎解きが「和」の世界で織りなす、「わたどう」こと『私たちはどうかしている』です!