2025-07-16
ダブル該当作なしは27年半ぶり!第173回芥川賞・直木賞候補作と歴代受賞作品
第173回(2025年上半期)芥川賞・直木賞選考会が2025年7月16日(水)に開かれ、芥川賞・直木賞ともに「該当作なし」となりました。最新の芥川賞・直木賞候補作品と、歴代受賞作品をご紹介します。
目次
- ・芥川賞・直木賞とは/由来/違いなど
- ・第173回直木賞
- ・第173回直木賞 候補作品
- ・『ブレイクショットの軌跡』逢坂 冬馬/早川書房
- ・『乱歩と千畝ーRAMPOとSEMPOー』青柳碧人/新潮社
- ・『嘘と隣人』芦沢央/文藝春秋
- ・『踊りつかれて』塩田武士/文藝春秋
- ・『Nの逸脱』夏木志朋/ポプラ社
- ・第173回芥川賞
- ・第173回芥川賞 候補作品
- ・『トラジェクトリー』グレゴリー・ケズナジャット/文藝春秋
- ・『鳥の夢の場合』駒田隼也/講談社
- ・『踊れ、愛より痛いほうへ』向坂くじら/河出書房新社
- ・『たえまない光の足し算』日比野コレコ/文藝春秋
- ・歴代芥川賞・直木賞受賞作品(最新)
- ・歴代芥川賞・直木賞受賞作品(一覧)
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芥川賞・直木賞とは/由来/違いなど
「芥川龍之介賞」「直木三十五賞」とは…
芥川賞・直木賞ともに1935(昭和10)年に制定。
自身も作家であり、文藝春秋社主宰の菊池寛が同時に創設しました。
芥川賞は新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれ、直木賞は新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象という違いがあります。
いずれも年2回、1月・7月に受賞作品が発表されます。
第173回芥川賞・直木賞は2025年6月12日(木)に候補作品発表。2025年7月16日(水)に選考会が開かれ、受賞作品が決定します。
第173回直木賞
該当作なし
第173回直木賞 候補作品
『ブレイクショットの軌跡』逢坂 冬馬/早川書房
8つの物語の「軌跡」を奇跡の構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作
自動車期間工の本田昴は、2年11カ月の寮生活最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体内に落とすのを目撃するが。マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽ーー移り変わっていく所有者たちの多様性と不可解さのドラマ。
『乱歩と千畝ーRAMPOとSEMPOー』青柳碧人/新潮社
大学の先輩後輩、江戸川乱歩と杉原千畝。まだ何者でもない青年だったが、夢だけはあった。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく……。若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、新しい歴史を作り、互いの人生が交差しつつ感動の最終章へ。「真の友人はあなただけでしたよ」ーー泣ける傑作。
『嘘と隣人』芦沢央/文藝春秋
背筋が寒くなるどんでん返しの快感
ミステリ・ランキング常連の注目作家による、新境地連作ミステリ。地獄は始まる。あなたの隣の小さな悪意から……。
目次
【あらすじ】
ストーカー化した元パートナー、マタハラと痴漢冤罪、技能実習制度と人種差別、SNSでの誹謗中傷・脅し……。
リタイアした元刑事の平穏な日常に降りかかる事件の数々。
身近な人間の悪意が白日の下に晒された時、捜査権限を失った男・平良正太郎は、事件の向こうに何を見るのか?
『踊りつかれて』塩田武士/文藝春秋
誰かが死ななきゃ分かんないの?
首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。ブログに突如書き込まれた【宣戦布告】。そこでは、SNSで誹謗中傷をくり返す人々の名前や年齢、住所、職場、学校……あらゆる個人情報が晒された。
ひっそりと、音を立てずに爆発したその爆弾は時を経るごとに威力を増し、やがて83人の人生を次々と壊していった。
言葉が異次元の暴力になるこの時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷にあったお笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。ほんの少し時を遡れば、伝説の歌姫・奥田美月は週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。
彼らを追いつめたもの、それはーー。
『Nの逸脱』夏木志朋/ポプラ社
爬虫類のペットショップでアルバイトをする金本篤は、売れ残ったフトアゴヒゲトカゲが処分されそうになるのを見て、店長に譲ってくれと頼む。だが、提示された金額はあまりに高額で、「ある男」を強請って金を得ようと一計を案じるが……。自ら仕掛けた罠が思いがけぬ結末を呼び込む「場違いな客」など、町の「隣人」たちが日常の奈落で繰りひろげる3つの物語。
第173回芥川賞
該当作なし