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2023-07-22

第169回芥川賞『ハンチバック』、直木賞『極楽征夷大将軍』『木挽町のあだ討ち』に決定!候補作品&歴代受賞作品

第169回芥川賞『ハンチバック』、直木賞『極楽征夷大将軍』『木挽町のあだ討ち』に決定!候補作品&歴代受賞作品

第169回(2023年上半期)芥川賞に『ハンチバック』(市川沙央)、直木賞に『極楽征夷大将軍』(垣根涼介)『木挽町のあだ討ち』(永井紗耶子)が選ばれました。ほか候補作品と歴代受賞作品をご紹介します。

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芥川賞・直木賞とは/由来/違いなど

「芥川龍之介賞」「直木三十五賞」とは…

芥川賞・直木賞ともに1935(昭和10)年に制定。

自身も作家であり、文藝春秋社主宰の菊池寛が同時に創設しました。

芥川賞は新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれ、直木賞は新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象という違いがあります。

いずれも年2回、1月・7月に受賞作品が発表されます。

第169回芥川賞・直木賞は2023年7月19日(水)に選考会が開かれ、決定しました。

第169回芥川賞『ハンチバック』市川沙央

私の身体は、生き抜いた時間の証として破壊されていく
「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」

圧倒的迫力&ユーモアで選考会に衝撃を与えた、第128回文學界新人賞受賞作。

▼『ハンチバック』関連記事

第169回直木賞『極楽征夷大将軍』(垣根涼介)

史上最も無能な征夷大将軍
やる気なし
使命感なし
執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。
後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。
怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。

混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、
何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。

第169回直木賞『木挽町のあだ討ち』(永井紗耶子)

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるがーー。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生!

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第169回芥川賞 候補作品

『エレクトリック』千葉雅也/『新潮』2月号

1995年、雷都・宇都宮。高2の達也は東京に憧れ、広告業の父はアンプの製作に奮闘する。父の指示で黎明期のインターネットに初めて接続した達也は、ゲイのコミュニティを知り、おずおずと接触を試みる。轟く雷、アンプを流れる電流、身体から世界、宇宙へとつながってゆくエレクトリック。新境地を拓く待望の最新作!

▼『エレクトリック』関連記事

『それは誠』乗代雄介/『文學界』6月号

今最も期待される新鋭の力作

三島由紀夫賞、野間文芸新人賞を受賞、これまで三度芥川賞にノミネートされた、いま最も期待を集める作家の最新中編小説。修学旅行で東京を訪れた高校生たちが、コースを外れた小さな冒険を試みる。その一日の、なにげない会話や出来事から、生の輝きが浮かび上がり、えも言われぬ感動がこみ上げる名編。

▼『それは誠』関連記事

『##NAME##』児玉雨子/『文藝』夏季号

光に照らされ君といたあの時間を、ひとは”闇”と呼ぶーー。かつてジュニアアイドルの活動をしていた雪那。少年漫画の夢小説にハマり、名前を空欄のまま読んでいる。第169回芥川賞候補作

『我が手の太陽』石田夏穂/『群像』5月号

第169回芥川賞候補作。

鉄鋼を溶かす高温の火を扱う溶接作業はどの工事現場でも花形的存在。その中でも腕利きの伊東は自他ともに認める熟達した溶接工だ。そんな伊東が突然、スランプに陥った。日に日に失われる職能と自負。野球などプロスポーツ選手が陥るのと同じ、失った自信は訓練や練習では取り戻すことはできない。現場仕事をこなしたい、そんな思いに駆られ、伊東は……。

“「人の上に立つ」ことにまるで関心がった。
自分の手を実際に動かさないのなら、それは仕事ではなかった。”
”お前が一番、火を舐めてるんだよ”
”お前は自分の仕事を馬鹿にされるのを嫌う。
お前自身が、誰より馬鹿にしているというのに”

腕利きの溶接工が陥った突然のスランプ。
いま文学界が最も注目する才能が放つ異色の職人小説。

第169回直木賞 候補作品

『骨灰』冲方丁/KADOKAWA

大手デベロッパーのIR部で勤務する松永光弘は、自社の高層ビルの建設現場の地下へ調査に向かっていた。目的は、その現場について『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。異常な乾燥と、嫌な臭いーー人が骨まで灰になる臭いーーを感じながら調査を進めると、図面に記されていない、巨大な穴のある謎の祭祀場にたどり着く。穴の中には男が鎖でつながれていた。数々の異常な現象に見舞われ、パニックに陥りながらも男を解放し、地上に戻った光弘だったが、それは自らと家族を襲う更なる恐怖の入り口に過ぎなかった。

『香港警察東京分室』月村了衛/小学館

テロリストを追え! 圧巻の国際警察小説。


 香港国家安全維持法成立以来、日本に流入する犯罪者は増加傾向にある。国際犯罪に対応すべく日本と中国の警察が協力するーーインターポールの仲介で締結された「継続的捜査協力に関する覚書」のもと警視庁に設立されたのが「特殊共助係」だ。だが警察内部では各署の厄介者を集め香港側の接待役をさせるものとされ、「香港警察東京分室」と揶揄されていた。メンバーは日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名である。

 初の共助事案は香港でデモを扇動、多数の死者を出した上、助手を殺害し日本に逃亡したキャサリン・ユー元教授を逮捕すること。元教授の足跡を追い密輸業者のアジトに潜入すると、そこへ香港系の犯罪グループ・黒指安が襲撃してくる。対立グループとの抗争に巻き込まれつつもユー元教授の捜索を進める分室メンバー。やがて新たな謎が湧き上がる。なぜ穏健派のユー教授はデモを起こしたのか、彼女の周囲で目撃された謎の男とは。疑問は分室設立に隠された真実を手繰り寄せる。そこにあったのは思いもよらぬ国家の謀略だったーー。

 アクションあり、頭脳戦あり、個性豊かなキャラクターが躍動する警察群像エンタテイメント!

『踏切の幽霊』高野和明/文藝春秋

歴代芥川賞・直木賞受賞作品(最新)

【第168回芥川賞】井戸川射子『この世の喜びよ』

【第168回芥川賞】佐藤厚志『荒地の家族』

【第168回直木賞】小川哲『地図と拳』

【第168回直木賞】千早茜『しろがねの葉』

【第167回芥川賞】高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』

【第167回直木賞】窪美澄『夜に星を放つ』

【第166回芥川賞】砂川文次『ブラックボックス』

【第166回直木賞】今村翔吾『塞王の楯』

【第166回直木賞】米澤穂信『黒牢城』

【第165回芥川賞】石沢麻依『貝に続く場所にて』

【第165回芥川賞】李琴峰『彼岸花が咲く島』

【第165回直木賞】佐藤究『テスカトリポカ』

【第165回直木賞】澤田 瞳子『星落ちて、なお』

【第164回芥川賞】宇佐見りん『推し、燃ゆ』

【第164回直木賞】西條奈加『心淋し川』

【第163回芥川賞】遠野遥『破局』

【第163回芥川賞】高山羽根子『首里の馬』

【第163回直木賞】馳星周『少年と犬』

歴代芥川賞・直木賞受賞作品(一覧)

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