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2024-04-10

2024年本屋大賞は『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)に決定!ほかノミネート作品順位もご紹介

2024年本屋大賞は『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)に決定!ほかノミネート作品順位もご紹介

2024年本屋大賞が発表され、『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈/新潮社)が選ばれました! 本屋大賞・ノミネート作品と順位、翻訳部門大賞、歴代受賞作品をご紹介します。

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★2024年本屋大賞と順位

本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈/新潮社

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。

宮島未奈さんは第20回「女による女のためのR-18文学賞」で大賞、読者賞、友近賞のトリプル受賞を果たし、本作『成瀬は天下を取りにいく』がデビュー作。

『成瀬は天下を取りにいく』は、本屋大賞を含め13冠を超える(2024年4月時点)文学賞を受賞しています。

▼『成瀬は天下を取りにいく』シリーズ新作『成瀬は信じた道をいく』発売中!

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2位『水車小屋のネネ』津村記久子/毎日新聞出版

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●第59回「谷崎潤一郎賞」受賞!
●「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第1位!
●「キノベス!2024」第3位!
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誰かに親切にしなきゃ、
人生は長く退屈なものですよ

18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉
ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生ーー

助け合い支え合う人々の
40年を描く長編小説

毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化!

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3位『存在のすべてを』塩田武士/朝日新聞出版

平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる。質感なき時代に「実」を見つめる者たち──圧巻の結末に心打たれる、『罪の声』に並び立つ新たなる代表作。

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4位『スピノザの診察室』夏川草介/水鈴社

現役医師として命と向き合い続けた著者が到達した、「人の幸せ」とは。

380万部のベストセラー『神様のカルテ』を凌駕する、新たな傑作の誕生!

その医師は、最期に希望の灯りをともす。

【あらすじ】雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かった時、最愛の妹が若くしてこの世を去り、 一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。 哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが……。

●著者より 読者の皆さまへメッセージ
医師になって二十年が過ぎました。
その間ずっと見つめてきた人の命の在り方を、私なりに改めて丁寧に描いたのが本作です。
医療が題材ですが「奇跡」は起きません。
腹黒い教授たちの権力闘争もないし、医者が「帰ってこい!」と絶叫しながら心臓マッサージをすることもない。
しかし、奇跡や陰謀や絶叫よりもはるかに大切なことを、書ける限り書き記しました。
今は、先の見えない苦しい時代です。
けれど苦しいからといって、怒声を上げ、拳を振り回せば道が開けるというものでもないでしょう。
少なくとも私の心に残る患者たちは、そして現場を支える心ある医師たちは、困難に対してそういう戦い方を選びませんでした。
彼らの選んだ方法はもっとシンプルなものです。
すなわち、勇気と誇りと優しさを持つこと、そして、どんな時にも希望を忘れないこと。
本書を通じて、そんな人々の姿が少しでも伝われば、これに勝る喜びはありません。
(夏川草介)

●著者プロフィール
夏川草介(なつかわ・そうすけ)
一九七八年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。二〇〇九年『神様のカルテ』で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同書は二〇一〇年本屋大賞第二位となり、映画化された。他の著書に、世界数十カ国で翻訳された『本を守ろうとする猫の話』、『始まりの木』、コロナ禍の最前線に立つ現役医師である著者が自らの経験をもとに綴り大きな話題となったドキュメント小説『臨床の砦』など。

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5位『レーエンデ国物語』多崎礼/講談社

毛布にくるまって読みふけった
あの頃のあなたへーー

家を抜け出して、少女は銀霧が舞う森へと旅に出た。
こんなファンタジーを待っていた!

ーーー

異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。
母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。
空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女は、やがて帰るべき場所を得た。
時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。

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6位『黄色い家』川上未映子/中央公論新社

2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。
60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。
長らく忘却していた20年前の記憶ーー黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。
まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな“シノギ”に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。
善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!

7位『リカバリー・カバヒコ』青山美智子/光文社

新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。

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8位『星を編む』凪良ゆう/講談社

☆2023年本屋大賞受賞作 シリーズ最新作☆
第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編

花火のように煌めいて、
届かぬ星を見上げて、
海のように見守って、
いつでもそこには愛があった。

ああ、そうか。
わたしたちは幸せだった
のかもしれないね。

『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」ーー瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」ーー才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」ーー花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。

▼2023年本屋大賞受賞!『汝、星のごとく』発売中!

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9位『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』知念実希人/ライツ社

本屋大賞ノミネート作家が書いた、9才から大人まで楽しめる本格ミステリ!  

あの知念 実希人が本気で書いたシリーズがついに創刊!
考えることの楽しさ、気持ちよさがわかる! 
「人生初の伏線回収」を子どもたちへ! 

「大人のミステリ小説とまったく同じ手法で書きました」 by 知念 実希人  

依頼人は、先生。学校で起こるふしぎな事件。 
子どもたちが「人生で初めて読むミステリ」を目指しました。 
殺人事件はない。でもトリックは本格的。 
安心して読めて、しかも親子で楽しめる一冊になりました。 
漢字にはすべて、フリガナつきです。 

(あらすじ) 
夜の学校。プールに放たれた金魚。だれが、なんのために? 
4年1組の辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が先生の依頼で動き出す! 
「ぼくは読者に挑戦する」 
名探偵・辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるかーー?

▼『放課後ミステリクラブ』シリーズ最新作『放課後ミステリクラブ 2雪のミステリーサークル事件』発売中!

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10位『君が手にするはずだった黄金について』小川哲/新潮社

才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」。認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!

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▼「小川哲」関連記事

★2024年本屋大賞 翻訳小説部門受賞作品

翻訳小説部門 1位『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』ファン・ボルム,牧野美加/集英社

完璧な人生なんてないけれど、「これでいい」と思える今日はある。
ネットで人気を博し韓国で累計25万部を突破した、心温まるベストセラー小説!

ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。会社を辞めたヨンジュは、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。書店にやってくるのは、それぞれに悩みを抱えたふつうの人々だ。就活に失敗したアルバイトのバリスタ・ミンジュン、夫の愚痴をこぼすコーヒー業者のジミ、無気力な高校生ミンチョルとその母ミンチョルオンマ、ネットでブログが炎上した作家のスンウ……。
新米店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く。

翻訳小説部門2位『卒業生には向かない真実』ホリー・ジャクソン,服部京子/東京創元社

わたしは、この真実から、
決して目を背けない。
『自由研究には向かない殺人』から始まった
ミステリ史上最も衝撃的な3部作完結編!

大学入学直前のピップに、ストーカーの仕業と思われる不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話や匿名のメールが届き、首を切られたハトが家の敷地で見つかったり、私道にチョークで頭のない棒人間を描かれたり。調べた結果、6年前の連続殺人との類似点に気づく。犯人は逮捕され服役中だが、ピップのストーカーの行為は、この連続殺人の被害者に起きたこととよく似ていた。ピップは自分を守るため調査に乗りだす。ーーこの真実を、誰が予想できただろう? 『自由研究には向かない殺人』から始まった、ミステリ史上最も衝撃的な三部作完結!

解説=吉野仁

▼『自由研究には向かない殺人』シリーズ最新作にて前日譚『受験生は謎解きに向かない』発売中!

翻訳小説部門3位『不便なコンビニ』キム・ホヨン,米津篤八/小学館

韓国発ベストセラー、傑作Kヒーリング小説!

 ソウルの下町。亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、駅で無くした財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」と知り合う。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇う。近隣のコンビニに押され気味で品揃えが悪く、近所住人からは「不便なコンビニ」と呼ばれている「Always」の店員や客たちは、謎だらけで怪しげな独孤を警戒しつつ、一方でそれぞれに問題を抱えていた。

 韓国で大ヒットし、世界各国で出版され、舞台化、ドラマ化も進行中の大ベストセラー。誰もが生きづらさを抱えて生きるコロナ前夜のソウルを舞台に、人と人との関わり、罪と赦しを優しくユーモラスに描いた、8篇からなるKヒーリング小説の傑作。

★2024年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」『 プラスティック』井上夢人/講談社

「発掘本」はジャンルを問わず、2022年11月30日以前に刊行された作品で、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選び、その中から、これは!と共感した1冊を実行委員会が選出し「超発掘本!」として発表されました。

54個の文書ファイルが収められたフロッピイがある。冒頭の文書に記録されていたのは、出張中の夫の帰りを待つ間に奇妙な出来事に遭遇した主婦・向井洵子が書きこんだ日記だった。その日記こそが、アイデンティティーをきしませ崩壊させる導火線となる! 謎が謎を呼ぶ深遠な井上ワールドの傑作ミステリー。(講談社文庫)

『プラスティック』井上夢人

★歴代本屋大賞

★2023年本屋大賞

『汝、星のごとく』凪良ゆう/講談社

▼2023年本屋大賞・ノミネート作品順位をご紹介!

★2022年本屋大賞

『同志少女よ、敵を撃て』逢坂 冬馬/早川書房

▼2022年本屋大賞・ノミネート作品順位をご紹介!

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