- 電子書籍
- 記事一覧
- 2024年本屋大賞は『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)に決定!ほかノミネート作品順位もご紹介
- 本屋大賞 歴代受賞作品とノミネート作品
- 【2023年本屋大賞】『汝、星のごとく』(凪良ゆう)ほかノミネート作品の順位もご紹介
2024-02-01
【2023年本屋大賞】『汝、星のごとく』(凪良ゆう)ほかノミネート作品の順位もご紹介
目次
- ・★2023年本屋大賞と順位
- ・本屋大賞『汝、星のごとく』凪良ゆう/講談社
- ・2位『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒/集英社
- ・3位『光のとこにいてね』一穂ミチ/文藝春秋
- ・4位『爆弾』呉勝浩/講談社
- ・5位『月の立つ林で』青山美智子/ポプラ社
- ・6位『君のクイズ』小川哲/朝日新聞出版
- ・7位『方舟』夕木春央/講談社
- ・8位『宙ごはん』町田そのこ/小学館
- ・9位『川のほとりに立つ者は』寺地はるな/双葉社
- ・10位『#真相をお話しします』結城真一郎/新潮社
- ・★2023年本屋大賞 翻訳小説部門受賞作品
- ・翻訳小説部門 1位『われら闇より天を見る』クリス・ウィタカー/早川書房
- ・翻訳小説部門 2位『プリズム』ソン・ウォンピョン/祥伝社
- ・翻訳小説部門 3位『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』キム リゲット/早川書房
- ・★2023年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」『おちくぼ姫』田辺聖子
- ・★2022年本屋大賞
- ・「本屋大賞」関連記事
★2023年本屋大賞と順位
本屋大賞『汝、星のごとく』凪良ゆう/講談社
その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。
ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
▼『汝、星の如く』続編、『星を編む』発売中!
凪良ゆうさんは、2020年本屋大賞『流浪の月』につづく、2回目の本屋大賞受賞です。
同一著者による本屋大賞の複数回受賞は、2005年本屋大賞『夜のピクニック』、2017年本屋大賞『蜜蜂と遠雷』を受賞した恩田陸さんにつづく2例目となります。
▼楽天Koboで「凪良ゆう」作品をもっと見る
▼『汝、星のごとく』関連記事
2位『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒/集英社
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……。武器はチェロ。潜入先は音楽教室。傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽小説”!
▼楽天Koboで「安壇美緒」作品をもっと見る
3位『光のとこにいてね』一穂ミチ/文藝春秋
『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作
たった1人の、運命に出会った
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語
▼楽天Koboで「一穂ミチ」作品をもっと見る
▼『光のとこにいてね』関連記事
4位『爆弾』呉勝浩/講談社
このミステリーがすごい!2023年版 国内編第1位!
ミステリが読みたい!2023年版 国内編第1位!
東京、炎上。正義は、守れるのか。
些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。
▼呉勝浩最新作『Q』発売中!
▼楽天Koboで「呉勝浩」作品をもっと見る
▼『爆弾』関連記事
5位『月の立つ林で』青山美智子/ポプラ社
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える自動二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事と家族のバランスに悩むアクセサリー作家。 つまづいてばかりの日常の中、タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』の月に関する語りに心を寄せながら、彼らは新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく。
▼楽天Koboで「青山美智子」作品をもっと見る
6位『君のクイズ』小川哲/朝日新聞出版
『Q-1グランプリ』決勝戦。クイズプレーヤー三島玲央は、対戦相手・本庄の不可解な正答をいぶかしむ。彼はなぜ正答できたのか? 真相解明のため彼について調べ決勝を1問ずつ振り返る三島は──。一気読み必至! 鬼才の放つ唯一無二のクイズ小説。
▼楽天Koboで「小川哲」作品をもっと見る
7位『方舟』夕木春央/講談社
週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位!
MRC大賞2022第1位!
9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
▼楽天Koboで「夕木春央」作品をもっと見る
▼『方舟』関連記事
8位『宙ごはん』町田そのこ/小学館
この物語は、あなたの人生を支えてくれる。
宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。
全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語。
9位『川のほとりに立つ者は』寺地はるな/双葉社
カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることにーー。「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。
10位『#真相をお話しします』結城真一郎/新潮社
家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。
★2023年本屋大賞 翻訳小説部門受賞作品
翻訳小説部門 1位『われら闇より天を見る』クリス・ウィタカー/早川書房
「それが、ここに流れてるあたしたちの血。あたしたちは無法者なの」 アメリカ、カリフォルニア州。海沿いの町ケープ・ヘイヴン。30年前にひとりの少女命を落とした事件は、いまなお町に暗い影を落としている。自称無法者の少女ダッチェスは、30年前の事件から立ち直れずにいる母親と、まだ幼い弟とともに世の理不尽に抗いながら懸命に日々を送っていた。町の警察署長ウォークは、かつての事件で親友のヴィンセントが逮捕されるに至った証言をいまだに悔いており、過去に囚われたまま生きていた。彼らの町に刑期を終えたヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱し、ダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が……。苛烈な運命に翻弄されながらも、 彼女たちがたどり着いたあまりにも哀しい真相とはーー?人生の闇の中に差す一条の光を描いた英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作。解説:川出正樹
▼『われら闇より天を見る』関連記事
翻訳小説部門 2位『プリズム』ソン・ウォンピョン/祥伝社
この恋が永遠でないことを知っている。
けれど感じることができるのは現在だけだ。
『アーモンド』『三十の反撃』の著者が贈る、
四人の男女の、揺れ動く心の移ろいを繊細に描いた、大人の恋の物語。
ひとつの恋が終わると、すぐに次の「愛する人」を見つけてしまうイェジン。
「いい人」とよく言われるものの、他人と一定の距離を保つドウォン。
離婚した元夫と、不毛な逢瀬を重ねつづけるジェイン。自らを危険人物とみなし、恋愛とは無縁な人生を歩んできたホゲ。
同じ建物で働くイェジンとドウォンは、休憩時間に互いを知るようになり、ジェインのベーカリーでアルバイトをするホゲは、オフ会でイェジンと知り合った。偶然四人が出会ったとき、ドウォンとジェインが十年ぶりの再会を果たし…。
「普通の恋愛小説とは違うものにしたかった。ナイーブな失敗を重ねて迷いながら成長していこうとする、不安な若さを描きたかった」
ーーソン・ウォンピョン
過去の傷や闇を抱えた四人の男女が、人との出会いを通して自分を見つめ直し、成長してゆく姿を繊細に描いた、大人のための恋愛小説。
▼『プリズム』関連記事
翻訳小説部門 3位『グレイス・イヤー 少女たちの聖域』キム リゲット/早川書房
16歳の少女たちの生死をかけた通過儀礼がいま、はじまる ガーナー郡に住む16歳のすべての少女は、危険な魔力を持つとされ、森の奥のキャンプへ一年間追放される。少女ティアニーが、謎に包まれた通過儀礼〈グレイス・イヤー〉でのサバイバルの果てに見た真実。『侍女の物語』×『蠅の王』のポスト・ディストピア小説
★2023年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」『おちくぼ姫』田辺聖子
貴族のお姫さまではあっても、意地悪い継母のせいで、召使い同然、粗末な身なりで一日中縫い物をさせられ、床が一段低く落ちくぼんだ部屋にひとりぼっちで暮らしているーー。千年も昔、日本で書かれた王朝版「シンデレラ物語」。姫君と貴公子のラブ・ストーリーを田辺聖子の現代語訳で!(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved