2025-12-26
『このミステリーがすごい!2026年版』(宝島社)国内編・海外編ランクインのおすすめミステリー
目次
- ・「このミステリーがすごい!」とは
- ・■このミステリーがすごい!2026年版/国内編ランクイン作品
- ・『失われた貌』櫻田智也/新潮社
- ・『禁忌の子』山口未桜/東京創元社
- ・『神の光』北山猛邦/東京創元社
- ・『夜と霧の誘拐』笠井潔/講談社
- ・『百年の時効』伏尾美紀/幻冬舎
- ・『まぐさ桶の犬』若竹七海/文藝春秋
- ・『エレガンス』石川智健/河出書房新社
- ・『目には目を』新川帆立/KADOKAWA
- ・『ブレイクショットの軌跡』逢坂 冬馬/早川書房
- ・『抹殺ゴスゴッズ』飛鳥部勝則/早川書房
- ・■このミステリーがすごい!2026年版/海外編ランクイン作品
- ・『私立探偵マニー・ムーン』リチャード・デミング, 田口 俊樹/新潮社
- ・『マーブル館殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ,山田蘭/東京創元社
- ・『夜明けまでに誰かが』ホリー・ジャクソン,服部京子/東京創元社
- ・『ハウスメイド』フリーダ マクファデン,高橋 知子/早川書房
- ・『デスチェアの殺人』M W クレイヴン,東野 さやか/早川書房
- ・『アルパートンの天使たち』ジャニス・ハレット,山田蘭/集英社
- ・『世界の終わりの最後の殺人』スチュアート・タートン,三角和代/文藝春秋
- ・『イーストレップス連続殺人』フランシス・ビーディング,小林晋/扶桑社
- ・『ヴァイパーズ・ドリーム』ジェイク・ラマー,加賀山卓朗/扶桑社
- ・『罪の水際』ウィリアム・ショー/新潮社
「このミステリーがすごい!」とは
1988年から年1回、12月上旬に宝島社から発行されている、ミステリー小説のランキング本です。
国内編・海外編に分かれ、それぞれ国内ミステリー小説・海外翻訳ミステリー小説選出しています。
ランキングだけでなく著者アンケート&新作情報「私の隠し玉」、ロングインタビューなども掲載の、ミステリーファン必見のシリーズです。
2026年版の表紙は2025年に発売され大きく話題となったゲーム「都市伝説解体センター」の描き下ろしイラスト!開発陣×ゲームを愛するミステリー作家座談会の模様や、人気作家による自身の新刊情報などが収録されています!
■このミステリーがすごい!2026年版/国内編ランクイン作品
『失われた貌』櫻田智也/新潮社
山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。事件報道後、警察署に小学生が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。
『禁忌の子』山口未桜/東京創元社
救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とはーー。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第34回鮎川哲也賞受賞作。
▼〈医師・城崎響介のケースファイル〉最新作『白魔の檻』発売中!
『神の光』北山猛邦/東京創元社
一攫千金を夢見て忍び込んだ砂漠の街にある高レートカジノで、見事大金を得たジョージ。誰にも見咎められずにカジノを抜け出し、盗んだバイクで逃げだす。途中、バイクの調子が悪くなり、調整するために寄った小屋で休むが、翌朝外へ出ると、カジノがあった砂漠の街は一夜のうちに跡形もなく消えていた──第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に選ばれた表題作を始め、奇跡の如き消失劇を5編収録。稀代のトリックメーカー・北山猛邦の新たな代表作となる、傑作推理短編集。
『夜と霧の誘拐』笠井潔/講談社
『哲学者の密室』の“悲劇”再び
矢吹駆シリーズ最新作!
間違われた誘拐
連鎖する誘拐
前人未到、永久不滅の誘拐ミステリ
1978年の秋、矢吹駆とナディアは“三重密室事件”の記憶を持つダッソー家での晩餐会に招待され、アイヒマン裁判の傍聴記で知られるユダヤ人女性哲学者と議論する。
晩餐会の夜、運転手の娘・サラがダッソー家の一人娘・ソフィーと間違えて誘拐される。さらに運搬役に指名されたのはナディアだった。
同夜、カトリック系私立校の聖ジュヌヴィエーヴ学院で女性学院長の射殺体が発見された。
「誘拐」と「殺人」。混迷する二つの事件を繋ぐ驚愕の真実を矢吹駆が射抜く。
▼「矢吹駆」シリーズ発売中!
『バイバイ、エンジェル 』『サマー・アポカリプス 』『薔薇の女』『哲学者の密室』『オイディプス症候群』『吸血鬼と精神分析』『煉獄の時』
『百年の時効』伏尾美紀/幻冬舎
刑事たちの昭和は終わらない。
真犯人が見つかる、その日まで。
1974年に起きた一家惨殺事件。
未解決のまま50年ーー。
アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。
嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実行犯がいたとされるが、捕まったのは、たった一人。策略、テロ、宗教問題……警察は犯人グループを追い詰めながらも、罠や時代的な要因に阻まれて、決定的な証拠を掴み切れずにいた。50年後、この事件の容疑者の一人が、変死体で発見される。
現場に臨場した藤森菜摘は、半世紀にも及ぶ捜査資料を託されることに。上層部から許された捜査期間は一年。真相解明に足りない最後の一ピースとは何か? 刑事たちの矜持を賭けた、最終捜査の行方はーー。
感動、スリル、どんでん返し……。エンタメの妙味が全て詰まった、超ド級の警察サスペンス
『まぐさ桶の犬』若竹七海/文藝春秋
ミステリ作家やミステリファンに熱い支持を受ける“葉村晶”が帰ってきた──!
タフで不運すぎる女探偵・葉村晶。
吉祥寺のミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉でアルバイトとして働きながら、〈白熊探偵社〉のただ一人の調査員として働いている。
「さよならの手口」(2014年4位)、「静かな炎天」(2016年2位)、「錆びた滑車」(2019年3位)、「不穏な眠り」(2021年10位)と「このミス」上位常連の人気シリーズ、5年ぶりの書き下ろし長編が文庫で登場です。
「鼻からポタポタと血を垂らしながら考えた。いったいどこのどいつだ、わたしを殺そうとしているのは……。
心当たりは、ありすぎるほどあった」(本文より)
葉村晶も五十代に突入し、老眼に悩まされるお年頃。
魁皇学園の元理事長でミステリのエッセイストとしても名を馳せた乾巌、通称カンゲン先生に、<秘密厳守>で「稲本和子」という女性の行方を捜してほしいと頼まれた晶。
彼女の一人娘は学園の理事だったが、本屋で万引きしたとして留置中に急死していた……。
高級別荘地の<介護と学園地区構想>など、さまざまな思惑が絡み合い、
やがて誰もが予想のしない結末へ!
前回の書き下ろし長編「静かな炎天」は「このミス」2位、「読書芸人」のカズレーザーさんや、のんさんも絶賛、2020年には、NHK総合で「ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~」として連続ドラマ化もされています。
クールでドライでシニカルで、唯一無二の強烈な魅力を放つ葉村晶が、緑の古い小型車“毒ガエル”を駆って真実に迫ります。
『エレガンス』石川智健/河出書房新社
東京大空襲×洋装女性連続不審死
実在した警視庁の写真室所属巡査と“吉川線”を考案した鑑識第一人者による傑作ミステリー!
戦争で、空襲でどうせ死ぬ。
それなのに、どうして殺人事件を追うのか?
空襲が激化する1945年1月、警視庁でただ一人、ライカのカメラを扱える石川光陽。写真室勤務である彼の任務は、戦禍の街並みや管内の事件現場をフィルムに収めること。
折しも世間では、女性四名の連続首吊り自殺が報じられていた。四人は全員、珍しい洋装姿で亡くなっており、花のように広がったスカートが印象的なため“釣鐘草の衝動”と呼ばれ話題となっていた。
ある日突然、警視庁上層部から連続する首吊り事件の再捜査命令が光陽にくだる。彼と組むのは内務省防犯課の吉川澄一。光陽が撮った現場写真を見た吉川は、頸部索溝や捜査記録の重要性を説く。自殺説に傾く光陽に対し、吉川は他殺を疑っていた。
捜査が進む中で、四人の女性にはある共通点が判明。激しさを増す空襲の中でも、光陽と吉川による必死の捜査が続き、吉川は決然と捜査の意義を語るーー。
「犯罪を見逃すのは、罪を許容することと同義です。空から爆弾を落として罪なき人々を殺している行為を容認することと同じなんです。我々は、許されざる行為を糾弾する役目を担わなければならないんです」
さらに光陽と吉川の前に、戦時中でも洋装を貫く女性の協力者が現れるーー。
本作は、統制下という世界によって自分が変えられないようにするため、美しくありたいと願う、気高い女性たちの物語。
戦後80年、次世代へつなげたい著者渾身の記念碑的小説!
『目には目を』新川帆立/KADOKAWA
【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。】重大な罪を犯して少年院で出会った六人。彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至るーー。人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼馴染に「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るシステムエンジニア、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少年、少年院で一度も言葉を発しなかった青年。かつての少年六人のうち、誰が被害者で、誰が密告者なのか?
『ブレイクショットの軌跡』逢坂 冬馬/早川書房
8つの物語の「軌跡」を奇跡の構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作
自動車期間工の本田昴は、2年11カ月の寮生活最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体内に落とすのを目撃するが。マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽ーー移り変わっていく所有者たちの多様性と不可解さのドラマ。
『抹殺ゴスゴッズ』飛鳥部勝則/早川書房
未電子化。
→楽天ブックス(紙)で『抹殺ゴスゴッズ』を見る
■このミステリーがすごい!2026年版/海外編ランクイン作品
『私立探偵マニー・ムーン』リチャード・デミング, 田口 俊樹/新潮社
『マーブル館殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ,山田蘭/東京創元社
〈アティカス・ピュント〉シリーズの新作をめぐる謎。
トップレベルの犯人当てミステリ!
『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続くシリーズ第3弾!
ギリシャでの生活に区切りをつけ、ロンドンに帰ってきたわたし、スーザン・ライランド。フリーランス編集者として働いていると、予想だにしない仕事が舞いこんできた。若手作家が名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズを書き継ぐことになり、その編集を依頼されたのだ。途中までの原稿を読んだわたしは、書き手が新作に自分の家族関係を反映しているのを感じる。ということはこの作品のように、現実世界でも不審な死が存在したのか? 『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続くシリーズ第3弾!
『夜明けまでに誰かが』ホリー・ジャクソン,服部京子/東京創元社
高校生のレッドは、キャンピングカーで友人3人、お目付け役の大学生2人と春休みの旅行に出かけていた。だが人里離れた場所で車がパンク。携帯の電波は届かない。そして何者かに狙撃され、残りのタイヤと燃料タンクを撃ち抜かれてしまう。午前零時、サイドミラーにかけられたトランシーバーで、狙撃者から連絡が。その人物は6人のうちのひとりが秘密をかかえている、命が惜しければそれを明かせと要求してきた。制限時間は夜明けまで。閉ざされた空間で展開される極限の探り合いと謎解き。『自由研究には向かない殺人』の著者の新たな傑作!
『ハウスメイド』フリーダ マクファデン,高橋 知子/早川書房
全米を恐怖と驚きで包み込んだ衝撃の一冊がついに邦訳!
ミリーが手にしたハウスメイドの仕事。だが、この家は何かがおかしい。妻の奇妙な言動。牢屋のような部屋。恐怖と驚きの結末とは
▼シリーズ第2作『ハウスメイド2 死を招く秘密』発売中!
『デスチェアの殺人』M W クレイヴン,東野 さやか/早川書房
『アルパートンの天使たち』ジャニス・ハレット,山田蘭/集英社
2003年、ロンドン北西部の廃倉庫で、自分たちは人間の姿をした天使だと信じるカルト教団《アルパートンの天使》信者数人の凄惨な遺体が見つかった。指導者の自称・大天使ガブリエルは逮捕され、現場で保護された17歳の男女と生後まもない乳児のその後は不明……。事件から18年、巧妙に隠蔽されてきた不都合な真相を、犯罪ノンフィクション作家の「取材記録」があぶり出す。圧巻のミステリー!
『世界の終わりの最後の殺人』スチュアート・タートン,三角和代/文藝春秋
破滅まで46時間。
人類絶滅を阻止したければ
殺人の謎を解け。
フィナンシャルタイムズ、サンデータイムズ、ガーディアン、オブザーヴァーなどイギリス高級紙がこぞって絶賛。
「ヤバいくらい独創的」ーーM・W・クレイヴン(『ストーンサークルの殺人』ほか)
突如発生した霧により、世界は滅亡した。最後に残ったのは「世界の終わりの島」、そこには100名を超える住民と、彼らを率いる3人の科学者が平穏に暮らしていた。沖には霧の侵入を防ぐバリアが布かれ、住民たちはインプラントされた装置により〈エービイ〉と名づけられたAIに管理されていた。
だがある日、平穏は破られた。科学者のひとり、ニエマが殺害されたのだ。しかも住民たちは事件当夜の記憶を抹消されており、ニエマの死が起動したシステムによってバリアが解除されていた。霧が島に到達するまで46時間。バリア再起動の条件は殺人者を見つけることーー。
果たして「世界の終わりの島」に隠された秘密とは? そして真犯人は誰なのか?
人格転移タイムループ館ミステリ『イヴリン嬢は七回殺される』、海洋冒険ホラー歴史ミステリ『名探偵と海の悪魔』に続く鬼才スチュアート・タートンの第3作。特殊設定メガ盛りで読者に挑戦するポストアポカリプス犯人捜しミステリ!
『イーストレップス連続殺人』フランシス・ビーディング,小林晋/扶桑社
風光明媚なノーフォーク海岸沿いの保養地イーストレップスで、老婦人が友人宅を訪れた帰りにこめかみを刺されて殺害される。
続けて第二、第三の殺人が同様の手口で繰り返され、街は謎の殺人鬼「イーストレップスの悪魔」の影におびえることに。
地元警察はついに有力な容疑者を確保するに至るのだが……。
意を凝らしたミスディレクションと巧妙なレッドへリング、白熱の裁判シーン、フーダニットとしての完成度。
映画『白い恐怖』原作者による、本格ミステリー黄金期の知られざる傑作を本邦初訳!(解説・塚田よしと)
『ヴァイパーズ・ドリーム』ジェイク・ラマー,加賀山卓朗/扶桑社
1961年、ニューヨーク。ジャズ全盛のハーレムで最も怖れられる麻薬密売人クライドはその日、自身が犯した殺人を後悔していた。殺しは今夜で3度目だが、悔いたのははじめてだった。自責の念に沈むさなか、ジャズ界の庇護者パノニカから「3つの願い」を訊かれ、因縁を探る彼の思索は遠い過去へと跳ぶ。1936年にトランペッターを志し田舎からひとり大都会に出てきてからの日々、そして愛する歌姫に出会ってからの日々へと……。
1930年代から60年代、マイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカー、セロニアス・モンクが活躍したあの激動の時代を、ハメットの衣鉢を継ぐ文体で描ききる、虚実混交のノワール。〈解説・霜月蒼〉
『罪の水際』ウィリアム・ショー/新潮社
未電子化。
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