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2023-12-04

後に宰相になる少年・吉田茂×謎の隣人×歴史冒険ミステリー『松籟邸の隣人(一)』

後に宰相になる少年・吉田茂×謎の隣人×歴史冒険ミステリー『松籟邸の隣人(一)』

明治時代の湘南といえば、大磯。この地を愛した少年に誘われて生まれた物語です。――宮本昌孝

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明治時代の大磯で起きる様々な事件を解決していく連作ミステリー

神奈川県の大磯には、明治20年代後半から、伊藤博文、大隈重信、陸奥宗光などの大物政治家や、岩崎弥之助など経済人が別荘を建て、そこを目指して多くの人が集まるようになった。
また大磯は、日本初の海水浴場として、老若男女が集う一大リゾート地だったのである。
本書は、この地をこよなく愛し、後に宰相となる少年・吉田茂と、謎の隣人・天人(あまと)の二人が、別荘地で起きる様々な事件を解決していく連作活劇ミステリー。

茂が少年時代を過ごした吉田家の別荘は、父・健三によって「松籟邸」と名付けられていた。一方、隣人・天人が住んでいたのは、瀟洒な洋館。アメリカ帰りとも思えるこの若者は、一体何者なのか。そんな天人によって人間性を育まれた茂は……。

『天離(あまさか)り果つる国』で注目を集めたエンタメ作家が、虚と実を巧みに織り交ぜて紡ぎ出した「明治浪漫」。

■著者紹介:宮本昌孝

1955年、静岡県生まれ。手塚プロダクション勤務を経て、執筆活動に入る。95年、『剣豪将軍義輝』で脚光を浴び、以後、歴史時代小説作家として活躍。2015年、『乱丸』で歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。21年、『天離り果つる国』(上・下)にて、「この時代小説がすごい!」2022年版(宝島社刊)の単行本部門で第一位を獲得。著書に、『風魔』『ふたり道三』『ドナ・ビボラの爪』『家康、死す』『藩校早春賦』『武者始め』『武商諜人』などがある。

執筆:株式会社PHP研究所


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