• 電子書籍
  • 記事一覧
  • 『嫌われる勇気』岸見一郎がSNS時代の「絆」の真偽をあぶり出す 最新刊『つながらない覚悟』

2024-01-09

『嫌われる勇気』岸見一郎がSNS時代の「絆」の真偽をあぶり出す 最新刊『つながらない覚悟』

『嫌われる勇気』岸見一郎がSNS時代の「絆」の真偽をあぶり出す 最新刊『つながらない覚悟』

その絆は、本当に意味がありますか?

楽天Kobo

偽りのつながりを真のつながりに変えるための考え方や方法

コロナ禍を経て対面コミュニケーションの増加に伴い、対人関係への強迫観念に悩む人や、有象無象のSNSのつき合いに疲弊している人が増えています。本書は映像化もされたベストセラー『嫌われない勇気』の著者でアドラー心理学の第一人者でもある岸見一郎氏が、人間関係とつながりについての哲学的な考察をまとめた最新刊です。人との関わりが億劫になることが「よくあった」という著者が、「つながらない覚悟」の重要性と、真のつながりの在り方を提唱し、人間関係の本質に迫ります。

■強制や排除で成り立つ「偽りのつながり」から解放

友人やSNSのフォロワーの「数」が多いことを誇ったり、誰とでも仲良くすることを「絆」という言葉にすりかえたりする風潮がある今、著者が最も問題視しているのは、人とのつながりが強制されること、つまり偽りのつながりにとらわれていることです。例えば、「言いたいことを言わない」「異なる意見を許さない空気」「高齢者不要論」など、価値観が違う人、偏った視点から生産性がないと見なした人をつながりから排除しようとする閉鎖的な人間関係は「偽りのつながり」でしかないと断言しています。この偽りのつながりから解放されるために、今の時代に必要なのが「つながらない覚悟」なのです。

■自立した存在同士の依存しない「真のつながり」のあり方

岸見氏は、偽りのつながりを明らかにした後、「良心の声を聞く」「自分でない自分になっても意味はない」など、真のつながりを築くための心構えを説きます。誰もが1人で生きられるわけではありません。友人、職場の同僚、上司、家族や恋人と、お互いに一人の自立した存在でありながら、必要な人は助けを求め、可能な人は手を差し伸べられる、本当につながりたい人との関係の在り方についてのヒントも見つかります。

■著者

岸見一郎[きしみ・いちろう]
1956年生まれ。哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。奈良女子大学文学部非常勤講師などを歴任。専門のギリシア哲学研究と並行してアドラー心理学を研究。ベストセラー『嫌われる勇気』(古賀史健との共著、ダイヤモンド社)のほか、『アドラー心理学入門』(ベスト新書)、『愛とためらいの哲学』(PHP新書)、『老いる勇気』(PHP文庫)、『数えないで生きる』(扶桑社新書)などがある。

執筆:株式会社PHP研究所

岸見一郎の過去作品一覧

このカテゴリーのピックアップ記事

このページの先頭へ