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2024-03-25

人事担当者の7割が経験「会社を突然去る」その理由に注目『静かに退職する若者たち』

人事担当者の7割が経験「会社を突然去る」その理由に注目『静かに退職する若者たち』

なぜ、若手社員は「笑顔の1on1」の翌週に辞めたのか? ビジネスコミュニケーションのすれ違いから、若手の離職の核心に迫る。

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一見、素直でいい子な職場の若者の「知られざる本音」

本書は、1on1を核とした世代間コミュニケーションの問題を切り口に、職場の若者を多面的に分析した「わかり合えない職場」の処方箋。前著『先生、どうか皆の前でほめないで下さい:いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)が話題を呼んだ著者の新刊は、新入社の季節を控えた人事担当者やマネジメント層に好評で、反響が高まっています。

■7割の人事担当者が経験――突然の若手の退職

【円グラフ】問:今までに思いもよらない(予想していない)若手の退職があった

本書の執筆にあたり、2年かけて101人の企業人事や管理職を調査した「101ヒアリング」では、約7割の人事担当者が「思いもよらない若手の退職」を経験しています(図1)。若手の離職は、人手不足の企業にとって死活問題で、昨今は「相談せずに」退職する若者も増え、世代間のコミュニケーションに課題を抱えているマネジメント層も少なくありません。
若者の離職理由のひとつとして著者がクローズアップするのが「いい子症候群」です。彼らの「横並びでいたい」「場を乱さないための演技をする」などの特性が、年配者の目には一見若者らしい前向きさと協調性がある「いい子」に映ります。この本音のつかみづらさが、突然の退職につながっていると分析する本書について、SNSには「若手も上司もどちらにも読んでほしい」「1on1の前に読んでよかった」などの感想があがっています。

■コンセプトは「若者との1on1の前に読む本」

若手とのコミュニケーション課題の解決策として「1on1」が採用されていますが、効果的に実施されている企業は一握りです。著者はこの1on1について、「若手だけではなく、上司や先輩にも学びがある」と述べています。
そこで「若者との1on1の前に読む本」をコンセプトに、「1on1」の基本原則と4つのパターン(図2-1)や、若者の倫理や行動原理、これらを受けて上司先輩社員への5つの提案など、世代間ギャップを埋め、管理職やメンターがどうしていくべきか具体策を提示しました。本書は、若者の本音と思考を理解し、戦力として育成したい管理者やリーダーのための職場の処方箋です。

図表2-1 1on1の4つのパターン

■著者プロフィール

金間大介(かなま・だいすけ)
金沢大学 融合研究域融合科学系 教授東京大学 未来ビジョン研究センター 客員教授一般社団法人日本知財学会 理事
1975年北海道札幌市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科物理情報工学専攻(博士)、バージニア工科大学大学院、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、文部科学省科学技術・学術政策研究所、北海道情報大学経営情報学部、東京農業大学国際食科情報学部、金沢大学人間社会研究域経済学経営学系、2021 年より現職。博士号取得までは応用物理学研究室に所属し、表面物性の研究に従事。博士後期課程中にバージニア工科大学へ渡米し、新規開講科目だったイノベーション・マネジメントに魅了され、それ以来イノベーション論、マーケティング論、産学連携論等の研究を進める。また「イノベーションのためのモチベーション」研究も遂行しており、教育や人材育成の業界との連携も多数。主な著書に、『モチベーションの科学 知識創造性の高め方』(創成社)『、イノベーション&マーケティングの経済学』(共著、中央経済社)、『イノベーションの動機づけ:―アントレプレナーシップとチャレンジ精神の源』(丸善出版)、『先生、どうか皆の前でほめないで下さい:いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)など。

執筆:株式会社PHP研究所

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