2024-03-19
日本人の約半数が「本を読まない人」でも希望はある 現役書店員が書いた『本屋のミライとカタチ』
目次
まだまだ「本屋」はこれから
日本人の約半数が「1カ月に1冊も本を読まない」という調査結果や、この20年間で書店数が半減したという現実を背景に、出版業界は変革に取り組んでいます。現役書店員である北田博充氏が続けているのは、「未来の読者を創る」という活動です。PHP研究所はこの活動に共鳴し、北田氏と13人のキーパーソンの新たな挑戦をまとめた本書を、全読書人にお届けいたします。
■本の魅力を伝える人すべてが「本屋」
編著者の北田博充さんは、「梅田 蔦屋書店」の店長をしながら、ひとり出版社の運営やイベント、著作の発刊などを通じて、本や書店の魅力を発信しています。「本の魅力を伝える人」すべてを広い意味での「本屋」ととらえている北田さんが求めているのは、新たな読者を創るために仲間をふやすことです。出版業界内はもちろん、業界外で本に深く関わる人とも交流しています。本書はその交流を通じて同志となった、小説紹介クリエイターのけんごさんや、読書教育をサポートする田口幹人さん(未来読書研究所 代表)といった、13名のキーパーソンの活動や提案を紹介するものです。
■本書に登場する方々
芹澤 連 マーケティングサイエンティスト
嘉登 隆 元・高校国語科教諭
田口幹人 未来読書研究所
けんご 小説紹介クリエイター
粕川ゆき いか文庫
瀬迫貴士 ページ薬局
内沼晋太郎 ブック・コーディネーター
高木三四郎 プロレスラー
伊野尾宏之 伊野尾書店
有地和毅 ひらく/日本出版販売
花田菜々子 蟹ブックス
森本萌乃 Chapters書店
山下 優 青山ブックセンター本店
(敬称略)
■編著者プロフィール
北田博充(きただ ひろみつ)
1984年神戸生まれ。大学卒業後、出版取次会社に入社し、2013年に本・雑貨・カフェの複合店「マルノウチリーディングスタイル」を立ち上げ、その後リーディングスタイル各店で店長を務める。2016年にひとり出版社「書肆汽水域」を立ち上げ、長く読み継がれるべき文学作品を刊行している。2016年、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)入社。現在、梅田 蔦屋書店で店長を務める傍ら、出版社としての活動を続けている。2020年には、本・音楽・食が一体となった本屋フェス「二子玉川 本屋博」を企画・開催し、2日間で、33,000人が来場。著書に『これからの本屋』(書肆汽水域)、共編著書に『本屋の仕事を創る』(世界思想社)がある。
執筆:株式会社PHP研究所