2024-05-17
待望の電子書籍化! 『鯖猫長屋ふしぎ草紙(十一)』
サバの俺様ぶりがたまらない! 江戸の長屋で一番偉い猫のお話
■『鯖猫長屋』シリーズ紹介
長屋で一番えらいのは猫!? だとすると、長屋で起こる奇怪な事件を解決するのは、いったい……。
江戸の根津宮永町にある「鯖猫長屋」は、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋なので、そう呼ばれている。サバという名の、長屋を“仕切る”不思議な美猫(いろおとこ)は、炊きたての白飯しか食べない超わがままもの。そんな長屋に、わけありの美女や怪しげな浪人者が越してくる。
次々に起こる不可解な事件に、途方に暮れる長屋の面々。鯖縞模様の猫サバと、飼い主であり「子分」の売れない猫専門の画描き、「成田屋」の異名をとるイケメン同心が、奇怪な事件に立ち向かう。
これまで様々なタイプの時代小説を書いてきた著者が、ミステリー、時代劇、猫と大好きな要素をすべて詰め込んだ大人気シリーズ。
■最新11巻は――
魚屋の貫八が、画描きの拾楽に助けを求めてやってくる。なんでも、昔世話になった恩人のお延が、「飲むと肌が白くなる水」という怪しげな儲け話に嵌まっているというのだ。
人のいい貫八が巻き込まれる、と察した拾楽は、江戸最強の猫サバを連れてお延が住む家へと向かう。
そのとき、突然、不吉な気配を濃厚に纏う「あの男」が現われた。何を企んでいるのか――不審に思う拾楽だが、そこにもう一人、暑苦しい「役者」も登場し……。
■著者
田牧 大和(たまき・やまと)
東京都生まれ。2007年、小説現代長編新人賞を受賞。『花合せ』と改題した受賞作で、作家デビュー。著書に、『鯖猫長屋ふしぎ草紙』『濱次お役者双六』『藍千堂菓子噺』『錠前破り、銀太』『縁切寺お助け帖』の各シリーズ、『陰陽師 阿部雨堂』『かっぱ先生ないしょ話 お江戸手習塾控帳』『紅きゆめみし』『大福三つ巴 宝来堂うまいもん番付』『古道具おもかげ屋』などがある。