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2024-06-18

京都本大賞受賞作家が描く、怪異恋愛譚『百鬼夜行の恋人』

京都本大賞受賞作家が描く、怪異恋愛譚『百鬼夜行の恋人』

家業は付喪神のお世話係? 紫苑はその役目を果たすため、イケメンの猫又と恋人契約を結ぶが……。

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京都を舞台に運命の《縁》を描いた、怪異恋愛譚!

魔の者から逃れる方法は、猫又と恋人契約を結ぶこと――

■あらすじ

大学生の紫苑(しおん)は、ある夜、謎の黒い影に襲われてしまう。
逃げ惑う彼女が出会ったのは、妖怪達の行列を率いる猫又の雅(みやび)。
雅によれば、紫苑の一家は、付喪神と化した「落とし物」を持ち主へと返す「付喪神返還人」を家業としており、その役目が果たせないと付喪神が暴れ出してしまうらしい。
助けを求める紫苑に雅は、「それなら俺の恋人にならへんか」と誘い……。

京の町には不思議な者たち、「魔」が共存している。けれども魔の者たちを見たことを、他の人に言ってはならない。
なぜなら、多くの人は見えることを不気味がるから。
そして言ってはいけない理由はもう一つ。
見えていることがわかったら、魔の者たちを呼び寄せてしまうから。
けれども陰の世界の中には人を惹きつける不思議な魅力がある者がいる。頭では危険だとわかっていても、心が魅力に抗えない。そんな陰の世界の者たちが持つ引力を、魔性と呼ぶのかもしれない。

(本文より)

■目次


第一章 百鬼夜行は魔性の微笑み
第二章 京都人なら誰でも知ってる
第三章 祇園と悲恋の黒文字入れ
第四章 鞍馬天狗と満月の秘儀
第五章 時代祭と付喪神の偽り言
第六章 六道まいりと天の羽衣
第七章 付喪神返還人と時を超えた懸想文

■著者

原田まりる(はらだ・まりる)
1985年生まれ。京都府出身。高校時代より哲学書からさまざまな学びを得る。『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』で第五回京都本大賞を受賞。その他の著書に、『ぴぷる』『アラフォーリーマンのシンデレラ転生』『まいにち哲学』『私の体を鞭打つ言葉』などがある。

執筆:株式会社PHP研究所

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