2024-07-26
記憶の問題に悩む人が集う、不思議なアパートが舞台の連作短編集『記憶アパートの坂下さん』
桜の木を見ると、なぜか泣きたくなる。
忘れてもいい。
思い出してもいい。
君が幸せなら、それだけで――。
感涙必至! 「記憶」に悩む人々が集う、不思議なアパートの物語。
■あらすじ
そのアパートの住人たちには、不思議な共通点がある。
それは全員、「記憶」に関する悩みを抱えていること――。
記憶喪失の男子高校生、前世の記憶があるOL、若年性認知症の男性、胎内記憶を持つ女の子……そして、大家である「坂下さん」にも、ある秘密があった。
つらい思い出は忘れたほうが幸せなのか、自分の記憶は本当に正しいのか。現代人の悩みに優しく寄り添う、感動の連作短編集。
■著者
いぬじゅん
奈良県出身、静岡県在住。2014年、『いつか、眠りにつく日』で、第8回日本ケータイ小説大賞を受賞しデビュー。19年、フジテレビFOD、地上波にて連続ドラマ化。同年、『この冬、いなくなる君へ』(ポプラ文庫ピュアフル)で、第8回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門、22年、『この恋が、かなうなら』(集英社オレンジ文庫)で、第10回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門、受賞。『今夜、きみの声が聴こえる』(スターツ出版文庫)、『君がオーロラを見る夜に』(角川文庫)など、生死をテーマにした作品を多く発表している。近著に、『君と見つけたあの日のif』(PHP文芸文庫)、『旅の終わりに君がいた』(実業之日本社文庫)、『きみの10年分の涙』(スターツ出版文庫)、『君の青が、海にとけるまで』(角川文庫)など。
執筆:株式会社PHP研究所