2024-10-07
書店員芸人・カモシダせぶん、小説家デビュー作『探偵はパシられる』
「パシリ」によって培われた、知識と経験で謎を解け!
本書は、松竹芸能所属の芸人として活動しながら、現役の書店員としても働くカモシダせぶんの小説家デビュー作です。テレビ番組「アメトーーク!」「ヒルナンデス!」やSNSで紹介する本が「面白い」と反響を呼び、現役書店員の読書芸人として注目を集めるなか、初めての小説を書き下ろしました。発売に先駆けて本作を手に取った芸人仲間や、親交のある作家らからは、期待の声が寄せられています。
■先輩芸人、よゐこの濱口優とのコントライブで作ったコントを小説化
芸人カモシダせぶんの持ちネタで、特に多いのが「パシリ」ネタです。デビュー作『探偵はパシられる』は、約10年前に、所属事務所の先輩・よゐこの濱口優さんが、カモシダせぶんをはじめとする、後輩の若手芸人と開催していたユニットコントライブ『はまぐちコントサークル』で披露した、「パシリ」を題材にしたコント台本が元ネタの一部となっています。学生時代の実体験を下敷きにしたコントは大ウケし、カモシダせぶんにとっても大きな自信となりました。『探偵はパシられる』刊行を記念して行なわれた対談で濱口さんは、「このころからカモシダ=パシリの認識が生まれた」と振り返っています(対談全文は、月刊『文蔵 2024.10』に掲載)。
■令和に生きる「パシリ探偵」の物語
本作の主人公・岡部太朗は、神奈川県立N高校に通う1年生。N高の「番長」丸木大也に心酔し、自ら進んで丸木の「パシリ」をしています。丸木の「お使い」で校内を奔走するうち、太朗は数々の厄介事に巻き込まれますが、丸木の機嫌を損ねないうちに戻りたい一心で問題を鮮やかに解決していきます。太朗の必死さと、冴えた推理とのギャップは、まさに「読むコント」です。昭和の音楽やドラマなどが若者にウケている今だからこそ、著者のカモシダせぶんさんは、番長のパシリという古めかしい設定を通じ、令和の新しい探偵像を描きあげました。
■芸能界、出版界から応援の声続々
男子高校生の日常ミステリをコメディタッチで描く本作には、「芸人」「書店員」としての著者をよく知る著名人が推薦の言葉を寄せています。
●山里亮太さん(南海キャンディーズ・芸人)
物語史上最弱主人公爆誕。中学時代、バスケットシューズを買いに行く途中でカツアゲにあった、あの頃の俺に贈りたい本。
●東村アキコさん(漫画家)
芸人で書店員のカモシダくんがとうとう小説まで書いちゃった!? これは事件です!!
●宮島未奈さん(小説家)
令和のパシリと番長は一味違う! 新しいのにどこか懐かしい一冊です。
【著者】
カモシダせぶん(かもしだせぶん)
1988年、神奈川県生まれ。松竹芸能所属。お笑いコンビ「デンドロビーム」として活動する傍ら、東京都内の書店で勤務する【現役書店員芸人】として様々なメディアで数多くの書籍を紹介している。2013年「松竹お笑いビブリオバトル」優勝。Bibliobattle of the Year2023 新人賞受賞。著書に「書店員芸人~僕と本屋と本とのホント の話~【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】」(Kindle 版)がある。
執筆:株式会社PHP研究所