2024-11-19
殺陣あり、人情ありのエンターテインメント時代劇!『神隠し 町医・栗山庵の弟子日録(二)』
次々と行方知れずになる子供たち。拐かしか、それとも――
■町医・栗山庵の弟子日録シリーズ
藩内の上役の奸計によって家族を亡くし、遊女に落とされた伊勢国津藩の武家の娘・凜。復讐を誓う彼女は、津藩江戸屋敷に出入りする町医者・栗山千歳に身の上を偽って近づき、彼の弟子となった。しかしその千歳も、かつて恨みを買い、命を狙われていた……。
凜、千歳、千歳の助手として凜を警戒する隻腕の佐助。わけありの3人が織り成す、時代小説シリーズ。
■『神隠し』の内容
身寄りのない凛は、元忍で腕の良い町医者・千歳への弟子入りを決意し、先輩弟子である隻腕の男装少女・佐助とともに、学びを深めていく。
佐助は、人買いに売られた先から逃げ出すために少年の振りをしているとのことだが、凛は己も秘密を抱えていることもあり、それ以上の事情には踏み込めずにいた。
そんななか、知人の行方知れずの息子が佐助に似ていると、若い武士が栗山庵を訪ねてきて――。
■著者
知野みさき(ちの・みさき)
1972年、千葉県生まれ。ミネソタ大学卒業。2012年、『鈴の神さま』でデビュー。同年、「加羅の風」(刊行時に『妖国の剣士』に改題)で第4回角川春樹小説賞受賞。著書に『町医・栗山庵の弟子日録』『上絵師 律の似面絵帖』『江戸は浅草』『神田職人えにし譚』『深川二幸堂 菓子こよみ』シリーズなどがある。
執筆:株式会社PHP研究所