現在ご利用いただけません

「お知らせ」とは

  • 電子書籍
  • 記事一覧
  • 4年連続本屋大賞ノミネート! 今最注目の著者が贈る、幸福度最高値の傑作小説『人魚が逃げた』

2024-11-28

4年連続本屋大賞ノミネート! 今最注目の著者が贈る、幸福度最高値の傑作小説『人魚が逃げた』

4年連続本屋大賞ノミネート! 今最注目の著者が贈る、幸福度最高値の傑作小説『人魚が逃げた』

どこへ逃げた? タイムリミットは17時まで。ある春の日の午後、銀座を舞台にした奇跡のような物語。

楽天Kobo

小説を愛するすべての人に、この「嘘」を捧ぐ――。

本書は、2017年に『木曜日にはココアを』でデビューし、作家生活8年目を迎えた青山美智子さんの最新刊です。銀座を舞台に不思議な「人魚騒動」を通じて、登場人物たちの人生が交差する様を描きました。

■あらためて「書きたい」と思った極上の「フィクション」

青山美智子さんは、ストーリーや展開は「自分で考えるというより、物語のほうが引っ張ってくれることが多い」と、過去のインタビューで自己分析しています。『人魚が逃げた』の発刊に先立ち開催したInstagramLIVEでは「今の世界は本当に現実なのか、自分の本も本当に自分が執筆したのか疑ってしまうことがある」と述べ、日常に紛れ込む物語(フィクション)がインスピレーションの源になっていることを明かしています。デビューから7年が経ち、本屋大賞に4年連続でノミネートされるほどの人気作家となった青山さんは「フィクションとは何なのか」というテーマを自分に課し、じっくりと向き合いました。そして浮かびあがったのが、あらためて「小説」を書きたいと思う自分と、『人魚が逃げた』という作品でした。作家・青山美智子が「いま書きたい」すべてを注ぎ込んだ本作は、原点回帰の作品であると同時に、渾身の意欲作でもあるのです。

■ミニチュア写真家・田中達也が表現する「青山ワールド」にも注目

『人魚が逃げた』では、実在する店や人物と、そうではないものを混在させ、現実とフィクションの境界線があいまいな世界観が描かれました。プロローグからエピローグまで、青山さんらしい繊細な仕掛けがちりばめられ、エンドロールまで見逃せない映画のような作品です。この作品の装丁写真は田中達也さんにお願いすると、執筆の段階から心に決めていたという青山美智子さん。これまでも『お探し物は図書室まで』『木曜日にはココアを』など、数々の青山作品を手がけた田中達也さんにオファーし、再タッグが実現しました。本を銀座の和光に見立てた装丁写真は、フィクションと現実が織りなす作品の世界観を見事に表現しています。

【あらすじ】
ある日曜日、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚がいなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。
彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元モデルの会社員、デパートで買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、ママとして就任したばかりのホステス。銀座で交わる5人を待ち受ける意外な運命とは。
そして「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか……。

■著者

青山美智子(あおやま・みちこ)
作家
大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。 2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。 出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。『お探し物は図書室まで』が2021年本屋大賞2位、『赤と青とエスキース』が2022年本屋大賞2位、『月の立つ林で』が2023年本屋大賞5位、『リカバリー・カバヒコ』が2024年本屋大賞7位に選ばれた。

執筆:株式会社PHP研究所

青山美智子の過去作品一覧

このカテゴリーのピックアップ記事

このページの先頭へ