2025-02-05
『手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)』 「楽しむ」とはどういうことか。白熱の東大講義!
カントの哲学をヒントにして、現代の“病理”に迫る──。
「楽しむ」とはどういうことなのか?――この壮大な問いに挑む國分功一郎さんの新刊『手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)』は絶賛配信中です。
本書では、カントの哲学をヒントに、「嗜好」や「享受」といった概念を検討。やがて、人間の行為を「目的」と「手段」に従属させようとする現代社会の病理が明らかになっていきます(そのひとつが依存症)。はたして、「何かのため」ばかりの人生は“楽しい”ものなのか? 現代では「嗜好」や「享受の快」が剥奪されつつあるのではないだろうか? 目的と手段に覆われた現代社会に鋭く切り込む、國分哲学の真骨頂です。
「シリーズ哲学講話」1作目の、『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)』とあわせてぜひお手に取ってみてください。

■目次
・はじめに――楽しむことについての哲学的探究
・第一章 享受の快――カント、嗜好品、依存症
・第二章 手段化する現代社会
・おわりに――経験と習慣
■書籍内容紹介
「楽しむ」とはどういうことか? 『暇と退屈の倫理学』にはじまる哲学的な問いは、『目的への抵抗』を経て、本書に至る。カントによる「快」の議論をヒントに、「嗜好=享受」の概念を検証。やがて明らかになる、人間の行為を目的と手段に従属させようとする現代社会の病理。剥奪された「享受の快」を取り戻せ。「何かのため」ばかりでは人生を楽しめない――。見過ごされがちな問いに果敢に挑む、國分哲学の真骨頂!
■著者紹介:國分功一郎(こくぶん・こういちろう)
1974年千葉県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京大学大学院総合文化研究科修士課程に入学。博士(学術)。専攻は哲学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『暇と退屈の倫理学』(新潮文庫)、『中動態の世界――意志と責任の考古学』(医学書院)、『スピノザ――読む人の肖像』(岩波新書)、『目的への抵抗』(新潮新書)など。
執筆:新潮社








