2025-07-15
不思議でかわいい、お仕事ファンタジー!『京都幽世百貨店のデパ地下ガール』
いらっしゃいませ。妖怪一同、心を込めておもてなしいたします
京斗百貨店の新入社員・宮野鈴音(みやの・すずね)は終業後、不思議な仔狐に導かれ「この世とあの世の境目=幽世(かくりよ)」に迷い込んでしまう。
困っていた鈴音を助けたのは「幽世百貨店」の支配人・蒼一郎(そういちろう)だった。
神様や妖怪、幽霊たちが訪れる幽世百貨店に感動する鈴音。
しかし、デパ地下がない事に気づき、現世のデパ地下の魅力を力説すると、蒼一郎は「百貨店経営を手伝ってほしい」と言い出して……。
レトロでキュートなファンタジー!
■目次
第一章 宝石フルーツポンチ
第二章 くるくるロールケーキ
第三章 思い出のお子様ランチ
第四章 懐かしのラウンド菓子
第五章 別れのフルーツサンド
終章
右も左もわからない見知らぬ世界。頼れるのは蒼一郎だけだ。
(とりあえず、今はこの人に付いていこう)
「蒼一郎さんは、なんのお仕事をしてはるんですか?」
気になって尋ねると、蒼一郎は背後を振り向いた。
落下する時に見えていた大きな建物を手のひらで指し示す。
華やかなレリーフで飾られた正面玄関を人々が出入りしている。目も眩むような美しい容姿の女性もいれば、頭に耳が生えたり、尻尾があるような不思議な姿の者もいる。
「ここは幽世百貨店。僕はこの店の支配人をしております」
そう言って、蒼一郎は完璧な営業スマイルを浮かべた。
■著者
卯月みか(うづき みか)
京都府出身。2020年、『京都桜小径の喫茶店~神様のお願い叶えます~』でデビュー。ほかの著書に『京都御幸町かりそめ夫婦のお結び屋さん』シリーズ、『あやかし古都の九重さん』『京都大正サトリ奇譚』『京都大正 身代わり花嫁の浪漫菓子』『帝都の鬼は永遠を契る』などがある。
執筆:株式会社PHP研究所








