2025-10-29
宇宙(広すぎるクローズドサークル)が舞台の本格SFミステリ! 『もつれ星は最果ての夢を見る』
極限の環境下で惨劇を⽌められるか?
地球から十光年離れた未開の星で見つけたのは、銃殺遺体――。
量子テレポーテーション通信の開発によって、遠く離れた星同士でも通信が可能になった時代。
宇宙開発コンペに参加するため、地球から十光年離れた星に降り立ったエンジニアの零司と相棒のAI・ディセンバーは、別の区域にいるはずの競合相手、ピエールが何者かに銃殺されているのを発見する。
ほかの参加者に事態打開の協力を求めるも拒絶され、さらにコンペ運営本部との通信も途絶えてしまい、零司とディセンバーは孤立無援に陥るが――。
不穏な侵入者、新たな惨劇……宇宙を駆け巡る壮大なSFミステリ!
切創だ。恐らく襲撃されたばかり。だが手遅れだ。先程からまばたきひとつしない。出血の量が多すぎる。完全に事切れていた。
あいつの仕業だ。
フロウルも、レオーネも、マラベも、他の皆は全員やられてしまった。
残るは自分とあいつだけ、船外は虚空の宇宙だ。ここへ来る直前に救援要請を飛ばしたものの、途中で通信が切れ、以後は何度試みても発信信号さえ出なくなった。
誰も助けに来ない。どこにも逃げ場はない。完全な孤立状態だ。
■著者
市川憂人(いちかわ ゆうと)
1976年、神奈川県生まれ。東京大学卒業。2016年、『ジェリーフィッシュは凍らない』で鮎川哲也賞を受賞。著書に『神とさざなみの密室』『揺籠のアディポクル』『断罪のネバーモア』『灰かぶりの夕海』『牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿』、『マリア&漣』シリーズなどがある。
執筆:株式会社PHP研究所








