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【受賞作決定!】第159回 直木賞・芥川賞 と候補作品

2018/07/18 受賞作品を更新しました。
2018/07/17 配信タイトルを追加しました。

 

■決定!第159回芥川賞 高橋弘希『送り火』


送り火
1,300円 (税込)

自然は沈黙し、少年たちは血の遊戯に熱狂する


東京から山間の町に引越した中学三年生の歩。

うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは。

注目の俊英、渾身作!

8月31日(金)23:59までポイント20倍!

 

■決定!第159回直木賞 島本理生『ファーストラヴ』


ファーストラヴ
1,400円 (税込)

父親を刺殺した女子大生は、警察の取り調べに「動機はそちらで見つけてください」と答えたというーー。

「家族」という名の迷宮を描き尽くす傑作長編。


夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。

環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。

環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。

なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?


臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、取材を始める。

自らも夫とその弟との微妙な関係に悩まされながら、環菜やその周辺の人々と面会を続ける由紀。

そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?

 

8月31日(金)23:59までポイント20倍!

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第159回芥川龍之介賞、直木三十五賞(日本文学振興会主催)の候補作が決定いたしました!

「芥川龍之介賞」「直木三十五賞」とは…

1935(昭和10)年に制定されました。芥川賞は新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれます。直木賞は新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象となります。

それでは早速、候補作をご紹介いたします!

>>>文学賞受賞作品まとめページはこちら

 

【直木三十五賞 候補作】

 

■『破滅の王』/上田早夕里


破滅の王
1,469円 (税込)

一九四三年六月、上海。かつては自治を認められた租界に、各国の領事館や銀行、さらには娼館やアヘン窟が立ち並び、「魔都」と呼ばれるほど繁栄を誇ったこの地も、太平洋戦争を境に日本軍に占領され、かつての輝きを失っていた。上海自然科学研究所で細菌学科の研究員として働く宮本敏明は、日本総領事館から呼び出しを受け、総領事代理の菱科と、南京で大使館附武官補佐官を務める灰塚少佐と面会する。宮本はふたりから重要機密文書の精査を依頼されるが、その内容は驚くべきものであった。「キング」と暗号名で呼ばれる治療法皆無の新種の細菌兵器の詳細であり、しかも論文は、途中で始まり途中で終わる不完全なものだった。宮本は治療薬の製造を依頼されるものの、それは取りも直さず、自らの手でその細菌兵器を完成させるということを意味していたーー。

日中戦争時の大陸で、秘密裏に開発された細菌兵器をめぐる骨太ストーリー。大陸、日本軍、医学に科学。これだけで731部隊を思い出すくらいには恐怖の対象でトラウマで(あと結局それしか思い出せないくらいには)有名な、関東軍防疫給水部が出てきます。展開のすべてが息苦しいですが、最後の最後に補記という形で登場人物のその後があって、そこにいちばん技巧を感じます。

 

■『宇喜多の楽土』/木下昌輝


宇喜多の楽土
1,500円 (税込)

文学賞5冠のデビュー作『宇喜多の捨て嫁』から4年

嵐世に刻まれた覚悟が胸を打つ傑作長編

戦国を駆け抜けた心やさしき俊才の生涯


父・直家の跡を継ぎ豊臣政権の覇者となった秀家。

関が原で壊滅し、八丈島で長い生涯を閉じるまでを描く傑作長編。


「父直家のような悪魔的な謀略の才はない。

信長や秀吉のような、爽快な出世劇でもない。

武田家のような滅びの美学もない。

関ヶ原に出陣し、戦い、負ける。

だが、敗戦直後、秀家のとった行動に

私は心打たれた。」   ーー木下昌輝

直木賞、2回目のノミネート!
前作『宇喜多の捨て嫁』(第152回直木賞候補作)は宇喜多直家が中心でしたが、こちらは息子の宇喜多秀家が主人公。片や戦国大名の中でも屈指の非道と呼ばれ、片や大名としての宇喜多家を終わらせた男という対比の意味でも前作を読むとより楽しめます。宇喜多秀家と正室・豪姫の心の通わせ方は最後までグッとさせつつ、「そうか、宇喜多直家の苛烈な人生には、豪姫という存在がいなかったんだ…」と哀しく気づかせてくれます。

 

■『じっと手を見る』/窪 美澄


じっと手を見る
1,210円 (税込)

大切な人を、帰るべき場所を、私たちはいつも見失うーー。読むほどに打ちのめされる! 忘れられない恋愛小説


富士山を望む町で介護士として働く日奈と海斗。老人の世話をし、ショッピングモールだけが息抜きの日奈の生活に、ある時、東京に住む宮澤が庭の草を刈りに、通ってくるようになる。生まれ育った町以外に思いを馳せるようになる日奈。一方、海斗は、日奈への思いを断ち切れぬまま、同僚と関係を深め、家族を支えるためにこの町に縛りつけられるが……。

離職率の高さ、激務であること、低収入、など、介護士をめぐる環境でネガティブな話をよく聞きますが、本作はさらに「地方都市の閑散と憂鬱」「離婚、浮気、シングルマザー」が描かれかなりの重さ。でも主題は恋愛で、物語の収束の仕方としては申し分ないエンディングだと思います。海斗はいい人だなあと、しみじみ。

 

■『ファーストラヴ』/島本理生


ファーストラヴ
1,400円 (税込)

父親を刺殺した女子大生は、警察の取り調べに「動機はそちらで見つけてください」と答えたというーー。

「家族」という名の迷宮を描き尽くす傑作長編。


夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。

環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。

環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。

なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?


臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、取材を始める。

自らも夫とその弟との微妙な関係に悩まされながら、環菜やその周辺の人々と面会を続ける由紀。

そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?

父親を刺殺し逮捕された女子大生のルポルタージュを執筆するため彼女に近づいた臨床心理士とその周辺の話。「その周辺の話」率はかなり高く、この事件を担当する弁護士を交えて絡む記憶と過去が興味深いです。予想の範囲内とはいえ、許されざる思考と嗜好の男たちがけっこう出てくるのですが、全部主人公の夫の我聞さんが洗い流していく様こそがなによりもセラピー。


■『傍流の記者』/本城雅人


傍流の記者
1,728円 (税込)

優秀な記者ばかりがそろった黄金世代。しかし、社会部長になれるのはひとりだけだった。生き残っているのは得意分野が違う五人の男。部下の転職や妻との関係、苦悩の種に惑いながら出世レースは佳境を迎えるが、会社が倒れかねない大スキャンダルが男たちを襲う。組織を守るか、己を守るか、それとも正義をとるか。勝つのは、誰だ?
 


■『未来』/湊かなえ

※未電子化

 

【芥川龍之介賞 候補作】

 

■『送り火』/高橋弘希    


送り火
1,300円 (税込)

自然は沈黙し、少年たちは血の遊戯に熱狂する

東京から山間の町に引越した中学三年生の歩。うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは。注目の俊英、渾身作!

■『もう「はい」としか言えない』/松尾スズキ 


もう「はい」としか言えない
1,300円 (税込)

浮気がばれて、パリへ逃げた。そこに悪夢が待っていた。

もう笑うしかない……松尾スズキ、衝撃の最新小説!


二年間の浮気が、キレイにばれた。別れたくない。二度目の結婚で、孤独な生活はこりごりだ。

妻の黒いヒールスリッパの鼻先に、海馬五郎は土下座するしかなかった……。

無条件降伏として、仕事場の解約と、毎日のセックスを、妻から宣言された。

性に淡白な海馬五郎は、追い詰められて、死すら望むものの、死ねるはずもなく、がんじがらめの日々を過ごしている。


半年ほど息苦しい生活を味わった頃、海馬五郎は、フランスのエドルアール・クレスト賞の受賞を知らされる。

「世界を代表する5人の自由人のための賞……?」

胡散臭いものだが、パリへの旅費と一週間の滞在費を支給してくれるらしい。

飛行機が嫌いで、外国人が怖い海馬五郎も、一週間は妻とのセックスを休めるというので、その誘いにのった。

これが悪夢の旅になったのである。


表題作『もう「はい」としか言えない』の他、海馬五郎の恥ずかしい少年時代をヴィヴィッドに描いた『神様ノイローゼ』をカップリング。

天才・松尾スズキのシュールでエンタテイメント精神にあふれる、まったく新しい小説世界へようこそ!

俳優が昔の功績から謎めいた賞を受賞されることになりフランスへ行く話。謎めいた賞は本当に謎めいており、注文の多い料理店に足を踏み入れてしまったようなシュールさと淡々とした文章が、作品を通じてたいへんな目に遭ってばかりの主人公への親しみと笑いを生み出します。けれど、この作品で最も印象の影が強いのは、妻に母という、フランスにはいない人たちです。

 

■『風下の朱』/古谷田奈月    (『早稲田文学 初夏号』に掲載)

■『美しい顔』/北条裕子    (『群像 六月号』に掲載)

■『しき』/町屋良平    (『文藝 夏号』に掲載)

 

※未電子化

 

芥川賞・直木賞の選考会は、2018年7月18日(水)に行われます!どの作品が受賞するのか楽しみに待ちたいと思います!

 

 

>>>文学賞受賞作品まとめページはこちら

 

 

▼この記事で紹介した作品

送り火
1,300円 (税込)
破滅の王
1,469円 (税込)
宇喜多の楽土
1,500円 (税込)
じっと手を見る
1,210円 (税込)
ファーストラヴ
1,400円 (税込)
傍流の記者
1,728円 (税込)
もう「はい」としか言えない
1,300円 (税込)

 

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