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AKB48の最新シングル『11月のアンクレット』は、中心メンバーとして活躍してきた渡辺麻友さんの卒業シングルでもあります。後輩の向井地さんは、渡辺さんの背中から何を感じ取っていたのでしょう。楽曲はちょっぴり切なくて、口ずさみやすい秋曲です。

「みーおんはAKB48の救世主」と言われたことが、嬉しくて
■ 『11月のアンクレット』は、切ないテイストの可愛らしい楽曲ですが、初めて聴いた時の感想は?
ゆったり系の明るい曲は、(渡辺)麻友さんのイメージにぴったりだと思いました。おしとやかで上品な感じがするな、というのが第一印象です。
■ 実際に歌ってみて、いかがでしたか?
歌うたびに「いい曲だな」と実感する曲でしたね。特に、明るく歌っているけど内容は切ない歌詞が好きで。AKB48のシングルは夏曲のイメージが強いんですけど、その締めくくりとなるような歌詞だなと思いました。
■ 出てくるキーワードは明るいのに、内容は切ないところがいいですね。
そうなんです。麻友さんがセンターを務めた『ラブラドール・レトリバー』の続編となる歌詞にも受け取れますよね。
■ 先ほどから名前が出ているように、渡辺麻友さんの卒業シングルとなりますが、向井地さんにとって麻友さんとは?
今のAKB48をずっと引っ張ってきてくれた先輩で、グループの“アイドル”という部分を一番背負ってきた方だと思います。卒業は寂しいですし、麻友さんがいなくなったらどうなっちゃうんだろうという不安も、正直あります。

■ 6月に行われた『第9回AKB48選抜総選挙』の壇上での発表でしたが、聞いた時の感想は?
もう、びっくりしました。全く予想していなかったので、衝撃が走ったというか……。その後、麻友さんと対談させてもらったのですが、「これからのAKB48を引っ張ってくれるよう、期待してるよ」と言われたことが嬉しくて。その前も私がソロコンサートをやらせてもらった時に、麻友さんが「みーおんはAKB48の救世主です」とコメントを寄せてくださったんです。とてもありがたいことですし、期待に応えられるようになりたいと思います。
■ 麻友さんから学んだことで、一番大きいのは?
たくさんあるなぁ……。“アイドル”を11年間やり通したことが、私にとって麻友さんの一番尊敬しているところなんです。加入した時、麻友さんは多分12歳くらいで、そこからずっと先頭で走り続けてきてくださって。歌も上手だし、アイドルソングのパフォーマンスとか、本当に尊敬しています。
■ 最後のシングルで一緒に歌えるのは、感動もひとしおなのでは。
このシングルが麻友さんのラストシングルだという予想はしていたので、名前が入っていて本当に嬉しかったです。
■ この曲のオススメポイントは?
麻友さんのソロがBメロであるんですけど、そこでメンバーがファンの方みたいにケチャ(手をひらひらとさせる動作)をするんです。「この部分の麻友さんは、昭和の王道アイドル風に歌います」とダンスの先生がおっしゃっていて。アイドルとしての麻友さんを象徴しているのかな、と思います。あと、歌詞に合わせてアンクレットを左足につけているので、そこも注目です。

プライベート・・・2017年を一文字で表すなら「向」
■ このシングルが多分、今年のAKB48ラストシングルになると思いますが、2017年はどんな1年でしたか?
あっという間で、本当に“秒”で過ぎた感じでした(笑)。前半はドラマ『豆腐プロレス』と興行イベントでプロレス三昧の日々。総選挙では、初めて悔しい思いをしました。いろいろな感情のある1年でした。
■ 漢字一文字で表すと?
今までの中だと、悩んだ1年間ではありました。総選挙で選抜に入れなくて、頑張りが足りなかったのかなと思ったりしましたし、来年は20歳になるので、今まで通りじゃダメだなとも思いました。現状維持じゃなく、新しい自分になろうともがいた1年です。自分と向き合った時間が、長かったのかな。私の名前にも入っている「向」という字です。
■ 最近、ハマっていることは?
チーズケーキを食べることです! 昔、チーズがすごく嫌いだったのですが、ここ数年で好きになり、今や1位に躍り出たケーキです。メンバーとカフェに行くと、必ずチーズケーキを頼みます。特にお気に入りなのは、北海道のルタオのチーズケーキ。すごくおいしくて、北海道に行くとこれを食べるのが楽しみです。

■ ここ最近で、一番笑ったことは?
ラジオの時に、横山(由依)さんがボブ・サップさんの話をし始めたんです。急に「私、ボブ・サップさんのモノマネができるで」と言い出したので、「じゃあ、やってください」とお願いしたら、ボビー・オロゴンさんのモノマネでした(笑)。
■ では最近泣いたことは?
(木﨑)ゆりあちゃんの卒業公演です。メンバーの卒業のたびに、泣いちゃいます。今年2月の小嶋(陽菜)さんの卒業でも、泣きましたし。私、もともと涙腺が強くて泣かないタイプだったんですけど、最近は年を取るごとにゆるくなっちゃいました(笑)。あと、番組の企画で同期のみんなとキャンプをしたんですけど、夜にキャンプファイアーをしながら本音で話して。その時に、込山榛香ちゃんが私の本音を見透かしていることを感じて、嬉しくて泣きました。

■ AKB48はここから新たなステージになるのではと思いますが、どんなグループにしていきたいですか?
私は、何かに向かって頑張っているAKB48の姿がとても好きなので、みんなでもう一度共通の夢を持って頑張りたいです。昔のAKB48は「東京ドームに立つ」という夢に向かって、頑張っていました。今の私達も、「このメンバーで東京ドームに立つ」ことを目標にしているし、それに向かって頑張る姿を応援してもらえたらいいな、と思います。
