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第14回MOE絵本屋さん大賞2021

全国の絵本屋さん3,000人に2020年10月~2021年9月発売の作品を対象に
「今年もっともおすすめしたい絵本」を聞きました。
年齢を問わず楽しめる絵本がたくさんあります。

第14回MOE絵本屋さん大賞2021 第1位はヨシタケシンスケ「あんなに あんなに」

  • あんなに あんなに
    本 あんなに あんなに ヨシタケ シンスケ 1,320円(税込)

    子育ては「あんなに」の連続。
    あんなにほしがってたのに、あんなにしんぱいしたのに、あんなに小さかったのにー。
    日常にあふれるたくさんの「あんなに」の中で、子どもは大人になっていくー。
    大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケによる、こどもと昔こどもだったすべての人に届けたい、
    ちょっと目頭が熱くなっちゃうやさしい絵本。

第14回MOE絵本屋さん大賞2021 第2位~10位

  • たまごのはなし
    本 たまごのはなし しおたに まみこ 1,210円(税込)

    注目の絵本作家、しおたにまみこ初の絵童話!ある日とつぜん目をさましたたまご。はじめて歩き、はじめて話す。マシュマロを起こして、キッチンの台を降り、探検にも出かけます。読めばよむほどに引きこまれる不思議なお話を、3話収録。

  • 街どろぼう
    本 街どろぼう junaida 1,650円(税込)

    山の上に巨人がひとりきりで住んでいました。ある晩、ふもとの街におりていき、一軒の家をこっそり持ち帰るのですが……。『Michi』『の』『怪物園』のjunaidaが送る、巨人の小さな物語。

  • 怪物園
    本 怪物園 junaida 1,980円(税込)

    遠くから眺めると、それはお城のようでした。みんなはそれを怪物園と呼びました。ある夜、怪物園が眠ったすきに、外の世界へと抜け出した怪物たちは、街までやって来ると、通りを行進しはじめました。

  • ゆめぎんこう
    本 ゆめぎんこう コンドウ アキ 1,430円(税込)

    「いらっしゃいませ、ゆめぎんこうです。おきゃくさまは、どんなゆめをごきぼうですか?」夢のアメを売る不思議なお店を営んでいるのは、こわがりの店主ぺんぺんと、夢を食べるもぐもぐ。ある日、夢を取りに来てほしいという依頼があって…。

  • 二平方メートルの世界で
    本 二平方メートルの世界で 前田 海音/はた こうしろう 1,650円(税込)

    札幌に暮らす小学3年生の主人公は、生まれたときから脳神経の病気で入退院を繰り返している。実在の小学3年生が書いた 「子どもノンフィクション文学賞」(北九州市主催)の大賞受賞作品に、当代一の人気絵本作家はたこうしろうが絵をつけた奇跡のコラボレーション。

  • にげてさがして
    本 にげてさがして ヨシタケ シンスケ 990円(税込)

    私たちが生きる世界にはいろいろな人がいて、それぞれが違う感情や言葉をもっています。「逃げちゃダメ」と言われることが多い世の中ですが、どうするかは自分で決めていいし、自分で決めること。

  • ノラネコぐんだん ケーキをたべる
    本 ノラネコぐんだん ケーキをたべる 工藤 ノリコ 1,320円(税込)

    朝、開店前の「ワンワンケーキのみせ」をのぞくノラネコぐんだん。店内では、マーミーちゃんがワンワンちゃんに「1こ たべても いいでしょう?」とおねだりしています。いつもとはひと味違う新展開に、ハラハラドキドキが止まらない!

  • あきらがあけてあげるから
    本 あきらがあけてあげるから ヨシタケ シンスケ 1,100円(税込)

    くやしい。ボクはくやしい。ボクはチョコがたべたいんだけど、このふくろ、あけにくいんだよ。ボクはまだちっちゃくてちからもよわいから、このふくろはあけられないんだ…。でも、もうすこしおおきくなったら、ボクはきっとなんでもあけられるようになるとおもうんだ。

  • ながいながい ねこのおかあさん
    本 ながいながい ねこのおかあさん キューライス/ヒグチ ユウコ 1,320円(税込)

    子猫のおかあさんは、体が長い長い猫。ある風が強い日、子猫は遠くまで吹き飛ばされてしまいます。おかあさんの顔を見たくて、心細い思いのままひたすら走る子猫。さて、子猫はおかあさんに会えるのでしょうか?

新人賞はこちら

  • ももたろう
    本 ももたろう ガタロー☆マン 1,320円(税込)

    ギャグマンガ界の鬼才中の鬼才!マンガ家デビュー30周年を迎えた漫☆画太郎が、「ガタロー☆マン」として本気で描く、子ども向け笑本シリーズ刊行。

  • とうもろこしぬぐぞう
    本 とうもろこしぬぐぞう はらしま まみ 1,320円(税込)

    とうもろこしの「とうもろこしぬぐぞう」さんが、葉っぱの服や、ひげであるかみの毛をバリバリ、ぶちぶちと潔く脱いでいくスカッとする絵本。その脱ぎっぷりや言葉のリズムに加え、墨ラインで描かれた力強い筆致が見るものの五感にうったえます。

  • ポッポポーン
    本 ポッポポーン たまむら さちこ 1,320円(税込)

    子どもたちのおやつの、手づくりポップコーン。お皿に残った「たね」を植えてみたら、あれよあれよと大きくなって……!?ファンタジックで自由な発想が高く評価された、第9回MOE創作絵本グランプリ受賞作が、待望の絵本になりました!

  • ぼく モグラ キツネ 馬
    本 ぼく モグラ キツネ 馬 チャーリー・マッケジー/川村 元気 2,200円(税込)

    少年とモグラ、キツネ、馬の冒険と心の交流を美しいイラストとともに描いた、アート絵本「THE BOY,THE MOLE, THE FOX AND THE HORSE」の日本語版。

  • ねたふりゆうちゃん
    本 ねたふりゆうちゃん 阿部 結 1,320円(税込)

    椅子の上や階段、いろんなところで寝たふりをするゆうちゃん。それは、寝たふりをするとお母さんが抱っこしてくれるのが嬉しいから。ある日お母さんと一緒に行ったお外で寝たふりをすると…?子どもが絶対にしたことのある「寝たふり」が、微笑ましくふんわりと描かれる、注目の新人作家の絵本です。

パパママ賞

全国のパパ&ママが選ぶ、0~6歳向けの絵本賞です。
2020年10月~21年9月発売の作品が対象で、全国の書店員さんの
投票によるノミネート20作品から、中学校入学前のお子さんを
お持ちの方(育児情報誌「kodomoe」のweb会員)の投票により、決定しました。

  • ノラネコぐんだん ケーキをたべる
    本 ノラネコぐんだん ケーキをたべる 工藤 ノリコ 1,320円(税込)

    朝、開店前の「ワンワンケーキのみせ」をのぞくノラネコぐんだん。店内では、マーミーちゃんがワンワンちゃんに「1こ たべても いいでしょう?」とおねだりしています。いつもとはひと味違う新展開に、ハラハラドキドキが止まらない!

  • あきらがあけてあげるから
    本 あきらがあけてあげるから ヨシタケ シンスケ 1,100円(税込)

    くやしい。ボクはくやしい。ボクはチョコがたべたいんだけど、このふくろ、あけにくいんだよ。ボクはまだちっちゃくてちからもよわいから、このふくろはあけられないんだ…。でも、もうすこしおおきくなったら、ボクはきっとなんでもあけられるようになるとおもうんだ。

  • おやつトランポリン
    本 おやつトランポリン 大塚 健太/小池 壮太 1,320円(税込)

    いっちに いっちに。走ってきたいちごが、トランポリンで「ぽよーん」と跳ねて「すたっ!」と着地したのは……ショートケーキの上!食べ物たちが次々に現れて、トランポリンで見せる華麗なジャンプとユーモラスな擬音が楽しい絵本。

  • でんしゃ くるかな?
    本 でんしゃ くるかな? きくち ちき 880円(税込)

    「くるかな?くるかな?」動物たちが電車を待っていると、「きたー!」ホームに滑りこんできた電車にみんな大喜び。「きた きたー!」やってきた電車にまた大喜び。最後にやってきた電車に、みんなで「のりまーす のりまーす」。電車がくる喜びを動物たちと分かちあう絵本です。

  • おべんとうバスのかくれんぼ
    本 おべんとうバスのかくれんぼ 真珠 まりこ 1,100円(税込)

    ハンバーグくんに卵焼きさん、えびフライちゃん……、子どもたちの大好きなお弁当のキャラクターが、みんなでかくれんぼ。あそこに隠れているのは、だあれ?あてっこして親子で遊ぶ絵本です。

MOE編集長からのコメント&掲載誌MOEの紹介

MOE編集長からのコメント


 2021年は変化を強いられた日常の中で、世界中の人々がそれぞれに試行錯誤しながら前進していく一年となりました。そんな中でも変わらずに、MOE絵本屋さん大賞を実施できましたこと、絵本専門店および書店の絵本売り場担当の皆様には感謝しております。MOEの誌面でも紹介させていただいているレビューコメントから、皆様の絵本に対する大きな愛情が伝わってきました。
MOE絵本屋さん大賞のランキングは読者に一番近いところにいる書店員の方々が、読者のニーズを敏感にとらえておすすめしていることもあり、その時代を反映した結果になっていることが多く見受けられます。今年は私たちにとって絵本がどのような存在であったのか、入賞した絵本を読みなおしながらしみじみ考えてしまいました。その中で浮かんできたキーワードは「救い」でした。私たちが日頃抱えている苦労や悩み、不満やストレスから解放してくれ心をじんわり温かくしてくれる作品や勇気がもらえる作品が多く、ストレートに世情を映し出していることに驚きました。
 1位にはヨシタケシンスケさんの『あんなに あんなに』が選ばれました。またか、と思う方もいるかもしれませんが、読んで納得の内容です。ヨシタケさんの絵本ではいつも特別なテーマは扱っておらず、ほとんどの読者が経験するであろうなんでもない身の回りの出来事です。なのに「なんて平凡な日常には物語があるのだろう」といつも発見させてもらえます。しかも独特のユーモアで恩着せがましくなく。本作のテーマは「子育て」です。「子育て」とともに過ぎていく時間と、何重にも味わう苦労と幸せが詰め込まれていて、自分を重ねてジーンと来てしまう大人が続出したと思います。
 2位『たまごのはなし』を描いたのは、絵本界で近年注目を集めているしおたにまみこさん。見た目クセの強い卵が、ストレートな言葉でつまらない固定観念を一刀両断してくれる内容は読んでいてスッキリします。モノクロの絵も素晴らしく、卵とマシュマロのしぐさと表情、考え抜かれた構図は秀逸です。
 3位『街どろぼう』4位『怪物園』を描いたのはjunaidaさん。MOEでの連載「EDNE エドネ」も好評ですが、ファンタジック世界観を体現させてくれるような抜群の画力と絵本の装丁へのこだわりで多くの読者を魅了しています。これまでの受賞作品『Michi』や『の』と違い、今回はともに物語絵本です。『街どろぼう』での巨人の心の動きと、『怪物園』で見せる恐ろしくも物悲しい怪物たちの“陰”と子どもの自由な空想の世界という“陽”の対比を画面でどのように表現しているのかをぜひ確かめてください。
 5位『ゆめぎんこう』を描いたのはリラックマなどのキャラクターを生み出したコンドウアキさん。ゆめをアメにして、そのアメを他の人とシェアできるという発想はなんとも絵本的でまさに夢のある絵本でした。絵も物語もどこまでも優しい内容に癒されました。
 6位『二平方メートルの世界で』は当時小学3年生の少女が書いた作文から生まれた絵本です。難病で入退院を繰り返している少女の置かれている状況と抱えている思いが述べられます。実体験だからこそのリアリティではありますが、小学3年生とは思えないほどしっかりとした文章で惹き込まれました。そして、はたこうしろうさんの絵が素晴らしかった。少女の苦しみや悩み、そして希望を最初から最後まで感情豊かに描き出されていました。誰もが明日に立ち向かう勇気をもらえる作品だと思います。
 7位『にげて さがして』はヨシタケさんにはめずらしく直球なメッセージの一冊でした。作品内では、マイナスに受け止められがちな「逃げる」という行為を肯定し推奨してくれます。学校や職場など人間関係で悩みを抱えている人、行き詰まりを感じている人には力強いアドバイスになると思います。もちろん、逃げる中で「探す」ということが重要ですが。
 8位『ノラネコぐんだん ケーキをたべる』は連続上位ランクインしている人気シリーズですが、さすがのクオリティで楽しませてもらいました。ノラネコたちはいたずらもするけど本当にいい奴らなんですよね! おいしそうなケーキと意外な展開で子どもたちも大満足に違いないと確信しました。
 9位『あきらがあけてあげるから』は目のつけどころがスゴイ! ヨシタケさんの絵本を読んでいると世の中のどんな出来事でも絵本の題材になってしまう気がしてきます。子どもの立場と親の立場での気持ちがちゃんと描きわけられているところが親子で楽しめる秘訣なんですね。
 10位『ながいながい ねこのおかあさん』はMOEでもおなじみのキューライスさんとヒグチユウコさんがタッグを組んで生まれた絵本。とにかく子猫がかわいいのですが、子どもの冒険を心配しながら見守る母猫と母の顔を一生懸命に探す子猫はどちらも「はじめてのおつかい」気分に違いないと思って読ませてもらいました。きっと幸せな気分にさせてもらえると思います。
 11位から30位までの結果はMOE2022年2月号をご覧ください。今のあなたにぴったりな作品が見つかるかもしれません。
 最後に、絵本との出会い方はいろいろですが、まずは「好きな絵」「気になったタイトル」「MOE絵本屋さん大賞の入賞作品」ぐらいから気楽に読みはじめてみるのが良いと思います。絵本の作家さんには素晴らしいアーティストがあふれています。大人の方もぜひ自分用に絵本を探してみてください。「子どもを楽しませられるのだから、大人が楽しくないはずはない!」という私の主張に賛同してもらえると思います。


MOE編集部 門野 隆

掲載誌はこちら

  • MOE (モエ) 2022年 02月号 [雑誌]
    雑誌 MOE (モエ) 2022年 02月号 [雑誌] 白泉社 929円(税込)

    ■ 巻頭大特集
    全国の絵本屋さん3000人に聞いた年間ランキング!
    第14回MOE絵本屋さん大賞2021

    ■ 特別ふろく
    ヒグチユウコカレンダー2022
    ヒグチユウコさんのカレンダーが手に入るのはMOEだけ!!
    A4サイズ16ページの豪華仕様&壁掛けタイプ。
    描きおろしの絵も収録!

    ■ アートで元気になる!
    絵本と美術の展覧会2022

    ■ 審査結果発表!
    第10回MOE創作絵本グランプリ

  • kodomoe (コドモエ) 2022年 02月号 [雑誌]
    雑誌 kodomoe (コドモエ) 2022年 02月号 [雑誌] 白泉社 709円(税込)

    【豪華3大付録】
    1 別冊24P絵本「ノラネコぐんだん おかしなさがしえブック」
    2 別冊24P絵本「ムシてつ」牛窪良太
    3 とじこみ付録 『パンのずかん』パンやさんごっこシール&ポスター大森裕子

    【巻頭大特集】
    あふれる子どもグッズ、スッキリ解決
    絵本とおもちゃ収納

    【第2特集】
    大好きな“あの子”といつでも一緒!
    絵本キャラクターの入園・入学アイテム

2021年楽天ブックスで売れた絵本は・・・!?

2021年楽天ブックスで売れた絵本はロングセラーから今年発売の新作までバラエティに富んだ結果となりました!
(集計:2021年1月1日~2021年11月30日 楽天ブックス「絵本ジャンル」調べ)

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