全国の絵本屋さん3,000人に2018年10月~2019年9月発売の作品を対象に
「今年もっともおすすめしたい絵本」を聞きました。
年齢を問わず楽しめる絵本がたくさんあります。
八百屋や書店、パン屋、蕎麦屋、
喫茶店などの飼い猫たちが、みんな持っている「名前」に憧れている、
ひとりぼっちの猫。
ある日、お寺の猫に「自分で好きな名前をつければいいじゃない」と言われ、名前を探すことに。
名前のない猫が見つけた「ほんとうに欲しかったもの」とは?
愛猫家で猫が主人公の作品を多く発表している作家と、
同じく愛猫家で猫の絵が人気の画家による猫愛に溢れた絵本。
発想えほん第4弾。きらいな人がいてもいいんじゃない!ヨシタケシンスケ流こころの処方箋。
イヤな気持ちって、自分ではどうしようもないどしゃぶりの雨のようなもの。
そんなときはね・・・!
商店街で「しりとり大会」が開かれることになり、食べ物屋さんに案内状が届きました。
おすしやさんチームにパンやさんチーム、ラーメンやさんチーム…優勝はどのお店!?
笑い&涙ありで、心も満腹に!
大人になったときに未来に待っているのは、大変なことばかり。
おにいちゃんはそう言うけど、それって本当!? それしかないわけないでしょう!
考え方ひとつで楽しい未来がたくさん見えてくるはず。
未来に不安を抱えるすべての人に読んでほしい、ヨシタケ式「かんがえる絵本」登場!
くらべてみると、みえてくる。「へいわのボク」と「せんそうのボク」では、なにが変わるのだろう。
同じ人や物や場所を見開きごとにくらべると、平和と戦争のちがいがみえてくる。
これまでになかった平和絵本!
あさおきて、かおをあらうみず。うがいをしたり、のんだりするみず。
みずとは、いったいどんなものなのでしょうか?
暮らしの中で出会う水を通して、水の不思議な性質を知り、
自然環境に目を向けるきっかけとなるような、科学する心を育む絵本。
かこさとし先生が手がけた最後の絵本。
表紙をめくると、背中を向け、足を踏ん張って立つ子ども。
小さな一歩を踏み出そうと決心した、その行く手には、まっ白な道が、どこまでものび、その先には、ふしぎな町の数々が、待ち受けている。
彼、彼女と一緒に道をたどるようにして、ページをめくってみてください。
次々に現れる、ため息のでるような色彩と繊細なタッチで描かれた町のすみずみに目をこらせば、秘められたたくさんの、そして自分だけの物語が見つかるかもしれません。
「わたしのでばんはいつかしら?」しょっきだなにやってきたかわいいおさらのちいさなゆめがかなうひはくるのでしょうかー?
第7回MOE創作絵本グランプリ受賞作。
全国のパパ&ママが選ぶ、0〜6歳向けの絵本賞です。
2018年10月〜19年9月発売の作品が対象で、全国の書店員さんの
投票によるノミネート20作品から、中学校入学前のお子さんを
お持ちの方(育児情報誌「kodomoe」のweb会員)の投票により、決定しました。
商店街で「しりとり大会」が開かれることになり、食べ物屋さんに案内状が届きました。
おすしやさんチームにパンやさんチーム、ラーメンやさんチーム…優勝はどのお店!?
絵本を読むこと、感じること、考えること。
今年も恒例のこの季節がやって参りました。たくさんの絵本を紹介させていただいているMOEとしても、絵本売り場の担当者が本当におすすめしたい絵本はいったいどんな作品なのか、読者と同じように気になり楽しみにしております。
絵本も多様化が進んでいて、はじめて出会う本であり、エンターテインメントであり、想いを伝える手段であり、おもちゃであり、親子のコミュニケーションツールであり、芸術作品であり、大人の嗜好品であり、教科書でありと本当にいろんな役割をしていると思います。
そんな中、今年選ばれた作品を見て強く感じたことは、絵本は「感じる」「考える」を与えてくれるメディアだなということです。「感じる」「考える」ことは、子どもたちにとってはこれから人生で出会うたくさんの出来事の道しるべとして、大人にとっては当たり前に意識しないで過ごしてしまっている大切なものを思い出すきっかけをつくってくれます。絵本は限られた絵と文章で成り立っており、映画や小説、漫画、ネット動画などと比べて情報量は少ないかもしれません。ただ、だからこそ読者一人一人が「感じる」「考える」余白が無限に広がっていくのだと思います。
まずは、今回第1位に輝いた『なまえのないねこ』竹下文子先生、町田尚子先生おめでとうございます。猫目線で語られるストレートな思いと写実的でありながら温かさを感じさせる絵に惹き込まれ、いつのまにか小さな猫に感情移入していました。生きていくうえで忘れてはいけない当たり前の「やさしさ」と「ぬくもり」をあらためて考えさせられました。今の時代だからこそ、この本が高い評価が得られているのがよくわかります。
そして、ヨシタケシンスケ先生。今回もまさに「考える」プロが描き出した、楽しく「考える」きっかけをつくってくれる絵本でした。テーマは私たちが誰しも内面に持っている「他人をきらいに思う気持ち」と当たり前に決まっていると思いがちな「選択肢」。子どもも大人もそれぞれに響く作品です。
第3位の『たべものやさん しりとりたいかい かいさいします』は、言葉を覚えることから始まって、絵本の中の「しりとり」を楽しむ、さらには自発的に「しりとり遊び」を考えることのできる絵本です。ファーストブックとしてだけでない、広がりと魅力を持つ絵本です。
第5位の「へいわとせんそう」は2つの状況を対比させながら、立ち位置だけしか違わない同じ人間が不幸に巻き込まれていく「せんそう」の怖さと悲しさ、なぜ「へいわ」を壊してまで「せんそう」する必要があるのかなど、シンプルな絵と表現だからこそいろいろ考えさせられました。
第6位の「みずとは なんじゃ?」はかこさとし先生の遺作を鈴木まもる先生が受け継ぎ完成された作品でした。かこ先生は子どもたちのために、人間が生きていくうえで関わる多くのモノコトをわかりやすく伝える「かがく絵本」を多数手掛けられました。私自身もかこ作品を読んで、たくさんのモノコトを学び考え育った一人です。最後の絵本もかこ先生らしい素晴らしい作品でした。
絵本を開いてゆっくり感じ考える時間は本当に贅沢だなと思わされた2019年ランキングでした。ぜひ、気になったものから手に取ってみてください。
白泉社MOE編集長 門野 隆
■ 巻頭大特集 ■
全国の絵本屋さん3,000人に聞いた年間ランキング!
第12回MOE絵本屋さん大賞2019
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