| 若手書籍担当が全力でオススメ! 狂気にあふれた劇薬的文庫特集!
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劇薬的文庫とは? 読了後、なんとも言えない後味の悪さに襲われるような文庫。 面白くないから後味が悪いのではなく、話の内容から 強い脱力感に襲われるようなもの。 中毒性が非常に高いため、一度ハマったら抜け出せないかもしれません。 くれぐれもご注意を・・・・ |
【担当者の言葉】
妖怪・幽霊・超常現象の類は一切ありません!
残酷さや臭いの描写が非常に細かく、日常生活に潜む「すぐそばにある恐怖」をこの作品は表現しています。
第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作の巨編は、ダテじゃあない!
一度この本を読んだら、明日から普通に生活するのは難しいかもしれません・・・
陰鬱レベルMAX
狂気レベル★★★★★
グロレベル★★★
>>映画作品はこちら
黒い家 スペシャル・エディション
【担当者の一言】
短編にもかかわらず第六回日本ホラー小説大賞を受賞するという快挙を成し遂げた傑作!岡山弁の語りで話は進み、それによってその場の湿り気や臭いが実際に感じられるような気がします。土俗的な悪習を生々しく描写したおどろおどろしい作品。
じとじとレベル★★★★★
【担当者の一言】
表題作「玩具修理者」は何でも直してしまう玩具修理者、そこに死んだ弟を連れて行く姉のお話。グロさと不気味さを兼ね備えた緻密なストーリーは展開が精神を苦しめます。吐き気に注意。2作目の「酔歩する男」は終わりのない世界を恐ろしく表現した作品。こちらも心臓を押し潰すような恐怖です。
異質な恐怖レベル★★★★★
【担当者の一言】
第31回江戸川乱歩賞受賞の東野圭吾のデビュー作。トリックがとても秀逸で、デビュー作にしてその才能を存分に発揮しています。グロテスクではないものの、ゆっくり読む暇を与えない文章力にひたすら恐ろしさを感じます。読み始めてまず学園モノというジャンルに裏切られ、結末でさらに大きく裏切られます。
裏切りレベル★★★★★
【担当者の一言】
大西洋の孤島に不時着した少年たちが大人のいない世界で共同生活を始める話。はじめは秩序だった生活を送っていたものの、それぞれが心の奥に潜む獣性に目覚め、陰惨な闘争へと駆り立てられる。秩序の無い世界で、親しみよりも憎しみ、助け合いよりも対立が人間関係の基本になっていく。人間から理性がなくなり、原始的な獣性があぶりだされていく過程を見事に描いた作品。少年ではなく大人が同じ状況になったらどうなってしまうのか、知りたくて仕方が無い。
極限状態の恐怖レベル★★★★★
【担当者の一言】
衝撃の映画化で話題沸騰のこの作品。有能な教師の仮面を被ったサイコパスが学校という”善”の場に紛れ込む。内容はいたってシンプルです。そのシンプルな内容を著者の文章力が傑作に仕上げています。さくさく読めて恐怖がずっと後を引く、そんな作品です。
サイコキラーレベル★★★★★
>>下巻もご一緒にどうぞ。
悪の教典(下)(文春文庫)
>>映画作品はこちら
悪の教典 スタンダード・エディション
【担当者の一言】
あるマンションで共同生活することとなった5人それぞれの視点から彼らの日常が描かれた作品。作品のはじめは心温まるストーリーを連想させるような展開ですが、次第にそれは恐怖に変わっていきます。人間って怖い・・・ホラーではないのにここまで怖い気持ちにさせられるのは本当にすごい。人間の表面的な部分と深層の闇を浮かび上がらせた秀逸な作品。
人間怖いレベル★★★★★
【担当者の一言】
都内で起きた一家惨殺事件についてインタビューと独白の形式で語られる。「最悪に不快な読後感を残す話を構想しました。」と著者の貫井さんのHPでコメントがありますが、まさにそのような読後感でした。決して他人に嫌われる要素のない幸せな一家のイメージを、妬みや劣等感といったの負の感情で溢れた証言者たちが崩壊させていく。可哀想な自分に陶酔した犯人と、自分勝手な関係者たちに非常に腹が立ちます。
腹立たしいほどの愚行レベル★★★★★
【担当者の一言】
著者はスーパーファミコンの名作「かまいたちの夜」の原作者、我孫子武丸さんです。殺戮シーンは悪趣味なほど残酷。読んでいる間ずっと緊張しっぱなしで胃が痛くなりました。ミスリードがとても巧妙で、読了後は自分が何を読んでいたのかわからなくなるほど呆然としてしまいます。女性への性衝動からくる猟奇的殺人がメインであるため、そういった描写が苦手な方はご注意ください。
胃がキリキリレベル★★★★★
【担当者の一言】
首をつったS君の死体を発見した主人公の前に、「僕は殺された」と訴えながらあるものに姿を変えたS君が現れる。現代が舞台のミステリー。叙述トリックがとてもうまく、真実が気になってしまう。物語全体にグロテスクな描写が多く、気持ち悪くなってしまうほど(私はそれが大好きなんですけどね笑)。いびつで救いのない世界がとても辛くて切ない。
グロ切ないレベル★★★★★
【担当者の一言】
孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人、これだけの重いテーマを、そのテーマの強さに負けることなく見事に書ききっている。この話には一切の救いは無く、15歳の少年シュウジが背負った苛烈な運命をリアリティ溢れる表現で描いている。どうしてシュウジはこんな人生を送らなければならないのか!なんとかしてあげたい!救ってあげたい!そんな希望は持たないほうがいいです。シュウジに感情移入してしまったら、読了後の絶望から立ち上がることが出来ません。
絶望レベル★★★★★
【担当者の一言】
教科書にも載るほど有名なこの作品。親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まった”先生”の悲劇は、人間が生きる限り起き続け得るものかもしれません。学生時代に読んだことがある方も、大人になってから読むとその切なさと身近さがまざまざと感じられます。
大人になってよく分かる哀しさレベル★★★★★
【担当者の一言】
容姿が良くない人間は着ぐるみの着用を義務づけられている町「着ぐるみの町」。気ぐるみを着せられて成長した主人公トシは、その狂った価値観の町から脱出する。「まだ見ぬ外」への憧れから町を飛び出したトシは、裏切り、男娼の仕事などを経験することとなり、次第に外の世界へ持ち続けていた夢を壊されていく。誰もが持つ「生まれ育った場所から離れてみたい」という思いと、「結局どこに行っても生き続ける限り付きまとう問題」の現実が、あなたの心をえぐる。
表紙のポップさに騙されるレベル★★★★★
【担当者の言葉】
このお話は、ロリータコンプレックスの語源となった「ロリータ」の日本版に値するといわれています。(同作品も下の欄で紹介させていただいています。)
幼い少女をめとり、理想の妻に育て上げたいと思っていた主人公、譲治。
15歳で譲治の妻になったナオミは成熟するに従って妖艶さを増し、その奔放さは譲治の生活を荒廃させていく。
初めは親のように面倒をみてくれる譲治にナオミは感謝していたが、次第に彼女は譲治を自分の要求をなんでも叶えてくれる奴隷としか思わなくなっていく・・・・・
女の魔性がふんだんに表現されているこの作品。一番狂っているのは、譲治のマゾヒズムかもしれません。
倒錯レベル★★★★★
狂気レベルMAX
陰鬱レベル★★★★
【担当者の言葉】
読み始めると途中で精神に異常を来すといわれている日本三大奇書のひとつです。
わからないことがわかって、わかっていたことがわからなくなって、またわかってわからなくなる・・・
私は全部わかるまで3回読み返しました。(実はまだ「わかったつもり」かもしれません。)
クセは強いですが、ハマると何度でも読み返したくなる、まさに劇薬的作品!気持ち悪さが気持ち良いです。
倒錯レベルMAX
狂気レベル★★★★★
陰鬱レベル★★★★
>>下巻もご一緒にどうぞ。
ドグラ・マグラ (下)
>>原作への理解を助ける漫画版もあります。
ドグラ・マグラ (まんがで読破)
【担当者の一言】
「ロリコン」という言葉の語源となった作品です。主人公ハンバーとは幼い少女ロリータを手に入れるためにその母親と結婚さえし、性的関係まで持ちます。ところどころに言葉遊びが織り交ぜてあったり、著者の豊富な知識量を彷彿とさせるような表現が巧みです。読み手によっては変態小説にもとれるし、哲学的にも捉えられる名著です。私は、主人公の行動によって次第に不安定な状態に陥っていくロリータの様子をみて、とても不愉快に感じました。しかし、主人公の異常なまでのロリータへの執着心にも関わらず、結末シーンでは非常に切なくもなりました。とても不思議な小説です。
変態に感情移入してしまうレベル★★★★★
【担当者の一言】
砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められた男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々。砂が体にまとわりついてくるような描写と、迫力、絶妙な構成に本から離れたくなるような感覚を覚えました。現代の秩序に縛られ不満を抱えた私たちが、不安定な”砂”のなかに突き落とされたとき安定していられるだろうか。読んでいるときは嫌悪感で気分が悪いですが、生きる意味や労働などについて深く考えさせれられる作品です。
心の侵食レベル★★★★★
【担当者の一言】
その美しさに混乱さえしてしまうような日本文学です。盲目だが琴の天分の才能を持つ春琴。彼女になくてはならぬ存在の補助役、佐助は春琴より琴を習う。ある日、春琴がその美しい顔を何者かに傷つけられる。すると佐助は、脳裡に彼女の美貌を永遠に保有するため、自ら自らの手で己の両目を潰して盲人となる。それによって佐助と春琴は二人だけの世界に入り、佐助はさらに春琴の美しさに惚れこんでいき、その生涯を終える。春琴のために光を断ちさえする佐助の姿は、読み手によっては混乱を生み、結末も後味が悪いかもしれません。私は佐助の耽美心や春琴への愛情に異常性を感じながらも、どこか二人の関係にある種の憧れを持たずにはいられませんでした。
究極の愛レベル★★★★★
【担当者の一言】
この作品はぐちゃぐちゃどろどろのグロテスクの極みです。残酷さの限界にこの作品は挑んでいます。人間がもつ狂気の限界を見てみたいという感覚が、ページを進む手を止めさせません。この感覚があれば、ホラーが苦手な人でも意外に読めてしまうかもしれません。それでも、念のため恋人や親には見つからないようにこの本は隠したほうがいいでしょう。
食欲失せるレベル★★★★★
【担当者の一言】
死体洗いのバイトがあるという都市伝説は、実はこの作品が起源であると言われています。卓越した表現力によって、プールに浮かんだ死体の様子や、閉ざされた空間にいる者同士のなんとも言えない雰囲気が鮮明に頭に浮かび、死体の保存液のにおいが鼻をつきます。それによって、あたかも自分がその場にいるような気がして混乱してしまいます。この混乱が気持ちいい。
その場にいるような混乱レベル★★★★★
【担当者の一言】
名著を残し続けている村上春樹氏の作品。私はこの作品が彼の最高傑作だと思っています。かなり精神的ダメージを受けます。単純な残虐シーンだけではなく、人が何かを失う話で心が引き摺られます。圧倒的な暴力に対して我々は何が出来るのか?何を求めてそれをどうつかむのか?それをこの作品は我々に問いかけていると私は読み取りました。あなたなりの解釈を見つけてください。
「やれやれ」レベル★★★★★
>>第二部はこちら
ねじまき鳥クロニクル(第2部)改版 予言する鳥編(新潮文庫)
>>第三部はこちら
ねじまき鳥クロニクル(第3部)改版 鳥刺し男編(新潮文庫)