- メンタリスト DaiGo(ダイゴ)さん
- 「すべての超常現象は科学的に再現できる」を信条に、科学・心理学にもとづいた解析を行い、暗示・錯覚などを用いて超常現象を再現するパフォーマンス“メンタリズム”を行う。かつて超能力として話題となったスプーン曲げや、心を見透かす読心術など、再現される超常現象は多岐にわたる。科学や学問を用いてエンターテイメントに仕上げたパフォーマンスで人気を博し、数多くのメディアで活躍中。メンタリズム研究会「CALL3(スリーコール)」に所属。日夜メンタリズムの研究にいそしみ、さらなる人間の脳と心の解明に取り組んでいる。最新刊『メンタリズム 恋愛の絶対法則』(青春出版社)が発売中。著書に『DaiGo メンタリズム 誰とでも心を通わせることができる7つの法則』(ワニブックス)、共著に『DaiGoメンタリズムvs.Dr.苫米地“脱洗脳” すべての「超能力」は再現できる!?』(ヒカルランド)。公式HP: www.DaiGo.me
インタビュー

■メンタリズムとは?
- −−昨年出された『人の心を自由に操る技術 ザ・メンタリズム』の大ヒットとともに、TVや雑誌などメディアでひっぱりだこのDaiGoさん。ご自身はこの状況をどう受け止めていますか?
- DaiGoさん 多くの方にメンタリズムに興味を持って頂けるのは、とてもうれしいですね。といっても、自分が有名になるのが目的だったわけではなくて。メンタリズムをもっと広く知ってもらうために、パフォーマンスを始めたんです。
- −−あらためてメンタリズムとは?
- DaiGoさん 今、僕が行っていることを定義づけすると、「超能力や霊能力という不思議な力を科学やロジックで解き明かし再現するパフォーマンス」ということになります。ただ、本来のメンタリズムの意味は少し違って、暗示や催眠によって人の心を読んだり、行動を誘導することを示します。歴史を遡ると1949年頃からメンタリズムは一般に知られるようになり、世界的には、今はメンタリズムの第3次ブームなんですよ。アメリカでは「THE MENTALIST/メンタリストの捜査ファイル」や「ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る」といったメンタリストを主人公にしたドラマが大ヒットしていますし、クリント・イーストウッド監督の映画「ヒア・アフター」でマット・デイモンが演じた主人公も、劇中では霊能者的な扱いでしたが、職業がメンタリストとして登場していました。
- −−ご自身は幼い頃から科学に興味があったそうですね。慶應義塾大学理工学部から同大大学院で学ばれたそうですが、人口知能などの研究をするうちに、メンタリズムに出合ったとか?
- DaiGoさん そうですね。この本にも書きましたが、子どもの頃から「誰も知らないことを知りたい」という欲求がすごく強かったんです。高校時代は授業中に質問ばかりしていましたから、学校の先生からすれば、問題児だったかもしれません(笑)。要するに仕組みやしかけが分かれば満足するタイプ。だから今もパフォーマンスをしていますが、根底には物事を探求したいという思いがあります。
- −−そのDaiGoさんが、この本を書かれた理由とは?
- DaiGoさん この本をはじめ、本を出すのはメンタリズムをたんなるエンターテイメントで終わらせたくないからです。実際に、メンタリズムは心理学に、超能力者や霊能力者と呼ばれる人たちが培ってきた経験則やテクニックをプラスして理論にしたものでもある。それは普段の生活にも十分に応用できるものなので、そのことを知ってもらいたくて、この本ではあえてメンタリズムの種明かしをしたんです。
- −−本書と付録のDVDでは人の心を読むノウハウから、フォーク曲げまでが種明かしされていて、正直、「ここまで明かしていいの!?」と思ってびっくりしました。
- DaiGoさん(笑)たんに人を驚かせたいのであれば、マジックをやった方がいいですよ。僕自身、パズルのようなものを解くのが好きで、不思議なものを見ると、なぜそれが成立するのかをどうしても知りたくなる。だから種を明かすことで、パフォーマンスの見方が変わり、より楽しんでもらえるのかなと思ったんです。たとえばいくつかある帽子から一つを選んでもらい、それを僕が当てるパフォーマンスにしても、メンタリズムの仕組みを知らずに見ると「不思議だ」とか「手品みたい」だと感じるだけですよね? でもこの本を読めば、ある帽子を相手が手に取るように、ゲームの説明する際に誘導していることが分かったり。本を読んでから僕のパフォーマンスを見てもらえると、解き明かす楽しさが増すと同時に、手品との違いを理解して頂けるはずです。
- −−この本を読むと、手品とは明らかに違うものだとよく分かりますね。何より、心理学の研究書などDaiGoさんが本を書くまでに参考にされた海外の文献の数に驚かされました。
- DaiGoさんメンタリズムは心理学をはじめ、さまざまな先人たちの研究の応用でもあって。パフォーマンスを見て“心理学ではない”と言われたりもしますが、これは心理学をベースにした心理術といえるものだと僕は思っています。
- −−それにしてもこの本を読んで感じるのは、人間は全身で表現している、ということで。言葉に出さなくても、行動や身体に気持ちがつい表れてしまうものなんですね。
- DaiGoさんだから「人間は表情にすべて出る」とパフォーマンスの最初に話すと、みんな表情に出さないようにとするので、逆に身体に何かしら変化が表われるんですね。それを注意深く観察して、相手の心を読んだりすることも、メンタリズムのテクニックの一つです。 それに冷静に考えると人間って、すごく特殊な生き物なんですよ。まず他の動物は言語を持たないので。だから言語にコミュニケーションの大半を頼っているかといえば、言葉での意思疎通は全体の7%だという研究結果もあります。異性が嫌な顔をしながら「大好き」と言っている映像と、逆にはにかんだ笑顔で「大キライ」と言っているのと、どちらに好感を持つかと聞いたところ、後者を選ぶ人が圧倒的に多かったそうです。表情が好意を表わした方に人は惹かれるし、それが真意だと感じる傾向にある。言語を持っている上に、表情や声のトーンだけでもある程度、コミュニケーションし合えるわけですから、他の動物たちにはテレパシーの使い手のように見えているかもしれませんね(笑)。

■初対面の相手に親近感を抱かせるには?
- −−ここで一つ、メンタリズムのテクニックをぜひ教えて下さい。たとえば初対面の相手に親近感を抱いてもらうには、どうしたらいいでしょうか。
- DaiGoさん この本にも書きましたが、一番簡単な方法は“マッチング”というテクニックですね。初対面の相手と会話する場合、相手が言ったことを復唱することから始める。「そうですね」「なるほど」などでもいいですが。そうすることで相手は自分を肯定してもらえたと、好意があると感じる。するとこちらのことも受け入れてもらいやすくなるんです。聞き上手の人は、この“マッチング”をおそらく自然にやっていると思いますよ。
- −−なるほど。これなら仕事でもプライベートでも、すぐに取り入れられますね
- DaiGoさん ぜひ試してみて下さい。人間の第一印象は、実は最初の7秒で決まると言われているんです。7秒は案外長くて、その間、自分がどんなキャラクターを演じるかによって印象が変わります。といっても言葉では伝わらないので、好印象を持たせたい相手なら、声のトーンやしぐさを予め考えて作っておくのも手ですね。もし興味のある男性が清楚なタイプを好むのであれば、最初の7秒はそういう雰囲気を作ってみる。後は、普段の自分に戻っても構わないんです。7秒間でインプットされるので。それから最初に大勢で会った時には真面目な印象だったのが、その後、初めて2人きりで会ったらすごく明るかったりとか。そうしたギャップに、人は「自分に心を許しているのだな」と感じるので、ギャップを意識的に作ることもテクニックの一つです。
- −−メンタリズムは、まさに自分の思いを実現するツールでもあるんですね。最後に、DaiGoさんの今後とは?
- DaiGoさん パフォーマンスをしつつ、人間の脳と心の解明に取り組んでいきたいと思っています。将来的にはメンタリストを育てるような活動もしてみたいですね。 この本を読めば分かると思いますが、一つの動作、表情も突き詰めてみることで、見えてくるものがあるわけです。そうした原理や理屈の存在を知らなかったり、記憶から抜け落ちた時に、それが超能力として人の目に映る。物事すべてに理屈があり、探求し続けることで普遍的な理論が導き出せるし、超能力だって実現できると僕は思っています。僕にしても、メンタリズムを始めてまだ3年弱ですから。でも突き詰めてきたからこそ、こうして形になっているのかなと。つまりメンタリストとして僕が一番伝えたいのは、突き詰めれば何でも出来るし、その可能性は誰にでもあるということなんですよ。
取材が始まった途端、その目力に惹き込まれ、明解にメンタリズムや心理学について話して下さる姿から、若き研究者のような雰囲気も感じたDaiGoさん。メンタリズムパフォーマンスに使う道具を見せて頂きましたが、ボールもフォークもどれも100円均一ショップのものだとか。DaiGoさんが教えてくれるテクニックは誰もが使えそうなものばかり。この本を手がかりにメンタリズムにトライすれば、人間関係や日常にステキな変化が起こりそうです。
取材・文/宇田夏苗
- ★とても読みやすいです。1冊目と1/3くらい重複する点はありますが、DVDが付いていますし損はないと思います。実践するのは難しいですね。でもかなり学べる良書だと思います。
- ★とっても、興味深い内容でした。普段、さっそく使ってみようかなという内容もあって、楽しいです
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