医療ミステリーが話題!
精神鑑定をテーマにした新刊
『十字架のカルテ』
発売もひかえる、
現役医師で小説家の知念 実希人さんにお話しを伺いました!
— 知念 実希人さんの書かれる作品は、医療に詳しくない人でも引きこまれるストーリーで、さすがです!ヒット作も連発しておりますが、実際にお医者さまとして働かれているなかで、この疾患は物語にいかせる、などというふうにストーリーを仕上げているのですか。
医療現場では特殊な事例はそんなにありません。生活習慣病がメインになってくるので、 現場でというよりは医学書から着想を得ています。
— 医学書を読んで物語に落とし込めるのは、お医者さまでもある知念 実希人さんならではですね!医療に詳しくない人、理系でない人を物語のなかにいざなうために意識していることはあるのでしょうか。
そうですね。作品のなかには専門用語もでてきますが、医学的な知識がない人でも理解できるように登場人物に説明をしてもらうなど、わかりやすく読んでもらえるように意識しています。詳細まではわからなくても、雰囲気だけでもどういうものか(どういう疾患か、など)というのを伝えられるように工夫しています。
— すべての作品に共通している、魅力的なキャラクター。印象に残るキャラクターが多いのですが、どのようにキャラクターづくりをしていらっしゃるのでしょうか。
小説のタイプによって違うのですが、どの人物もつくりものにならないように、ひとりひとりにしっかりとバックグラウンドを設定し、個としてリアルに動くように意識して書いています。
『十字架のカルテ』はキャラクターというよりはストーリーがメインの小説ですが、精神鑑定をうける犯人にもバックグラウンドがあるので、それらをしっかりつくっていくということに苦労しながら書き上げました。
— 好きな作家・影響を受けた作品はありますか?
作家としては島田荘司さん、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さんを好んで読んでいます。
—最後に『十字架のカルテ』をどのような人に読んでもらいたいですか。
年齢層も男女も、問いません。老若男女問わず読んでもらいたいと思います。
かなり深いテーマになっているので、広い世代に読んでもらって『精神鑑定』などの社会的テーマにも興味をもってもらえたらいいですね。
読了後に精神鑑定がどういう制度なのか、を考えるきっかけになればと。
そういう意味で、できるかぎりいろんな人に読んでもらいたいと思っています。
—
これからもお医者さまとして働かれながら小説を書いていかれるとのこと。
次なる新刊は“最注目ミステリー作家が挑む、究極の頭脳戦”『十字架のカルテ』(小学館)!
正確な鑑定のためにはあらゆる手を尽くす――日本有数の精神鑑定医・影山司の助手に志願した新人医師・弓削凛は、犯罪者の心の闇に対峙していく。究極の頭脳戦の果てに、影山が見据える未来とは。そして凛が精神鑑定を学ばねばならない理由とは……。
知念実希人(ちねん・みきと) さん
プロフィール
一九七八年沖縄県生まれ。
東京慈恵会医科大学卒業。医師として勤務する傍ら、二〇一一年「レゾン・デートル」で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。
翌年同作を『誰がための刃 レゾンデートル』と改題しデビュー。
『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi』で三年連続本屋大賞ノミネート。




































