- 菊田まりこさん (きくたまりこ)
- 絵本作家を中心に活動。、グラフィックデザイナー、イラストレーターとしても、ポストカード、ステーショナリー、など幅広い分野で活躍中。絵本作品『いつでも会える』でボローニャ国際児童図書展のボローニャ児童賞・特別賞を受賞。絵本の他に、育児エッセイ「だっこしておんぶして」などもある。
インタビュー

- −−菊田さんのイラストと、たくさんのユーザーのハッピーがぎゅっと詰め込まれた素敵な一冊。読んでいるだけで元気のバトンを渡された気がします!
- 菊田さん私も、連載中はいつも元気をもらっていました。投稿者のみなさんの、それぞれの日常の背景から切り取られたハッピーの瞬間は、貴重なものでした。「こういうことにハッピーを感じるんだ」とか、「きっと、本当はいろいろ大変なんだろうに」とか、自分でみつけたものではないからこそ、その価値観に触れられることが新鮮で貴重でした。たぶん自分の中の「ハッピー」の幅をも、広げてくれたように思います。

- −−皆さん、身の回りのハッピーを見つけるのがとても上手ですね。忙しさに取り紛れて、日常にあふれている小さなハッピーを見逃してしまっていることに気づかされました。菊田さんもお子さん二人を育てながらお仕事もされていて、ついついハッピーを見逃してしまったりすることはありませんか?
- 菊田さんありますよ!あるにきまってますって(笑)!見逃すっていうか…まるで見えてないっていう時も。ハッピーって、言葉など、頭のかたすみにもよぎらない状況だって多いです。そんな毎日だからこそ、些細なことがハッピーに思えたりするのかもしれませんね。子供を育てる日々では、あたりまえのことが、実はありがたいっていうことが、常に実感としてありますし、その他においても、もしかしたら、私のハッピーは、ハードルが低いのかも。でも、何をもって幸せかなんて、自分にしかわかりません。その時のその場の心が決めるものですから。だからこそ、色々な人のハッピーを取り入れることは、自分のハッピーの幅も自然と広げてくれるのではないかと思いました。

- −−自分のペースを守り、ハッピーを見逃さないために効果的なことがあればぜひ教えてください。
- 菊田さんそうですね…あえて、「ふと我にかえる」みたいな瞬間を、意識的につくる。もしくは、今ある状況から、意識だけをなるべく遠くにポーンと、瞬間的に投げてみるとか。視点をかえてみるということですね。私は、このハッピーリレーをお仕事として1年間やっていたから、もうクセになってコツみたいなものもわかるようになりましたが、はじめは、意識的にやらないと、見えてこないかもしれません。いつも、じゃなくていいんです。気づけたら、そうしてみる。それでも、きっと、そうしない時よりは、「見逃さない」んじゃなくて、「見つける」と思います。…そう、ハッピーは、自発的な発見なのです!
- −−著書の中には、「気のあうともだちとお茶」「ひとつのポッケはあたたかい」など、自分以外の人との間に生まれる「ハッピー」だけでなく、「つかれたらすきなものたべよ」「おきにいりふわふわマフラー。ことしもよろしく」など、一人でできるハッピーが多く含まれていますね。一人でもハッピーを見つけられるお手本を見せていただいたように思います。菊田さんの「一人ハッピー」は何ですか?
- 菊田さん…いろいろ…いろいろです。私の場合、一人ハッピーが基本です。それがほとんどかもしれません。人と一緒の時よりも、自分は自分と一緒に居る時のほうが断然多いので…。

- −−本当にそうですね!一人ハッピーができる人こそ、人にハッピーを分けてあげられる人なのかも!楽天ブックスの読者レビューでは、菊田さんの絵本はお母さん層にも非常に強く支持されています。今回の『ハッピーリレー』は、ズバリ、大人向けのイラストエッセイですが、大人向けということで意識された点はありますか?
- 菊田さんうーん…いえ、特に意識はしませんでした。ただ、ハッピーを拾って描いていたというか…。絵本の時も同じで、いつも読者層はあまり意識していないです。誰に向けて、というよりは、創っているときは、そこではない、もっとちがう所に意識を向かわせている感じ…です。ちょっと言葉にするのは難しいですが。…あ!そういう観点でいえば、創作中はやっぱり「一人ハッピー」の時間かもしれません(笑)。
- −−クリスマス直前です。ハッピーを贈るという意味で、クリスマスのプレゼントとして、この本は最適なのでは?どんな人に贈ってあげるとよいと思われますか?
- 菊田さんこの本は、私だけでなく、たくさんの人の「ハッピー」の瞬間エネルギーも、ぎゅっとはいっています。黙ってそこに置いてあるだけでも、ワイワイ聞こえてきそうな本です。黙っていられない本は、きっと、本のほうから色々な人に出会っていくのだと思います。クリスマスには、たくさんの方の手に届くといいな、と思っています。




















