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| 家族とは、愛とは何かを深く問いかける、フランス220万部突破の恋愛小説 |
| 『あなたを探して』 1,260円(税込) |
| 嘘を知らない女と真実を語らぬ男。二人の出逢いは、神の誤算か、それとも悪魔のたくらみか? |
| 『永遠の七日間』 1,260円(税込) |

| ハリポタ最終巻で、ダンブルドア教授がハーマイオニーに遺贈した本! |
| 『吟遊詩人ビードルの物語(著者: J.K.ローリング /松岡佑子)』 1,575円(税込) |
| 全米700万部の大ベストセラー、遂に日本上陸! |
| 『ザ・シークレット(著者:ロンダ・バーン /山川紘矢 )』 1,890円(税込) |
| 全世界で500万部越え、ヒラリー・スワンク主演で映画も大ヒット |
| 『P.S.アイラヴユー (著者: セシリア・アハーン /林真理子 )』 840円(税込) |
| 英国王室史上、最大のスキャンダルを描いたベストセラー |
| 『ブーリン家の姉妹 (上・下)(著者: フィリッパ・グレゴリー /加藤洋子 )』 880円(税込) |
−−建築家から作家へ転進した理由のひとつとして「自分の息子に伝えたい」という意図があったということを聞き及んでいます。息子さんに伝えたかったこととはどんなことでしょうか?
レヴィ氏 「伝えたい」という言葉ではなく「分かち合いたい」という言葉が正しいと思います。本を通して、息子といろんなことを分かち合いたいと思ってはいますが、私自身も答えをすべて知っている、というふりをするつもりはないのです。自分はそんなに偉い人間ではないので(笑)。 −−フランスでは194万部を突破している『永遠の7日間』も、220万部突破を突破した『あなたを探して』も、キーマンとして男女の間に生まれる「子供」が登場します。男女の間に誕生する子供は、それまでの恋愛関係から男女の関係性を変えるのではないかと感じました。 レヴィ氏 『あなたを探して』では、フィリップという男性を巡って、スーザンとメアリーという、対極の性質を持った二人の女性が登場します。幼なじみだったスーザンは、フィリップとの恋を諦め、中南米へ単身飛び、人道支援を行おうとする。ある意味大義のある仕事に身を投じますが、実は彼女は自分を救うことしか考えていないんです。一方、フィリップが妻として選んだメアリーは母として、妻として、家族に愛を注ぐ普通の女性。それは決して世の中を救うような影響力は持たないけれど、本当の寛容や優しさ、許容力を持つ女性です。 スーザンは、中南米で生んだリサという娘を一方的にフィリップのもとへ押し付けてよこします。スーザンは立派な理想を掲げてはいるが、目の前にいる娘リサに対しては何もできない。メアリーは、大きなことは何もしないけれど、葛藤を乗り越えてリサを受け入れる。葛藤の途中で、「私はいい母親にはなれないけれど、リサは私にとって永遠に娘なのよ」ということを言うシーンがありますが、メアリーの人間らしさや、葛藤を乗り越えて手に入れた寛容力の素晴らしさをよく示していて、これはとても真実に近い言葉だと考えています。 スーザンとメアリー、まったく違うこの二人の女性の生き方を描いたわけですが、実は、出版後の読者アンケートでは面白い結果が出たんですよ。30歳未満の女性たちはスーザンを支持、30歳以上の女性はメアリーが好き、と、回答が分かれたんです。 −−面白い結果ですね。 レヴィ氏 でしょう(笑)。ただ、私は、この結果を見て、「実はこの二人は同じ人物でもおかしくないのではないか、人間的に成長するにしたがって変わってきただけではないか」と感じました。この二人を好きだ、嫌いだ、と回答してくださった女性の方々も、人生経験を経て成熟するにしたがって、好き嫌いが変化するかもしれませんね。これは書いた後で、気づかされたことです。 −−私は今39歳なのですが(笑)。 レヴィ氏 あなたなら、スーザンとメアリー、どっちになりたい? −−うーん・・・・・・実は・・・・・・どっちもなりたくない(笑) レヴィ氏 (笑)。 −−だけど尊敬するのはメアリーです。今ではいろいろ考えなきゃならないことがあって、私はもうスーザンにはなれない年齢になってしまいました。 レヴィ氏 そうですか(笑)。 −−レヴィさんご本人が、30歳以前のときは、どちらの女性に惹かれましたか? レヴィ氏 30歳以前、私はスーザンに恋をして結婚しましたが、その後離婚に至りました。年を経た後、今の妻に出会ったわけですが、今の妻は明らかにメアリータイプですね。 −−ということは、男女問わず、年齢を重ねると、心が求めるものが変わってくるのでしょうか?
レヴィ氏 そうですね。でもそれは年齢じゃないかもしれない。25歳でも豊かな人生経験を積んで成熟し、さまざまなものが見える人もいれば、50歳を超えても寛容が身につかない人もいるでしょうし。自分の人生の中心に自分を置き続ける人もいれば、人生の中心に他人を置くことができる人もいる。 人生を歩む上で、いかに人として進化するか、に拠ると思います。私は人生、つまり自分の身の上に起こるさまざまな事柄の乗り越え方次第で、人は必ず変わってゆけると思っています。 −−実はこれを読んでいて、私が一番疑問だったのは、スーザンとメアリーの間で揺れる男性、フィリップなんです。自分を捨てていった女性の娘、リサを受け入れることができるのが信じられない。彼はなぜリサを受け入れられたのでしょう? レヴィ氏 彼にとっては特に難しくないと思いますよ。フィリップは弱い男です。ずっとずっとスーザンを手に入れたかったけれど、結局は手に入れられなかった。そこへ現れたリサはまさにスーザンの変わりとして、彼にとってとても意味のある存在です。 一方、フィリップの妻であるメアリーにとってはものすごく難しいことですね。メアリーは会ったことがないスーザンに対して「彼女は私の敵だわ。フィリップの心をいつまでも占めている女性だから」というシーンがありますが、彼女にとってはスーザンの身代わりであるリサを受け入れるには大変な努力が必要ですよね。 −−メアリーは葛藤の末、リサを受け入れることで、リサの背景であったスーザンも受け入れたことになります。それは彼女にとってとっても辛いことなのではないかと思うんですが。 レヴィ氏 そうですね。でも彼女は正直に苦しみながらも、結果的には受け入れた。愛情には制限がないということを再認識し、自分のキャパシティを自覚したのではないでしょうか。 −−最近日本は離婚が増えていて・・・・・・。 レヴィ氏 日本だけじゃないですよ(笑) −−(笑)。まさにメアリーやフィリップのように、血の繋がらない連れ子を引き取って育てるかどうかの問題に頭を悩ませる人々も増えています。 レヴィ氏 くっつくときはあんなに知恵を絞って口説いて結婚するのに、分かれるときにはとたんにおろかになって、頭を使わない、というのもおかしな話です(笑)。でも、生きているのだから、一緒に歩いていけなくなったりすることもある。そしてそれを認めるのにはとても勇気が必要です。 結果として愛情が枯れてしまったとしても、子供とは、お互いが確かに愛しあったということの証でもあります。その子供を離婚の際に傷つけたり、子供をタテにとって離婚を有利に進めようとしたら、過去の自分たちの心や想いも汚すことになる。 男女、どちらの親が引き取るか、とても柔軟に考えていく必要がありますね。子供の年齢や環境によって、どちらの親といっしょにいることがよりいいのか、というのは変化します。子供にとって何が一番幸せか、どちらへも自由に行き来できる環境を作ってやることがいちばんですね。 −−ステップファミリーが今後、増えてくる日本にとって、そんな悩みを持つ人々がこの本を通じて何か答えを見つけられるかもしれません。 レヴィ氏 う、それは大変。とても大きな責任を負わされたように感じます(笑)。 −−いえいえ、スーザン、メアリー、フィリップ、リサ、登場人物がいっしょに悩んでくれる本ではないですか? レヴィ氏 それでも責任が重いなあ・・・。いえいえ、大丈夫です。私もちゃんとその責任の一端を負います(笑)。 −−この本は、日本でもたくさんに読まれる本になると思います。日本人にはどう受け入れてほしいと思いますか?まだ見ぬ読者に何かメッセージを・・・・・・。
レヴィ氏 それ、インタビューのおしまいによく聞かれるんだけど、正直言って嫌いな質問です(笑)。メッセージって、高見から送るものだから、私にはそんなことはとても言えない。息子に対して抱いている思いと同じで、私はこの本を通して、いろいろな感情や感想を読者とも分かち合いたいんです。どんな話を書いたとしても、それを読んだ読者がどう受け止めるかは読者の自由にしてほしい。 作家がこうだ、ああだ、と正解を押しつけて、読者が考える自由を認めないというのはとても僭越だと思っているんです。読んだ後で、疑問を持ったり、そのときよぎった感情についてちょっと考えてみようかなと思ってくれたらそれが私にとって一番幸せなことなんです。そして、そんなふうに自由にしてもらえるような小説を書いているつもりです。 −−インタビューする必要があるので、この本を読むとき、メモをしながら読もうとペンを片手に読んでいたんですが、読むうちに「スーザンむかつく」「なんでメアリーはこんなことができるのか」「しっかりしろフィリップ」などと(笑)、メモを忘れて普通に楽しんで読んじゃったんです。それでよかったということですね。 レヴィ氏 はい。そうしていただきたかったんです。 −−楽天ブックスの著者には、そういう読み方を勧めることにします(笑)。 レヴィ氏 そうしてください(笑)。フランスで出版後、書店でのサイン会をしたんです。並んでくださった読者の中に、「スーザンってほんっとヤな女」「そうそう!大っ嫌い」「絶対賛同できない!」と興奮して語り合っている女性がいまして、彼女たちのサインの順番が来たときつい私は、「知ってます?これってフィクションなんですよ?スーザンもメアリーも現実の人じゃないんですよ?」と言ってしまいました(笑)。お二人は、サインを手にして去りながらも、「でもやっぱりスーザン大嫌い!」と(笑)。 −−(笑)。 レヴィ氏 私はとても幸せでしたね。3月に出版する書籍には、ロシア人の画家が登場するのですが、苦労の末に自分の作品がエルミタージュ美術館に展示された、という記述があります。出版されたすぐ後に読者から来たメールには「エルミタージュ美術館のガイドはそんな絵はない、と言った。あんな有名な絵を知らないなんて、ひどいガイドだ」と書いてあって(笑)。 第一作の『夢でなければ』の続編を書いてほしい、とよく言われるんだけれど、それは登場人物である「アーサーやローレンにまた会いたい」と思う人がいるのだと、これもとても幸せに感じています。そんなふうに、読んでくださった人の心に、私が作り出した登場人物が生きているというのが、作家として最高の幸せです。 −−日本の読者の心の中にも、たくさんのメアリーやスーザンが残ると思います。できれば日本の女性の中には、メアリーが残っているといいんですが(笑)。 レヴィ氏 そのほうがいいかもしれませんね(笑) −−本日はありがとうございました。 |