- 内藤みかさん (ないとうみか)
- 作家&エッセイスト。日本文芸家クラブ理事。著書80冊以上。近作にtwitter小説集「140字の物語」(共著・ディスカヴァートゥエンティワン刊)・iPhone小説アプリ「各駅小説の旅〜山手線の女編〜」など。
2008年度ケータイ書籍ダウンロード販売 作家別1位(ケータイ書籍取次mobile.jp調べ)。小説の朗読をpodcastで配信。朗読部門1位継続で現在殿堂入り(podcastingjuice)。
ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/
twitter http://twitter.com/micanaitoh
インタビュー

- −−ツイッターについて存在は知っているけれどどんなものなのか分からない人も多いと思います。ツイッターとはどういうものなのでしょうか?
- 内藤さん3年前にアメリカで始まったミニブログです。現在(2009年11月現在)は世界中で5000万人、日本だけでも190万人のユーザーがいるといわれています。昨年8月では日本のユーザーは50万人といわれていたので4ヶ月で4倍に。恐ろしい勢いでツイッターユーザーは増えているんですよ。
まず最大の特徴は、140文字しか書き込めないという点です。これって、携帯のショートメールや、標準的なはがき一枚に書ける文字数らしくて、短い言葉でコミュニケーションをとってきた日本人にとってはとっても使い勝手のいい文字数なのかもしれませんね。 - −−一人ひとりが、今自分がしていることを勝手につぶやく(書き込む)というスタイルなので、コミュニティが生まれたり、コミュニケーションツールとして楽しまれているという発想がなかったのですが、とっても楽しいものらしいですね。
- 内藤さん楽しいんですよ!ハッシュタグ(メッセージの後に#とキーワードを追記する)をつけることで、同じテーマで語りたがっている人を探すことがとてもカンタンにできるんです。例えば、iphoneを買ったばかりの人が、iphoneをもっている人や興味がある人と接触したい場合、「今日買ったばかり!これから使い方研究します# iphone」とコメントを書くと、iphone仲間がつぶやきを見に来てくれるし、こちらからも見に行くことができます。iphoneの情報交換の場として、とっても使えるんですよ。
- −−「ツイッターで小説を書く」というのが普通の使い方を超える内藤さんの面白いところですね。そもそも、ツイッターで小説を書き始めたきっかけは?
- 内藤さん実は、私が新しいもの好きなのをよくご存知の読者さんたちに「ツイッターで何かやってくださいよ」とは言われていたんです(笑)。私も興味があったので、どんなものかなと思ってはいたんですが、「自分が今何をやってるかをただぽつんぽつんと発言するだけならつまんないな」と思ってたんですよ。でも、と時代小説をよく書かれる小林正親さんのツイッターを見に行ったとき、「逢魔ヶ刻…今刻は、暮れの六ツでござろうか」などと、時代口調でつぶやいているのを見て、「あ、こんな風に遊んじゃっていいんだ」と目からウロコで。せっかく作家なんだから、140文字で小説を書いてみよう、と思って一話読み切りのTwitter小説を書き始めたのが7月21日です。7月22日には「#twnovel」というハッシュタグを作成して、Twitterユーザーに小説投稿を呼び掛けてみたら、スゴイ数の小説が集まり始めて…。その二日後には、この本を出版してくださることになったディスカヴァー・トゥエンティワンの社長さんからフォローされ、「Twitterで本を出しませんか」と連絡があったんです。

- −−早い!
- 内藤さん早いでしょう(笑)。これがツイッターの面白いところなんですよ。勝間和代さんが私をフォローしてくださっていたので、それをたどって、私の小説を見つけられたそうなんです。
- −−すごいですね。現代ならではのつながりですね!
- 内藤さんはい、まさに(笑)。小説集にするにあたって、皆さんからの投稿を採用することも考えたんですが、とにかくすごい数になってきているので選びきれない。だったら、まずは、プロの作家さんたちにご協力いただいて、プロだけで小説集を作ってみようと思い、すでに私のツイッターサイトに投稿してくださっていた作家さん数人と、心当たりの方にお声がけしたら、「面白そうじゃん」と全員にご快諾いただいちゃったという。
- −−連作になっていたり、一話読みきりだったり、源氏物語の姫君がつぶやく形式だったり、あいうえおで始まる小説に限ってみたり、作家さんの個性が出て本当に面白いです。
- 内藤さんはい。140文字という短さが、かえって個性を浮き立たせてますよね。でも作家さんは「短いのって大変!」という感想の方が多いみたいです。作家にとってもいい修業になってますね(笑)。ツイッター小説にしても、プロの作家のものより、一般ユーザーの書いたもののほうが評価が高いケースもあって、投稿するのは怖いけど、ためになる(笑)。感想もすごい速さで返ってくるので、読者との距離がものすごく近いんです。これまでにない高速メディアです。

- −−この本の楽しみ方を教えてください。
- 内藤さん小説をあまり読まない人にもオススメなのがこの本。140字だと、いくら活字が苦手な人でも読みきれると思います。また、読んでみないと怪談なのか、ラブロマンスなのか、ミステリーなのか分からないので、「小説フォークダンス」みたいな楽しさがあると思います。
また、一人ひとりの作家の小説を頭から続けて読むのではなく、その日の気分でぱっと開いて読んでも完結するのも楽しい。ツイッターらしい楽しみ方としては、ぜひタイムスタンプに注目してみてください。
中にはタイムスタンプをつけたまま掲載している小説もあるんですが。これを基準にツイッター上で検索してみると、改稿する前の原稿も読めちゃうかもしれませんよ。
また、作家さんのツイッターアドレスも公開しているので、ツイッター上から感想を伝えることもできます。感想をいただけたらみんな喜ぶと思うので、ぜひ直接作家さんにコンタクトを取ってみてください。
ツイッター上でなら、作家と読者、というのではなく、同じ小説好きの仲間、のような感じで話ができるかもしれませんよ。
- −−ツイッター小説を書いてみたい人にアドバイスを!
- 内藤さんわずか140文字と短いので、一番言いたいこと、またはワンシーンに絞って描写してみてください。そしてぜひ「#twnovel」に投稿してみてください!いろんな方の小説を読むことで、こんな書き方や遊び方があるのか、と世界が広がりますよ!
- −−GPS連動のiPhone小説も始めたそうですね。
- 内藤さんそうなんです!これもとっても楽しいのでぜひ皆さんに読んでみてほしいです。『各駅小説の旅』〜山手線の女編〜」というタイトルなんですが、山手線に乗っていて、例えば原宿駅に近づくと、原宿をお題にした小説がダウンロードできるようになります。これで山手線の各駅ごとに、駅に関連した短編小説を書いていて、全駅コンプリートしたらおまけの小説も読めるようになるというもの。これもツイッターと同じ140文字で読めるものなので、山手線一週しながら、こちらもぜひも楽しんでください。
- −−新しいツールや機能を躊躇なく取り入れて、自分なりに楽しみ方を広げていくスタイルをぜひ見習いたいです。本日はありがとうございました!





















