- 中西哲生さん (なかにし・てつお)
- 1969年生まれ、愛知県名古屋市出身。同志社大学経済学部卒業後、名古屋グランパスエイトに入団し中盤の要として活躍する。その後1997年に川崎フロンターレに移籍、2000年末に引退しスポーツジャーナリスト・サッカー解説者に。テレビ朝日『Get sports』ではサッカーだけでなく様々なスポーツを論理的な視点から分析・解説している。近著に『ベンゲル・ノート』(幻冬舎、戸塚啓氏との共著)、『新・キックバイブル―日本がワールドカップで優勝するために』(幻冬舎)など。
インタビュー

- −−『勇気がもらえる145の言葉』には『Get sports』で語られたアスリートの言葉が集約されています。中西さんがインタビュアーとしてアスリートに対峙するとき、気をつけてらっしゃることはありますか?
- 中西さん「いい言葉」を語ってもらうには、相手に心を開いてもらって、気持ちよく話してもらわないといけません。番組の構成はもちろん考えていますが、僕は流れを重視しています。なので、取材中に「ちゃんとあのこと聞いてくれるのかな?」と、スタッフはヒヤヒヤすることも多いようです(笑)。でも「この人なら話してもいいな」って信頼してもらうことが、他では聞けない言葉を聞き出す近道なんです。
- −−どの言葉も一流のアスリートの方々が語ったものですが、その人たちが共通して持っているものはあるのでしょうか?
- 中西さん「すべてのことに理由がある」ということだと思うんです。一流の選手には、練習の仕方にしても、フォームの細かい体の動かし方にしても、試合中の動きひとつをとっても、「こうだから、こうする」という論理性があるんです。

- −−確かに、『Get sports』を観ていると選手の細かい動きのひとつひとつに理由があることに驚きます。
- 中西さん選手たちからも「内容がマニアックだよね」と言われますよ(笑)。でも、「細かいところ」に選手たちの思いや哲学が込められているんです。『勇気がもらえる145の言葉』にはそのエッセンスが詰まっています。「スポーツの言葉」だと思って読まないで、仕事や日常生活など自分の立場に置き換えて読んでほしいですね。そうすればアスリートの言葉が「人生を変えるきっかけ」にもなるかもしれません。
- −−アスリートの言葉が、どのように仕事や日常生活に役立つのでしょうか?
- 中西さん 例えば、サッカーはチームプレーですから、組織のなかで自分の役割を見出さなければいけない。試合に勝つためには自分はどのような動きをしなければいけないのか? 監督はどんな選手を必要しているのか? 誰だってゴールを決めたいし、ラストパスを出したい、でも自分の役割を見つけて、それに徹することができる人がプロとして活躍しているんです。これは「会社という組織のなかでどう働くか」ということにも置き換えることができますよね。

- −− 確かに、そう考えるとスポーツと仕事って通じるところがありますね。
- 中西さん具体的に言うと、松井秀喜選手の「あまりにも先の大きな目標を見すぎるよりも、今もこの時点で、やらなくちゃいけないことをしっかりやっていたほうが近道になる」という言葉が載っています。これは「仕事の資料を今日作るか、明日へ先延ばすか」という局面にも置き換えられる。今日作ってしまえば、明日、別のことに割ける時間が増え、新しいことを自分にインプットできる。すると新しいビジネスが思いつくかもしれない。こんなふうに「この言葉がいまの自分にどう置き換えられるか」を考えながら読んでみてください。
- −−最後に、今回のワールドカップについて、元選手として、番組コメンテイターとしての中西さんの率直なご意見を聞かせてください。
- 中西さんいままでの3大会に比べて厳しい状況なのは明らかです。しかし、ワールドカップは技術だけではなく気持ちが試合の結果に大きく影響してくる。中村俊輔選手や中澤佑二選手、遠藤保仁選手という、前回非常に悔しい思いをした3人がどう雪辱を果たすかに期待しています。1試合目のカメルーン戦でどうにか勝って…、少なくとも引き分けてくれるといいですよね。いまの日本代表ならチャンスはあると思います。

- ★小倉さんの朝の番組で紹介していて部活で悩んでいた甥にプレゼントする為に購入しました。繰り返し読んでいるようで何か得るものがあればと思っています。
- ★部活の中で、技術面や人間関係に悩んでいる中2の息子。何も言わずに居間の机の上にそっとおいていると、パラパラとめくっていたかと思うと、気になるページを読み返している様子。
1ページに一言が書いてあり、最低限の解説が書いてあるだけの、余白の多いシンプルな構成。しかし、読み手にいろいろな解釈や感想を持つことができ、何かの助けになる1冊だと思います。













